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すもものごろごろ日記

すももの「ごろごろ」な毎日をつづっていきます♪もちろん理想は毎日「てきぱき」です(笑)

「武士の家計簿」

2011-01-13 | 映画&本&まんが
去年の10月に金沢に帰省したとき。
金沢には、「まつやのとりみそ」と言って、鍋もの用のみそがある。
そのとりみそのパッケージに、「まつやは映画『武士の家計簿』を応援しています」と書いてあった。

なんで?と思っていたら、「武士の家計簿」は、金沢の武士の話だったのである。

ちなみにその映画には、原作がある。
実際の武士の家計簿が、古本屋で見つかり、それを学者が解読して読みやすくしたものが原作だ。

そして、この本がうちにあった(なぜか彼が買っていた)。
で、読んでみたらすっごくおもしろい。
金沢が藩であり、武士がお米で給料をもらっていた時代から、明治維新をはさんで『武士』がなくなってしまうまでの36年間。

家計簿と手紙などの書簡を通して、その当時の生活ぶりや気持ちなどが描かれている。
激動の時代を生き抜くために、家計簿をつけていた猪山家の人たちは、ひたすらまじめに、技術を身につけて、乗り切っていく。
読み終わったあと、ほのぼのと気持ちが前向きになる感じ

そして、その生活ぶりもおもしろかったんだけど、私にとってなじみの場所が出てくるのもおもしろかった。
たとえば「猪山家の屋敷のあった場所は、現在の片町2丁目の喫茶『ぼたん』のあたり」と書かれていれば、「あの辺か」と、実際の場所が頭にうかぶ。

映画をみた私の両親によれば、「映画は地味だった」そうだが、たしかにこれは本で読んだ方がおもしろいかも。


 水曜日の夜ご飯。
メニュー鳥のからあげ、えびせん、根菜スープ、白菜と豚肉の炒め煮。

大島弓子のまんが

2009-01-14 | 映画&本&まんが
実家に、大島弓子のまんがが結構ある。
一時期はまって、本屋で見つけるたびに買っていた。
この間実家に帰ったとき、無性に読みたくなって、久しぶりに読んだ。

彼女の作品を全部は読んでないが、大好きな話がたくさんある。

「毎日が夏休み」「秋日子かく語りき」「つるばらつるばら」、それから猫のエッセイまんがシリーズ・・。
たくさんあって書ききれない。

何がいいって、まず作品のタイトルがすごくいい!
そして登場人物の名前もすごくいい!
秋日子、スギナ、福子、びわ子・・とにかくかわいい!

登場人物には、不器用で、ちょっと世間とうまくやっていけない女の子が多い。
それでいて、みんな一生懸命がんばって生きている。
なんとかやっていこうとする。
自分と重ね合わせてしまうことも多い。

何度も何度も読んで、笑って、泣いて・・・
彼女のまんがは私にとって、元気をもらえる宝物のようなものである。

なんだか改めてはまってしまいそう。
というわけで、またぼちぼち買い始めている。




ヘアスプレー

2008-05-14 | 映画&本&まんが
トラボルタが女装で出ていると話題の「ヘアスプレー」。
これがすごくおもしろかった!

ストーリーは、1960年代のアメリカが舞台で、主人公の高校生トレーシーはすごくパワーがあってポジティブな太めの女の子。

夢は、テレビの人気番組「コーニー・コリンズショー」のレギュラーになること。
ふとしたことからチャンスをつかみ、(太っていても)キュートな彼女はあっという間にショーの人気者に。

時代的に、黒人がまだ差別されていて、同じ番組内でもそれぞれ分かれてショーをやっている。
しかしこれまた時代的に、そういう差別はもう時代遅れだよという波が起こりかけている。
その波を、トレーシーが一気に動かしてしまうのだ。

もともとはブロードウェイミュージカルだそうで、歌もいいしダンスもキュート
見ていて、明るくスカっと楽しめる。

そして何より出ている人が、みんなパワフルで明るい。
黒人シンガーのおっかさんしかり、トラボルタ演じるおっかさんしかり(最初はコンプレックスの塊、でも最後はキメる!)。
出演陣も豪華



夜は短し歩けよ乙女

2007-11-18 | 映画&本&まんが
母が、話題作というので一緒に図書館で借りてきた本。

なんとも奇想天外・荒唐無稽なお話である。
そしてそれが、独特な語り口で語られる。

「偕老同穴の契りを交わした新郎新婦はまさに天衣無縫と言うべく、お姫様抱っこで接吻を交わすところを写真に撮られてもなお恬然としている神をも畏れぬアツアツぶりは、たちまち参加者たちを黒焦げにした。」 (ナンジャコリャ?)

