水滸聚義

中国古典『水滸伝』の紹介や考察を行っています

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好漢紹介 鄒潤

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちかくせい  どっかくりょう  すうじゅん
 地角星 独角竜 鄒潤


 登州登雲山の山賊。莱州の出身。背が高く、異様な顔つきをしている。後頭部に瘤があり、喧嘩ではよく頭突きを喰らわせていた。ある時、頭突きで松の木をへし折ったことがあり、あだ名は独角竜。同じくらいの歳の叔父、鄒淵と共に登雲山に勢力を築いた。登州の居酒屋の孫新とは親しい仲。

 ある時、孫新の親類の解珍・解宝兄弟が無実の罪で投獄されてしまう。孫新・顧大嫂夫婦は、兄の孫立や親類の牢役人楽和や鄒淵・鄒潤らとともに牢を破って解兄弟を救い出すことを企てる。孫新の誘いを受けた鄒淵・鄒潤は、喜んで力を貸し、登雲山の山賊らを引き連れて牢破りに加わった。一行は見事牢破りに成功し、鄒淵・鄒潤は王孔目の首を取った。一行は鄒淵の知り合いの楊林・石勇・飛らを頼って梁山泊へ身を投じようとする。おりしも梁山泊は祝家荘との戦中。一行は、孫立の知古の欒廷玉を訪れるふりをして祝家荘へ潜入。戦いのさなか、内部から祝家荘を攪乱し梁山泊軍を勝利に導いた。

 入山後は歩兵を務める。対呼延灼戦、北京戦、曽頭市戦に参戦。対呼延灼戦では、鄒淵と共に歩兵の一隊を率いた。北京戦では、鄒淵と共に灯籠売りのふりをして城内に侵入、合図と火をつけてまわり、司獄司の表で往来のものを防ぎ止めた。曽頭市の戦いでは、朱仝、雷横、鄒淵とともに西の寨を攻撃した。

 梁山泊での席次は第91位、歩兵軍の将校十七員のひとり。

好漢紹介 朱貴

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちしゅうせい  かんちこつりつ  しゅき
 地囚星 旱地忽律 朱貴


 梁山泊の古参好漢の一人。沂州沂水県の出身。あだ名は旱地忽律。背は高く、容貌は魁偉。ほお骨が高く、三すじのひげを生やす。朱富の兄。梁山泊のふもとで居酒屋を開きながら、見張り役をつとめていた。

 林冲が、柴進の紹介状を持って梁山泊を訪れたところで初登場。林冲の素性を知った朱貴は合図の矢を放って船を呼び寄せ、林冲を山寨へ案内し王倫に引き合わせた。のち東渓村の晁蓋らが梁山泊に身を寄せてきたとき内紛が起こり林冲が王倫を殺害し、身を寄せてきた晁蓋に首領の座を譲ると、宋万、杜遷、朱貴ら古参好漢も晁蓋に従った。晁蓋の恩人の宋江が江州にて囚われの身となると、晁蓋らと共に江州へ乗り込んでいって、処刑間際の宋江を救い出した。

 ある時、李逵が母親を迎えに故郷の沂水県に帰郷することになり、李逵の見張りとして同郷の朱貴が遣わされた。朱貴は弟の朱富の店を拠点においた。その後、李逵は、人殺しの騒ぎを起こし沂嶺村で縛り上げられ、都頭の李雲によって沂水県に連行されることになった。朱貴と朱富は、李逵を救い出すために、差し入れのふりをして李雲に痺れ薬入りの料理を振る舞い、李逵を救い出して、李雲も仲間に加えて梁山泊へ帰還した。見張りの役目では芒碭山の侵攻を察知したり、梁山泊へ入山を希望する韓伯竜を留めて働かせたりしていた。

 梁山泊での席次は第92位、南山酒店で情報を探知し来客を迎接する頭領。

好漢紹介 朱富

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちぞうせい  しょうめんこ  しゅふう
 地蔵星 笑面虎 朱富


 沂州沂水県西門外の居酒屋。あだ名は笑面虎。朱貴の弟。都頭の李雲に武芸を学んだ。

 ある時、梁山泊の好漢・李逵は母親を迎えに故郷の沂水県に帰郷していたが、李逵の見張りとして同郷の朱貴が遣わされ、弟の朱富の店を拠点においた。その後、李逵は、人殺しの騒ぎを起こし沂嶺村で縛り上げられ、都頭の李雲によって沂水県に連行されることになった。朱貴と朱富は、李逵を救い出すために、差し入れのふりをして李雲に痺れ薬入りの料理を振る舞い、李逵を救い出して梁山泊へ向けて逃亡する。師匠を陥れたことを悔いた朱富は、李雲が追いかけてくるのを待ち受け、李雲を説得して共に梁山泊に身を投じた。

