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Zターンのバリエーション

2007年01月18日 | 中級テクニック
 07年1月7日の中級で出会ったZターンの話のフォローアップです。
 あれはZターンのバリエーションだと書きましたが、それについて解説します。
 Zターンという呼び方自体が俗称でしょうから、正調Zターンということもないのでしょうが、Zターンという字面にこだわれば、下図のようなものがZターンの基本形だと思います。



 図の上半分が、まさしくZの字の形にラインが描かれる基本形だと思います。②と③のパイロンが垂直線上に並んでいるところがポイントです。Zターンに関しては②と③の垂直方向の間隔が広ければその分やさしくなります。
 これが4.5mくらいになると、切り返しの時にアクセルを開けることができなくなるので、アイドリングに近い速度で回り切るような難しい旋回になります。
 逆に②と③の垂直方向の間隔が7mくらいあると、その間でアクセルのオンオフができるので、③をずっと楽に回ることができます。

 次にZターンに入る前後の条件の違いです。図の下半分のような応用形では、Zの字ではなく、深いUターンが二つ組み合わされたような難しいコーナーになります。
 実際のレイアウトの事例では、こんなのがあります。また、MFCL投票大会の分類で言えば、タイプA腕力派体育会系ではZターンをよく使います。

 07年1月7日の中級の時に出現したバリエーションはこれらの中間に位置付けられるでしょう。つまり上図の③から④に向かうところは同じで、その後の⑤の位置がやさしくなっていることになります。



 パイロン⑥⑦の関係が、上図の基本形②③もしくは応用形③④の位置に相当します。⑥をZターンの意識がなく、それまでの直線パイロンスラロームのイメージで回ってしまうと、実際には⑥から⑦へが完全なUターンの角度になっているために、回り切れなくなり⑦に前輪が引っ掛かることになります。スピードを落として⑦の内側に向かう人もいるでしょうが、この場合はすでに⑥に寄り過ぎているため、後輪を⑥に引っ掛けることになります。実線が前輪の軌道、破線が後輪の軌道を示しています。
 ここでは⑥に対する進入の角度を変えていく必要があります。



 この図にあるように、⑥に向かうアングルをもっと右向きにとって、そこから約200度のターンをイメージしてフロントタイヤを回し込みます。後輪のスピードを遅くして、フロントタイヤがしっかりと回り込み終わるまで我慢することが大切です。回り切れないことを恐れて、⑥の奥のスペースを使って大回りする人が多くいましたが、できるだけそれはやらない方が良いでしょう。小さく回る練習にならないので、何回やってもただ通れるだけに終わってしまい、スキルの向上に結び付きません。後ブレーキを使ってしっかりスピードを落として、ハンドルを切って小さく回るように心がけてください。スピードを落とし過ぎてエンストゴケするかもしれませんが、それはそんなに怖いことはありません。バンパー付きの車両であれば怪我をすることはないですから。

 もう一つ、⑥の周回が一番きついわけですから、その前後のパイロンを回る時になるべく少しずつ余裕を作っていくということがあります。



 この図は、④⑤⑥と、パイロンを遡って、少しずつ余裕を作っていくようなラインを示しています。直パイの赤い破線のラインに対して、少しずつ角度をずらしていっているのがわかるでしょうか。それによって、⑥のUターンをやりやすくしています。④と⑤で少しずつカーブを前に手繰っているのです。
 もう一つは、⑦⑧です。⑧の後は、スペースがあるので、⑦⑧で膨らんでも大丈夫です。3本のパイロンの場合にはお釣りを繰り越すことができます。
 もちろん、⑦⑧を小さく回ることが出来る人は、⑧をタイトに抜けて、直ちに加速することが好ましいのは言うまでもありません。


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