睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

アーチスト/長渕剛 SubTitle:「Captain of the ship」

2009-10-29 06:40:03 | 唄は世につれ風まかせ

彼の生きかたは「前つんのめりで、気張いやんせ
良きにつけ、悪しきにつけ、自分の言葉をリズムに叩きつけるそのシャウトは強烈だ。
ドラムスに乗せたハードな雄叫びも、アコースティックギターにささやくつぶやきも、
一貫して流れるのは長渕Soul、長渕=反体制や無頼などと短絡して思う人もいる、
メジャーになった彼を冷やかな目でみる、大人に成り切れないアンチテーゼもいる。

30年前、生ギター1本抱えフォーク界をさまよっていたロンゲのウラナリ君が、
なぜ、
ここまで大きく逞しくなったのか、彼を知るには彼の「歌」を聴けばいい。
ありのままの自分をぶつけ、みっともない自分を晒し、自分の言葉で吠える長渕の
血の滴るような彼の詩には「テレ」がない。だから好きだ。

彼の「反骨歌」は自分自身への「骨」の希求と戒め、
自分自身と聴く者の成熟度を段階的に問うてきた。
彼の歌をひとことで言えば「上等だっ」のセリフか、
信念の為だったら「命を張るぜ」なんて時代遅れのSAMURAI..SOUL。

傷口から差し入れられた彼の両手が、
痛めつけられた私の心臓を包み込んでくれる。

そんな荒ぶれたやりかたが長渕剛の優しさだ。
自分の痛みをさらけだして、なを痛い。

彼の永遠なる希求が「Captain of the ship」なら揺らぎ無き戒しめが「ガンジス」か、
この2曲がカップリングされているALB「Captain of the ship」がマイベスト。
Bye Bye ガンジス大いなる河よ・・・あなたのように強く、死ぬまで生きようと。


      「気張いやんせ」  長渕剛

    どげんしてん やらんと いかん事(こつ)がよ
   俺(おい)にも お前(わい)にも ひとつくらいある
    やっせんぼ やっどんからん よかぶいごろの
     あげんな 汚(き)っさね 真似ゃできん
      前つんのめりで 生きて 行こや
      誰(たい)が 悪(わり)いち 言うもんか

      気張れ 気張れ 気張いやんせ
  一度(いっど)どま げ死ん限い 気張いやんせ

  泣こごんなった時や 俺家(おいげえ) 来(こ)んが!
  馬鹿(ばけ)された時ゃ お前(わい)も 向こて行こや
   俺(おい)たちゃ どげんしてん 汚れ者(もん)
      じゃっけど 譲れんもんも あろ
      前つんのめりで 生きて 行こや
     誰(たい)が 悪(わり)いち 言うもんか

      気張れ 気張れ 気張いやんせ
  一度(いっど)どま げ死ん限い 気張いやんせ

  生(なま)好かん 奴(わろ)なら 打ったくけば よか
    負けたら 頭(びんた)を 下ぐれば よか
       寂しなったら 唄いやんせ
  俺(おい)にも お前(われ)にも 理由(わけ)が あろ    
      前つんのめりで 生きて 行こや
    誰(たい)が 悪(わり)いち 言うもんか

     気張れ 気張れ 気張いやんせ
  一度(いっど)どま げ死ん限い 気張いやんせ

     気張れ 気張れ 気張いやんせ
  一度(いっど)どま げ死ん限い 気張いやんせ

 
 



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