みなとみらい③：赤レンガ倉庫のカスタードパイ・コンチネンタルホテルのビーフカレー

ホテルに行く前に立ち寄った赤レンガ倉庫は平日金曜日と

コロナ禍のおかげで人影もまばらに閑散としていた。
かなり広い駐車場は点々と数台の車が駐車しているだけ、
どこに車を停めるか迷うくらいガラガラだった。

駐車場に隣接する公園の数か所に緑の葉が繁る藤棚があり

ベンチに座るお年寄りたちの社交場になっていた。
陽ざしを避け、海風に吹かれ、愉快そうに笑っている。

ほんわか気分で海を見た。
目の前に見える大桟橋に豪華客船飛鳥Ⅱが停泊している。
煙突から出る煙りが横に流れても巨大な船体は微動だにせず
静寂さながらに海に留まっている。

長いデッキでジョギングしている人がいた。
わあ、 50,444トンもある大きい船は何かとすごいなぁ。

飛鳥Ⅱより大きい52,310トンのタイタニック号は1912年4月14日の
深夜に氷山と衝突する海難事故により北太平洋の海底に沈んだ。
こんな大きな船でも沈むときは沈み、果てなく広く深い海に呑まれ
その痕跡すら残さず幾星霜を経て海の藻屑と化してしまう。

人の命運は天の定めかもしれないと思った。

赤レンガ倉庫の中は通路をはさんでたくさんの店が並んでいる。

衣、食、住なんでもありのショップは見るだけでいいや、

レストラン＆カフェはグルメ好きならヨダレが出そうな店が

軒を連ねているが、ぼくら夫婦は看板を見ては素通りした。

どこも今風の洒落たレストランばかりで気乗りがしない、

1号2号館ともに和食会席膳を出してくれそうな店はなかった。

探せばあるかも知れないが、COPDと故障中の左脚を抱えた

ぼくは長く歩けない。

食事をあきらめ足を休めるつもりで入った店が大当たり(^O^)

名前は覚えてないが、焼きたてのパイと本格的な珈琲を提供

してくれる店で、イングランドカスタードパイとカフェオレを

注文して、これがとても美味だった。

ネットで調べたところ、この店はパイ好きに有名な店で

アップルパイ専門店「グラニースミス」と分かった。

GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE 赤レンガ倉庫2号館1F

イブニングクルーズからホテルに戻りひと休みしたら

外に食べに行く予定でホテルの夕食は予約しなかった。

休憩をはさんで夜景を撮り終えたのが午後8時過ぎ、

その頃にはもう出かける元気がなくなっていた。

「ルームサービスにしよう」･･･鶴の一声で決まった。

さんざMENUを探して見つけたのはツインベッドの間に

あるナイトテーブルの引き出しの中だった。

どこのホテルでもカレーはピカイチが定番なので、

ぼくはビーフカレー、ツレは焼き肉丼を注文した。

ワゴンに載ってきた料理はどちらも文句なしにうまかった。

焼き肉丼(味噌汁・香の物付き2,100円)

大きめにカットされた牛肉は厚くて柔らかい、

別添えの絶品なタレを回しかけて食す。

ご飯少なめ肉多しは丼物の王道といえる。

ホテルオリジナルビーフカレー(2,800円)

オリジナルを謳い強気の価格設定を見ただけで迷わず注文。

銀の蓋を取るとシェル型ライスが皿に乗っているだけ、

カレーはダッジオーブンもしくはココットのミニサイズ

みたいな小型の鉄鍋に入っている。

重量感あるフタを開けるとスパイスの香りがあふれ立ち、

大き目の牛肉がたっぷりで茶褐色のルーの色がgood、

もう見ただけで美味いと思わせるのはホテルマジックか。

ふたりともあっというまに食べちゃった。

「もう一品たして三人前にすればよかったね」とツレが笑う。

夜景を前に気兼ねないディナーは笑顔のおまけでコスパよし。

次回またがあるらしい( ﾟДﾟ)

見た目がうまそうだと写真を撮らずに手が先に出る。

インスタ素質はゼロなのさ、どれも美味で実に印象深く

残っているのにろくな画像がなくて申し訳ない気分だが、

これからもずっとそうだと思う(-"-)

夜来の雨が上がり曇り空

動植物の恵み干天の慈雨

涼しい一日になりますように。

Have a nice day!

語彙の泉を養いながら今日もいくー　今日の空・空・空　

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