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2008年10月26日HMS中級のコースレイアウト

2008年10月31日 | 中級レイアウト
 今週末の唯一の上級or中級の開催が、この日の中級でした。担当はT木さんとZ師さんでした。
 前夜から小雨模様で、天気予報では雨は止むという情報だったのですが、結局昼過ぎまで断続的に何回か軽い雨が降りました。2年ぶり位に前後ともニュータイヤの車両を引き当てたのですが、ウェットとドライのコンディションが繰り返される微妙な展開で、神経を使いました。
 上図は、午前中のコースで、中級でも経験の少ない人には結構難しかったろうと思います。4,5や19,20,21はかなり狭く仕切られていたり、手狭なUターンやパーシャルで回るコーナーなどがあって気持ちよく走るにはテクニックが要るからです。

 コース攻略の技術的なポイントを順次見てみましょう。

a)加速したまま切り返す
 2,3,4の緩い切り返しは、最初のパイロンをかわして加速するのですが、加速したまま上体の動きで切り返します。緩い直線パイロンスラロームに見立てるとアクセルのオンオフで切り返すのが普通ですが、それだと前後の荷重変化が激しく4から5へのコーナーのアプローチが一発で決まりにくくなるのと、スピードのロスが起こるからです。
 フロントが浮いているので曲がりにくいのですが、加速中なのでバイクが立っているので案外パイロンの際を通ることができるのでそれを利用します。全く同じ形で、13,14,15と21,22,23も加速しながら切り返します。

b)パーシャルスロットル旋回中にスロットルを戻しきらないで向きを変える
 4,5や8a,8b,9はパーシャルスロットルで回るコーナーですが、4,5のように奥行きが狭かったり、8bから9に向かって進入が苦しかったりすると5や8bで旋回中にさらに向き変えをする必要がおこります。スロットルを完全に戻してエンジンブレーキを使うといわゆる二度開けになってしまいます。そこを微妙なスロットルワークで一部だけ戻すようにします。データロガー的に言うとこのパーシャルはアクセル開度10%くらいだと思いますが、それを7%くらいまで戻すというイメージです。それだけでバイクはちょびっと減速しバンク角が増すのでそれを切っ掛けにして向きを変えます。
 旋回中のスロットル操作でリアタイヤが滑ったりバイクがギクシャクしてしまう人は、半端な二度開けにするよりもコーナーを二つに分けてしっかり加減速をして回る方が良いと思います。

c)2本パイロンのコーナーは出口のパイロンに合わせる
 10や24のように2本立ちパイロンのコーナーで特に進入の角度がずれている場合、基本的に奥のパイロンにラインを合わせるようにします。手前のパイロンで曲がり始めてしまうと旋回半径が大きくなって出口で膨らむ要因になります。

d)加減速をしっかり使ってコンパクトに回る
 15から19のセクションは、加減速をしっかりしてコンパクトに回ります。パイロンの配置や地面の線にこだわらずに直線を作って走った方が、ネイキッドらしく走れます。まあ、これは好みにもよりますが。。

e)直線を作らないで連続的に切り返す
 19から21は上とは逆に、加減速がなるべく起こらないように走ります。実際にはアクセルのオンオフがあるのですが、なるべく大きくしないで前後のピッチングが起こらないようにします。そして一つ目のコーナーを出てバイクを起こすためにアクセルを開けたら、バイクが起きてきた勢いを使ってそのまま反対側に倒し込みます。つまり、間でバイクが直立するという瞬間を作らないようにして、ワンアクションで次のコーナーにつなぎます。フロントが浮き気味になっているので、右バンクから左バンクに切り替った瞬間にスロットルを戻し、さらに倒しこむと同時にハンドルを意識的に切り増します。そこでどうしても膨らみ過ぎてしまうのであればリアブレーキを使ってスピードを落としてハンドルをさらに呼び込みます。スペースがあれば、できるだけスピードを維持したままコーナーを連続して走ります。


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