■第十二回 梁山泊に 林冲落草し 汴京城に 楊志刀を売る
林冲は、顔に青あざのあるその大男と激しく渡りあうが決着はつかない。そこへ王倫が止めにやってきて、男の素性を訊くと、男はもと殿帥制使で任務に失敗して身を隠していた青面獣の楊志という好漢だった。王倫は林冲を梁山泊に留め、また林冲を牽制するために楊志も引き留めるが、復職を願う楊志は聞き入れず東京へと旅だった。
東京へ着いた楊志は役人たちに、賄賂を使ってようやく殿帥府の太尉・高俅に目通りがかなったが、高俅は任務に失敗した後、逃走していた楊志の復職をゆるさず殿帥府から追い出した。路銀がなくなった楊志は、金を得るために仕方なく伝家の宝刀を売りに出すことにした。
天漢州橋のあたりで刀を売っていると、地元で有名なごろつきの牛二が楊志にからんできた。金はないが刀は欲しいと襲いかかってくる牛二を、楊志はかっとなって斬り殺してしまう。楊志は役所に自首し、北京大名府へ流罪とされ、留守司・梁中書の元で召し抱えられることになった。
林冲は、顔に青あざのあるその大男と激しく渡りあうが決着はつかない。そこへ王倫が止めにやってきて、男の素性を訊くと、男はもと殿帥制使で任務に失敗して身を隠していた青面獣の楊志という好漢だった。王倫は林冲を梁山泊に留め、また林冲を牽制するために楊志も引き留めるが、復職を願う楊志は聞き入れず東京へと旅だった。
東京へ着いた楊志は役人たちに、賄賂を使ってようやく殿帥府の太尉・高俅に目通りがかなったが、高俅は任務に失敗した後、逃走していた楊志の復職をゆるさず殿帥府から追い出した。路銀がなくなった楊志は、金を得るために仕方なく伝家の宝刀を売りに出すことにした。
天漢州橋のあたりで刀を売っていると、地元で有名なごろつきの牛二が楊志にからんできた。金はないが刀は欲しいと襲いかかってくる牛二を、楊志はかっとなって斬り殺してしまう。楊志は役所に自首し、北京大名府へ流罪とされ、留守司・梁中書の元で召し抱えられることになった。