睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

西の空と伝書鳩(左足赤環JAP・・10・・・8)

2010-10-17 05:34:34 | 身近にいる生き物

8階通路のてすりで休憩中の伝書鳩
2010/10/16 pm7:30
Cannon EOS Kiss X4



エレベーターを降りて部屋まで続く通路で鳩を見つけた。
この部屋から2.5mくらい離れた通路の手すりにとまり、
じっと西の空を見ていた。

首から下が白っぽい灰色でくっきりと2本の線がある。
このへんのドバトはみんな濃い灰色一色の鳩だから
今まで見たことがない鳩だった。大きくて美しい。

鳩を驚かさないよう気をつけながら肩からバックをおろし
ゆっくりカメラを取り出した。
胸の鼓動を抑えながらレンズをマクロから標準に取替え
あとは一気に連写した。(ピントに自信がないから)
カメラのシャッター音に振り向いた鳩。↓





鳩はシャッター音にも逃げなかった。
こちらに一瞥をくれただけでまた西の空に顔を向けた。
気になる、なぜかすごく気になる。

普通の鳩ではないことを確信したのでネットで検索したら
これが本物の伝書鳩」←これとまったく同じ色と柄の鳩。
初めて伝書鳩を見たんだよ、嬉しひ。

伝書鳩なら足環があるはず、画像を拡大してみた。
あった。全部は読めないけど左足に「JAP・・10・・・8」と。
レース中の休憩?、帰れなくなったとか?、もしや家出?





夜11時、あれから3時間たつのにいる。
まだじっと西の空を見ている。

お腹がすいてるだろうな、夜だから餌はとれないし。
2枚のお皿に米と水を入れてそっと近づいた。
1mまで寄ったとき伝書鳩は西を見つめたまま少しづつ横に動く、
あと30cmのところでバタバタと羽音を立てて上に飛んだ。

今度は10mくらい離れた階段の手すりにとまった。
あいかわらず西を向いたまま飛び立つ気配はないが、
よかった。ひとまず怪我はしていない。

深夜1時にいた。
深夜3時にいた。
早朝5時にいた。

夜は飛ばない伝書鳩
このへんには大きなトンビやカラスの集団がいる。
一夜のねぐらに安全なここを選んだのかもしれない。

朝陽とともに西に飛び立つことを願って、
もう寝る。





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