睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

ビルのすき間からお台場の花火・三つ折りのステッキ・all Thanks

2019-07-21 19:05:47 | 散文うたかたの記


ベランダから撮ったお台場の花火。
もっと派手にビルの上まで上がる花火もあったけど
ぼくの好みはちらっと見える楚々とした花火。


億ションの部屋から見る眩しい花火より、
小高い山の上から見る花火が好きだったりする。

いつも誰かに何かに助けられている。
がんばっても至らないことばかりで
こころの中がやきもきじたばたしているとき
救世主がしゅっと現れてマジックを見せてくれた。
all Thanks.

今夜の予定はパスして品川に帰ってきた。
さんざ歩いた反動は翌日を通り越して翌々日に来るんだね、
今までとはちょっと違うカラダの反応とリズム。

ここでムリするとあとがヤバいのボーダーラインは
今年の春先あたりから気づいていた。

ぼくは見栄っ張りで風に立つライオンを気取りたいけど、
ひとさまから受けるナサケはありがたく頂戴する。
面前でことさらお礼は言わないけどしっかり覚えている。

3つ折りのステッキを頂いた。
ファンと自称するずっと年上のおば様から、
ぼくが帰りの車に乗り込む寸前にすっと渡された。

ぼくがときどきびっこを引くのを見てたんだね。
人前では見せないように頑張っていたつもりだけど
風炉に穴が空いてるように見られていた。

それからというもの、
いつもバッグの底にステッキをしのばせている。
もしどこかで転んだら、そのステッキを使って
何事もないように立ち上がろうとおもっている。
礼状はそのときに。

夕寝してぼーっとしているアタマに
さらさらと夜がきた。





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