
地数星 小尉遅 孫新
登州の居酒屋の主人。瓊州の軍人の家の出身。丈高く力強く、兄の孫立と共に唐の名将・尉遅恭になぞらえ、あだ名は小尉遅。槍と鞭の使い手。妻は顧大嫂。
ある時、親類の解珍・解宝兄弟が無実の罪で投獄されてしまう。孫新・顧大嫂夫婦は、親類の牢役人楽和や登雲山の賊の鄒淵・鄒潤らとともに牢を破って解兄弟を救い出すことを企てる。登州の兵馬提轄である兄の孫立は反対だったが、孫新に半ば強引に説得されて牢破りに加わる。見事解兄弟を救い出した一行は、登州を離れ梁山泊へ身を投じようとする。おりしも梁山泊は祝家荘との戦中。一行は、孫立の知古の欒廷玉を訪れるふりをして祝家荘へ潜入。戦いのさなか、内部から祝家荘を攪乱し梁山泊軍を勝利に導いた。
入山後は顧大嫂と共に、山の麓の見張りの居酒屋を営む。北京戦、東平府戦に参戦。北京戦では李応、史進と共に一隊を率いて戦った。また、顧大嫂、王英・扈三娘、張青・孫二娘とともに、田舎の夫婦のふりをして北京城に潜入し、合図と共に城内で暴れ回った。
梁山泊での席次は第100位、東山酒店で情報の探知を行う。