古臭い言葉を駆使して綴る変てこな文章が、結構私のツボにはまった

話は、愛らしい天然系の「黒髪の乙女」と、その彼女に恋をした「先輩」の青春ラブストーリー
そこに、ナゾの翁や、古本の神様や、自称天狗の人など意味不明の人々がからんで、意味不明の出来事を巻き起こしていく。

話の中身も「ナンジャコリャ?」なので、思わず笑ってしまう。
真剣に読んでも意味が分からないので、読み手も、ふわふわと地に足をつけず読むのがよろしいかと


2冊の本

2007-10-31 | 映画&本&まんが
図書館で手にとって借りた、2冊の本。

一つは、内部告発を発端とした医療ミス裁判の話。
一つは、父の死に医療ミスの疑問を持つ研修医の話。
しかも舞台はどっちも心臓外科。
その偶然にちょっとびっくり

でも内容はぜんぜん違う。

「破裂」 久坂部 羊
かなり盛り沢山な内容。
最初は、麻酔科医とジャーナリストが手を組み、医療ミスを検証していくというところから始まる。
そこから、医療ミス裁判へと話が進んでいき、それに平行して厚生省キャリアが、長寿国家となってしまった日本で、いかにして老人を減らしていくかという、恐ろしい計画を立てている。

まるで、アメリカ映画を見ているようなすごい陰謀が交錯するのだ。
いや~、オソロシイ。


「使命と魂のリミット」 東野 圭吾
父の死に疑問を持ちながら、その手術を執刀した教授の下で働く研修医。
そんな中、主人公のいる病院が何者かによって狙われる。
困難な状況の中、懸命に患者の命を救おうとする医者の姿を見て、主人公も医者としての自分の使命に目覚めていく。
病院を狙った犯人にも焦点が当てられていて、それも結構せつない。

読み終わってなんだか爽やかな気持ちになる。
いや~、ホノボノ。

写真:母の手作りハロウィンカード。上手にできとるよ~



どろろ

2007-08-23 | 映画&本&まんが
2日続けて本の話。
ブックオフで見つけて思わず買ってしまった、ご存知手塚治虫の「どろろ」(文庫本サイズで全3巻)。

さてお話。
主人公は、「百鬼丸」と「どろろ」の二人である。

天下を取りたいという父親の野望のために、産まれたばかりの百鬼丸は、48匹の魔物に体の48箇所を差し出されてしまう。(そのワリに後に出てくる父親はたいして出世していない
医師によって作り物の体を与えられた百鬼丸は、奪われた自分の体を取り戻すために、魔物退治の旅に出るのであった。

百鬼丸は、すごくインパクトのある生い立ちでかっこいいので目立つ。
どろろは、そんな百鬼丸と旅の途中で出会うちびっこどろぼうである。
でもこのどろろがかわいい。
そして生きることに貪欲でしたたかである。

ストーリーも登場人物もとても特異なのだが、話の芯は戦いに巻きこまれる人たちの悲劇と怒りである。
権力を欲するもの、否応なく戦いに巻き込まれて死んでいくもの。
読んでいてツライところもある。
でもどろろも百鬼丸も決して生きることをあきらめない。

関係ないけど、昔お父さんが「おまえらみ~んなホゲタラだい♪(どろろのアニメ主題歌)」って歌ってたなぁ・・


吉原手引草

2007-08-22 | 映画&本&まんが
「吉原手引草」 松井今朝子著

「なんか読む本ない?」と聞いたら、実家のお母さんが梨と一緒に送ってきてくれた本。

さて物語は・・。
吉原一と謳われた、花魁「葛城(かつらぎ)」が突如として姿を消してしまう。
その事件に興味を持った若い男性が、事件に関わったいろんな人に話を聞きながら、事件の核心に迫っていく。

タイトルにもあるとおり、これは吉原の手引書として読んでもすごくおもしろい。
当時の吉原の風俗はもとより、花魁と彼女を取り巻く人たちの生活が生き生きと描かれている。
花魁と客の駆け引きも艶っぽくていい。
吉原ってこんな感じだったんだ~。

そして物語の構成がすごくおもしろい。
失踪した花魁も、事件を追っていく若者も最後まで姿を見せない。
彼らは、語り手によって話の中に出てくるだけなのだ。

そして語り手は、手引き茶屋の内儀であり、番頭であり、楼主であり、花魁の客達である。
つまり花魁「葛城」に関わってきた人が次々と入れ替わって、物語を少しずつ綴っていくのだ。
一人一人が、自分達の葛城像とその事件をそれぞれの立場から語ることによって、事件がだんだん見えてくるのである。

これはおもしろかった!
一晩で一気に読み上げてしまった。
オススメです♪



魂萌え!

