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すもものごろごろ日記

すももの「ごろごろ」な毎日をつづっていきます♪もちろん理想は毎日「てきぱき」です(笑)

めぐる本

2013-05-11 | 毎日の小さいできごと
お気に入りなのに、いつの間にか手元から無くなる本がある。
きっと自分が気がつかないうちに、どこかにまぎれこんでいるんだろう。
それから誰かに貸して、そのまま返ってこないというパターンもある。

自分が本を読むのがわりと好きなので、誰かと話していて、「あ、この人も本を読むのが好きなんだ」、「あ、こんな本読んでいるんだ」と分かると嬉しくなる。ジャンルが多少違っても私はわりとどんなジャンルでもいけるので、おすすめの本を教えてもらったりもする。
そして自分と好みがかぶっていることが分かった時は、もっと嬉しくなって、自分が読んでおもしろかった本も相手に読んでほしくなってしまう。
それで読み終わったときに、もし「これ、おもしろかったね」と言ってもらえたら。
もし、もし、おもしろかった場面について話し合えたら。
そうなったら、もう最高に嬉しい

で、手元に返ってこないパターンの話に戻ると、多分この人はこんな本が好きなんじゃないかと思って貸して、でもやっぱりその人の好みに合わなかったり読む時間が取れなかったり、そういうことってきっとよくある。
そしてそのうちだんだん会うことも少なくなっていき、結局そのまま…ということじゃないかと思う(そして自分も誰に貸したか忘れる)。

実は、私自身このパターンで本を返しそびれたことが3回ほどある。
そのうち一回は、大学時代にアルバイトしてたところで、社員の人が「これおもしろいよ~、あなたはきっと好きだと思う」と言って貸してくれた、河口慧海の「チベット旅行記」だった。
文庫本だったのだけど、厚みが5センチ以上もあろうかという、すごく長い本だった。
貸してくれた期待に応えたいのと、読み始めたら実際おもしろかったので、絶対最後まで読んで返すぞと心に決めた。

でもやっぱり長すぎて、だんだん読むペースが遅くなり、ついに途中で挫折。
でも読んでから返すという気持ちだけは残っていたので、「もうちょっと借りていよう」と思っているうちに、そこのバイトを辞め(遊びには行っていた)、最後はそのバイト先自体が無くなってしまい、貸してくれた人の連絡先も分からなくなってしまった。

その人が、この本を「何度も読み」、「何回か引っ越ししたのに、不思議とこの本は手元に残っていた」と言っていたのを思い出す。
きちんと読めなかったこと、そして結局返せなくなったこと。
20年近く経った今でも、申し訳なくて苦い気持ちになる。

そして、図々しい考えとは承知で、「縁(というか私のズボラだけど)あって私の手元にきた本だから、大事にしていつか絶対読む」ことで、せめてもの償いになればと思っている。でも何度かトライしたけど、実はまだ全部読めていない。今度久しぶりにまた挑戦してみよう。

というワケで、私の本もどこかでめぐっているのかもしれない。
願わくば、仕舞われることなく誰かに楽しまれて読まれていますように。


写真は、ちょっと前に作ったりんごのケーキ。これはホントにおいしい。



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