 入山後は酒の醸造管理をまかされる。

 梁山泊での席次は第93位、酒醋の醸造供応を監督する頭領。

好漢紹介 蔡福

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちへいせい  てつびはく  さいふく
 地平星 鉄臂膊 蔡福


 北京の両院押牢節級(牢役人兼首切り役人)。蔡慶の兄で兄弟で同じ仕事をしている。腕力がきわだって強くあだ名は鉄臂膊。

 家人の李固の讒言で逮捕された豪商盧俊義の牢番をすることになる。李固には「盧俊義を殺すように」と五百両を、梁山泊の柴進からは「助けるように、さもないと北京を攻め滅ぼす」と一千両を渡され、どうしようかと困っていたが弟に、「人を殺さば血を見るまで、人を救わばとことんまで」と励まされ、役所の連中に金子をばらまいて、盧俊義の死罪を免れるよう働きかけた。盧俊義は流罪となるが、護送中に燕青が護送役人を殺害し、ますます罪を重くしてしまい、再逮捕。北京で処刑が決まり、蔡福・蔡慶は首切りの命を下された。刑を執行しようとしたとき、梁山泊の石秀が乱入してきて、処刑は中断され、盧俊義は再度投獄された。蔡福・蔡慶は梁山泊の北京攻めに協力し盧俊義を守り、戦後梁山泊の仲間に加わった。

 入山後は処刑執行の頭領をつとめる。

 梁山泊での席次は第94位、処刑・首斬りをつかさどる頭領。

好漢紹介 蔡慶

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちそんせい  いっしか  さいけい
 地損星 一枝花 蔡慶


 北京の両院押牢節級(牢役人兼首切り役人)。蔡福の弟で兄弟で同じ仕事をしている。常に鬢に花を挿しており、あだ名は一枝花。眉濃く、眼は大きい。

 家人の李固の讒言で逮捕された豪商盧俊義の牢番をすることになる。李固には「盧俊義を殺すように」と五百両を、梁山泊の柴進からは「助けるように、さもないと北京を攻め滅ぼす」と一千両を渡され、どうしようかと困っている兄に、「人を殺さば血を見るまで、人を救わばとことんまで」と励まし、役所の連中に金子をばらまいて、盧俊義の死罪を免れるよう働きかけた。盧俊義は流罪となるが、護送中に腹心の燕青が護送役人を殺害し、ますます罪を重くしてしまい、再逮捕。盧俊義は北京で処刑が決まり、蔡福・蔡慶は首切りの命を下された。刑を執行しようとしたとき、梁山泊の石秀が乱入してきて、処刑は中断され、盧俊義は再度投獄された。その後、蔡福・蔡慶は梁山泊の北京攻めに協力し盧俊義を守り、戦後梁山泊の仲間に加わった。

 入山後は処刑執行の頭領をつとめる。

 梁山泊での席次は第95位、処刑・首斬りをつかさどる頭領。

好漢紹介 李立

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちどせい  さいめいはんがん  りりゅう
 地奴星 催命判官 李立


 江州掲陽嶺の居酒屋。実のところは、しびれ薬入りの料理を食わせて追い剥ぎを働いており、あだ名は催命判官。赤いみずち鬚に血走った丸い眼の大男。兄貴分の李俊と共に江州の三覇の一角をなす。

 ある時、江州へ配流途中の罪人一行が李立の店を訪れると、李立はこれらにしびれ薬を盛って手荷物を奪う。久しぶりに大金を手にし悦に入っていたところ、兄貴分の李俊と童威・童猛兄弟が通りかかり、配流途中の山東の及時雨の宋江を捜しているという。さっき盛りつぶした罪人の荷物を改めてみると、果たして彼が宋江であると言うことがわかり、あわててさまし薬を飲ませ、宋江を歓待し見送った。しばらくのち宋江が江州にて反逆の罪を着せられ処刑されかかると、李俊・張兄弟・穆兄弟・童兄弟・薛永らとともに手下を集めて、宋江を救い出そうとした。その時、すでに宋江は梁山泊の好漢らに救い出されており、一同は宋江らと合流し白竜廟に小聚義し、梁山泊に身を投じた。

 入山後は、見張りの居酒屋の一つを営む。見張りの役目では、青州から助けを求めに来た孔亮を迎えりした。北京戦では、曹正と共に李逵の麾下で戦う。東昌府戦では、魯智深らと共におとりの兵糧部隊を率いた。    

