大相撲

大相撲についての想い

千秋楽

2007-01-21 23:08:46 | Weblog
何故安馬は三賞なしか?安馬はなくても稀勢の里に見事に勝ったが、「勝って二桁なら技能賞or敢闘賞」くらいあってもよかったのではないか。横綱大関に当たっているのだから

他方、豊ノ島は敢闘賞は当たり前としても、技能賞も条件なしは驚いた。「勝って十二勝なら二賞あげる」というのでもよいのかと思っていた。でも、豊ノ島は琴光喜の右をよく封じて見事に勝った

さて。やはり千秋楽結びはあまり意味のない一番となってしまった。琴欧洲は投げ捨てられるがために出て行ったような感じ。そして朝青龍は肩を痛めたとか稽古不足とかがまるで嘘だったかのような見事な掬い投げで締め括った

稀勢の里、豊真将がこんなところで負越してしまった。残念である。本人たちもさぞ悔しいだろう。稀勢の里は引き上げてくると「ああもう」と叫んでいた。他方、琴奨菊は高見盛に右四つを許しながらもがぶって締め括って多分来場所は一気に新関脇だろう。今場所三役上げてもらえなかった人が、一気に駆け上がってしまうことになる

豊ノ島も筆頭近くまで上がるだろう。時天空・安馬も三役又は筆頭は間違いないだろう。ということで来場所の上位は相変わらず面白い。

結局、秋の安馬、九州の豊真将、初場所の豊ノ島と、活きのいい若手が大勝ちして優勝決定をかろうじて十四日目まで引き伸ばすという展開が続いている。この辺の連中が大勝ちできないところに上がってきてしまっているので、来場所も新しい救世主がでてきてくれるか、はたまたいよいよ来場所くらいは大関が活躍できるか

今場所裏の印象度トップは個人的には春日王だ。滅茶苦茶な取り口がすっかり身についてきて、小手投げや河津掛けが微笑ましく見守れるようになってきた。それでも勝ち越して、来場所は自己最高位まで上がるかもしれない。千秋楽もあまりにも強引な取り口に豊真将はすっかり惑わされたようで最後は投げ捨てられてしまった。今後、春日王も応援していこうかなという気になってきた。何はともあれ型がある人を見守るのは面白い

あと今日は各段優勝決定戦が面白かった。十両は豊響のまさかの巴戦の優勝。三段目の加賀谷も見事だった。久之海もよく復帰した(彼は帰化しているのか?)

今場所という場所がどういう意味のある場所だったのか、もう少し頭の中で熟成させて考えてみたい