2007-08-10 | 映画&本&まんが
桐野夏生は割りと好きである。
本によっては結構暗いテーマもあるけど、登場人物に共感しやすいものが多い。

さて「魂萌え!」。
タイトルとピンクの花が乱れ飛ぶ表紙から、何か軽いコメディータッチの内容かなと思っていたら・・・。

あらすじ。
主人公の敏子は59歳。定年を迎えて家にいた夫と平凡な毎日を送っていた。
ところがその夫が、心臓麻痺で急死してしまう。
夫の死後、息子がアメリカから帰ってきて、突然遺産相続や同居の問題が持ち上がる。
しかし敏子にとって何よりも衝撃的だったのは、夫のある「秘密」だった・・・。

敏子以外の登場人物も60歳代が多い。
自分の親世代である。
しかしテーマは、老いや伴侶を亡くす孤独感だけではない。
時に助け合い、時にライバルとなる女友達との友情関係、魅力的な男性へのときめき、そして妻でもなく母でもない自分のアイデンテティーの模索・・・。
若い世代となんら変わることがない。

「惑い」というのは、いくつになっても、生きている限りくっついてくるものなんだなーと思った。
でもその「惑い」があるから人間らしいというか。
詐欺ばあさんや、仕切りたがりの友人、恋愛に積極的な熟年男性と、いろんな人間が生き生きと、そしてリアルに描かれていて、さすが桐野ワールドという感じ。




「ダレン・シャン」シリーズ

2007-08-03 | 映画&本&まんが
ちょっと前からコツコツを図書館から借りてきては読んでいた本。
「ダレン・シャン」(全12巻)ダレン・シャン著
ジャンルはファンタジーだろうけど、内容はホラーと言ってもいいぐらい。
けっこう不気味で残酷なのだ。
登場人物もグロテスクなのが多い。
それなのに、私を物語に引き込んでいったのも、(グロテスクだけど)実に魅力のある登場人物達だっだ。

簡単なストーリー。
主人公ダレンシャンは、ちょっといたずら好きだが、ごく普通の少年だった。
ところがある日、親友とある不気味なサーカスを見に行ったことから、闇の世界に巻き込まれてしまう。
(ほんとに簡単。でも全12巻もあるしなー)

この話の中には、バンバイア、ヘビ少年、顔に縫い目のある物言わぬ不気味な小人集団と、いわゆるフリークがじゃんじゃか出てくる。そしてダレンシャン自身も半バンパイアにされてしまう。

このシリーズのおもしろさは、時間をかけて、ゆっくりと登場人物にスポットライトを当てていくところだと思う。
1巻ではただの悪人が、その後だんだんと明かされるエピソードによって、親しみのある人間味(人間じゃないけど)のあるキャラクターに変わっていく。

ちなみに、読み終わって今私が一番気に入っているキャラは、「ミスタートール」。
(最後の最後で泣かせられたなー)

そして、全てのエピソードがちゃんと繋がっていて、ジグソーパズルのようにかなり複雑だけれど、最後にはぴたっと当てはまっていくところ。
主人公名と著者名が同じなワケも最後に分かる。

でもこれネタバレになりそうなのであまり言えないけど、登場人物のほとんどが・・・ってところがなー。
うーん。おもしろいけど、かなり暗いシリーズなのだ。

あ、あと巻数のローマ字表記はどうにかして欲しい。
7巻あたりから(Ⅶ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ・・)ワケが分からなくなってきた・・


「手紙」

2007-07-12 | 映画&本&まんが
最近、穴場の図書館を見つけた。
子供関連の施設なので、蔵書はやさしい読み物系が多いが、何しろ穴場だ。
読みたかったけど、大きい図書館では順番待ちになっていた本や、自分の読んでるシリーズ物が全部揃っている。(ヤッタネ!
というわけで早速借りてきた本、「手紙」(東野圭吾著)。

昨日読み出したら止まらず(また)、2時半までかかって一気に読んでしまった。
ベストセラーで映画にもなっているので、特にあらすじでもないと思うが、簡単に。

                          
貧乏でつましく暮らしていた兄弟の兄が、弟の進学費用を作り出そうとして、金を盗もうとする。
この兄、別に極悪非道な人間でもなんでもなく、ただただ弟に幸せになってほしいと思っている優しい兄なのだが、ちょっと思慮が足らない。
結局は強盗殺人を犯してしまう。

そして物語は、加害者の身内となってしまった弟の話へと移る。
刑務所から、兄からの手紙が何度も届く。なんせこの兄ちょっと思慮が足らないので、「元気でやってるか?お前の進学が気がかりです。」と言った内容の手紙を書いてくる。
しかし弟はそれどころではない。
進学、就職、恋愛、全てにおいて、事件の陰が重く暗くのしかかる。

加害者の身内という理由で受ける差別。
そして、その差別は受けて当然なのだと、物語の中で語られる。
加害者の家族への差別をも含めて、それが事件を起こした者の罪なのだと。

本は弟の立場からかかれているので、弟の境遇に同情はしてしまう。
しかし同時に、周りの差別意識も理解はできる。(自分が差別するかどうかは別にして)

テレビで殺人事件のニュースを見ると、被害者の家族はこれからずっとこの事件に付き合っていかなくちゃいけないんだなとか、この犯人の親はこれからずっと贖罪を続けていかなくちゃいけないんだなとか、いつも思う。
殺人という罪は、それを犯した本人だけでなく、被害者の家族、加害者の家族、全てを巻き込んでしまう。
そしてそれはいつ終わるとも知れないのだ。

「兄貴、俺たちはどうして生まれてきたんだろうな。
兄貴、俺たちでも幸せになれる日は来るんだろうか」
何度も切ろうとして、それでも切れない兄への想いが、切なく悲しい。