 梁山泊での席次は第96位、北山酒店で情報を探知し来客を迎接する頭領。

好漢紹介 李雲

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちさつせい  せいがんこ  りうん
 地察星 青眼虎 李雲


 沂州沂水県の都頭。番人のように瞳が碧く、あだ名は青眼虎。顔は大きく、眉は濃く、鬚は赤い。

 ある時、沂水県に帰郷していた梁山泊の李逵は、人殺しの騒ぎを起こし沂嶺村で村民に酒を飲まされて縛り上げられていた。沂水県の知県は都頭の李雲を遣わして、李逵を召し捕って来させることにする。兵を連れて沂嶺村で李逵の身柄を引き取った李雲は、これを役所へ護送していくが、途中弟子の朱富が差し入れを持ってくる。朱富に丁寧に勧められた李雲は差し入れを口にし、また兵たちもこれに手をつけたが、そのとたん体を痺れさせて倒れてしまう。朱富は、梁山泊の好漢・朱貴の弟であり、李逵のお目付でやって来ていた朱貴と二人で李逵を救おうと画策し、痺れ薬を盛った飯や酒を李雲たちに差し入れたのだった。しびれが解けた李雲は急いで李逵・朱富らを追いかける。師匠に薬を盛ってしまった朱富は李雲を待ち受け、説得して共に梁山泊へ身を投じようとする。役所へ戻っても任務失敗の罪を問われると悟った李雲は、家族がなかったこともあり、そのまま梁山泊に身を投じることを決める。

 入山後は家屋の建造をまかされる。対呼延灼戦では、行商に扮して東京で大筒用の火薬を仕入れてくる。その後、楊林と共に歩兵の一隊となって戦った。凌州戦では、梁山泊を飛び出していった李逵を捜索しに遣わされた。

 梁山泊での席次は第97位、家屋の建築修理にあたる頭領。

好漢紹介 焦挺

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちあくせい  ぼつめんぼく  しょうてい
 地悪星 没面目 焦挺


 中山府の力士。祖父の代から三代相撲を稼業にしている。父子相伝の秘技を身につけている。無愛想な性格であだ名は没面目。その性格のため、人付き合いが悪くどこへ行っても人と馬が合わず、寇州枯樹山の山賊鮑旭に仲間入りしようと旅をしていた。

 旅の途中、色の黒い大男に出会い、にらみつけていたところ喧嘩となる。得意の相撲の技で二度も男をうち負かすが、男が梁山泊の好漢・李逵であると知ると、丁寧に礼をした。おりしも李逵は対凌州戦の先鋒から外され勝手に山を下りてきたところで、焦挺を仲間に誘った。二人は、さらに枯樹山の鮑旭を訪れ、意気投合して彼を仲間にした。凌州で敗北して護送されていた宣賛と郝思文を救い出し五人と六、七百の手下で凌州を討ちに行き、城を落とした。戦後、梁山泊へと帰還しはれて仲間入り。

 入山後は歩兵の頭領を務める。

 梁山泊での席次は第98位、歩兵軍の将校十七員のひとり。

好漢紹介 石勇

2010-10-03 | 好漢紹介 地煞星7
  ちしゅうせい  せきしょうぐん  せきゆう
 地醜星 石将軍 石勇


 流浪の博打打ち。北京大名府の出身。あだ名は石将軍。身の丈八尺、黄色く骨張った顔、両眼は鋭く、ひげは生えていない。

 かつて博打のいざこざで人を殺してしまい、柴進の屋敷に身を寄せていた。柴進の屋敷で好漢たちが宋江の噂をしているのを聞き、宋江に会ってみたいと鄆城県宋家村の宋江の屋敷を訪れるが、宋江は閻婆惜を殺して出奔した後であった。石勇は宋江の弟の宋清に会い、宋江らの父・宋太公が亡くなったとの手紙を託される。石勇は、各地を流浪しながら逃亡中の宋江に巡り会い、手紙を渡す。宋江は手紙を受けて故郷に戻ったが、石勇は宋江の紹介で梁山泊へ身を寄せる。

 入山後は見張りの居酒屋の一つを営む。宋江が江州で囚われの身となると、晁蓋らと共に江州へ乗り込んでいって処刑間際の宋江を救い出した。つづく無為軍の戦いでは、杜遷と共に城門付近に伏兵し、守備兵を斬って城門を開いた。対呼延灼戦では、官軍に見張りの居酒屋を破壊されてしまう。その後、楊林・段景住とともに馬を買いに行く係になり、北方に馬を買いに行くが、帰りに青州の盗賊の郁保四に襲われて馬を奪われてしまう。その後、東平府の戦いに参戦した。

 梁山泊での席次は第99位、歩兵軍の将校十七員のひとり。