睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

ほどほど庶民のピンキリは人生の厚み・「西新宿の親父の唄」長渕剛・昨日の金星と落日と三日月

2020-11-19 11:00:00 | 唄は世につれ風まかせ


昼間に西新宿の裏通りを通ったとき、
古いビルを重機で解体している工事現場を見かけ、
歌の一節が生々しくアタマに浮かび車を停めた。

写真を撮りながら、ここは西新宿、
西新宿といったら大ガードと「思い出横丁」は知っている。
その昔、世田谷の友人に連れられハシゴしたあの焼鳥屋は
まだあるかしらん。

彼は学生時代にゼミ仲間とよく通ったそうで、
通称「しょん横」とか「しょんべん横丁」と云っていた。
彼とはさほど親しくなかったが、東京は首都高を走り回る
ことしか知らないぼくに東京の裏町を教えてくれた人。

ぼくもいちど首都高の走りを体験させてあげたら、
イケメンな彼の顔がひきつったw・・・昔の話しな。

若いころからなんでも一度はやってみた。
いいこと、わるいこと、とんでもないことまで、
一度は経験しないと気が済まないタチはしょうもない。

ぼくの青い思春期時代は多くの波乱を含んでいて、
シンナー、ボンド、コンタクト、葉っぱにハイまで、
朝からラリって遊んでいたこともあった。

だが飽きっぽい性格が幸いしたみたいでワルいことは
長つづきせず、軽免取得前後は車にのめりこんでいた。
あの頃から今につづくのは車とタバコくらいか。

車はジムカーナ、B級ラリー、富士フレッシュマン、
最後は4輪耐久レースでトロフィーもらって燃え尽きた。
タバコは仕事の相棒でもあるし、
くゆらす紫煙はinspirationとimaginationの友なのだ。
タバコで寿命が5年縮まっても自業自得でよしとしよ。

上を見ても下を見てもキリがない。
背伸びをしたら寸足らず、ワルぶれば辛いだけ、
ほどほど庶民のピンキリは人生の厚みということで。



西新宿のビルの解体工事現場



以前にUPしたYouTubeと同じものだが
それぞれのsituationに気が向けば何回でも。

ライブはうるさくて歌詞が分かりづらい。
やはりスタジオ録音CDから落とすのがgood.
とくにこの唄の歌詞の一部は身につまされる(;'∀')




西新宿の親父の唄 作詞・作曲:長渕剛

続けざまに苦しそうなせきばらいをしてた
西新宿の飲み屋の親父が昨日死んだ
「俺の命もそろそろかな」って
吸っちゃいけねえ タバコふかし
「日本も今じゃクラゲになっちまった」って笑ってた
わりと寂しい葬式で春の光がやたら目をつきさしてた
考えてみりゃ親父はいい時に死んだのかもしれねえ
地響きがガンガンと工事現場に響きわたり
やがて親父の店にも新しいビルが建つという
銭にならねえ歌を唄ってた俺に 親父はいつも
しわがれ声で俺を怒鳴ってた
錆ついた包丁研ぎ とれたての鯛をさばき
「出世払いでいいからとっとと食え」って言ってた
「やるなら今しかねえ やるなら今しかねえ」
66の親父の口癖は「やるなら今しかねえ」

古いか新しいかなんてまぬけな者たちの言い草だった
俺か俺じゃねえかで ただ命がけだった
酒の飲めない俺に無理矢理とっくりかたむけて
「男なら髪の毛ぐらい短く切れよ」ってまた怒鳴った
西新宿の飲み屋の親父に別れを告げて
俺は通い慣れた路地をいつもよりゆっくり歩いてる
すすけた畳屋の割れたガラスにうつっていた
暮らしにまみれた俺が一人うつっていた
「やるなら今しかねえ やるなら今しかねえ」
66の親父の口癖は「やるなら今しかねえ」

「やるなら今しかねえ やるなら今しかねえ」
66の親父の口癖は「やるなら今しかねえ」
やるなら今しかねえ やるなら今しかねえ
やるなら今しかねえ やるなら今しかねえ



昼メシはどうしようか
いまの悩みはそれだけ
後生楽はいいよ
Have a nice day!





YouTube:二代目広沢虎造「石松三十石船道中」・五代目志ん生「三軒長屋」
   今日は落語と浪曲をきいていた。どちらも幼い日ころから耳になじんでいる。金木犀が香る夜は遅くまで志ん生の落語や二代目広沢虎造の浪曲が枕元のラジオから流れていた。このころの生家に......




昨日の金星・落日・三日月

もうすぐ雲と青空に呑み込まれる金星

金星のすぐ下にサンライズ


丹沢山塊の雲海に沈む


陽が落ちた空に三日月


平日の夕方は客もまばらなしょんべん横丁


西新宿大ガード下


クレーンを見たら撮るっきゃない





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