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睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

まだ浅き菩提寺の春...少子高齢化の墓事情 ・ 赤色エレジー(あがた森魚)

2020-03-22 12:47:50 | 唄は世につれ風まかせ






桜はまだ二分咲きくらい。
ぷっくりした蕾をたわわにつけながら満開はまだ遠く、
暖冬と云われる今年でも津久井湖周辺の春はまだ浅い。

桜の種類によるのかも。
山の中腹に点々と白い斑点が見えるのは山桜、
ソメイヨシノはこれからぼちぼち咲いてくる。

境内の一角に建立された納骨堂(永代供養合祀墓)に新しい
卒塔婆が立っていた。去年の今頃は建立されたばかりで、
半被を着た石材屋さんが墓参に訪れる檀家にお披露目の
案内を始めていた。




跡取りがいないわが家の行く末を思うと合祀墓も選択肢
のひとつと思っていたら、渡りに船で石材屋さんに声を
掛けられ、まずは墓所の補修工事をすることになった。
そのへんの顛末は下記に。

彼岸を迎え納骨堂に新しい塔婆が供えられたのは、
すでに何口かの骨壺が納められているということか。

永代供養の平均的費用は30万~50万と聞いている。
この納骨堂にいったい何口の骨壺が入るんだろう?
下世話な掛け算が脳裏をかすめた。

生れて一人、死んで一体、骨壺は一口(こう)、位牌は一柱、
墓に入って一基、供養成仏のち仏になりて一尊、合掌礼拝。

先祖累代の骨を合祀して納骨堂に納めたら
ぼくの代の墓守りはお役御免になる。
あとはもうぼくらふたりきり。

想い出だけ残して
痕跡は残さない
やっぱ散骨かな...


  ほとけも昔は人なりき   
  われらも終にはほとけなり 
  三身仏性 具せる身と   
  知らざりけるこそあはれなれ
 
  梁塵秘抄(編者:後白河法皇)


  (いろは歌)
  色は匂へど 散りぬるを
  我が世誰そ 常ならむ
  有為の奥山 今日こえて
  浅き夢見じ 酔ひもせず
 
  いろはにほへとちりぬるを
  わかよたれそつねならむ
  うゐのおくやまけうこえて
  あさきゆめみしゑひもせす



赤色エレジー(昭和47年)あがた森魚



作詞/唄 あがた森魚  
作曲 八洲秀章

愛は愛とてなんになる
男一郎 まこととて
幸子の幸はどこにある
男一郎 ままよとて
昭和余年は春も宵
桜吹雪けば情も舞う

寂しかったわ どうしたの
お母様の夢見たね
お布団もひとつほしいよね
いえいえ こうしていられたら

あなたの口からさよならは
いえないことと思ってた
はだか電灯 舞踏会
踊りし日々は走馬灯

幸子の幸はどこにある
愛は愛とてなんになる
男一郎 まこととて
幸子の幸はどこにある
男一郎 ままよとて
幸子と一郎の物語
お涙頂戴ありがとう




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