水滸聚義

中国古典『水滸伝』の紹介や考察を行っています

地名紹介 陝西 延安府

2010-10-17 | 地名紹介 陝西
  えんあんふ (えんしゅう)
 延安府(延州)


 北宋の永興軍路に属す。現在の陝西省延安市(省)。西夏国と国境を接する最前線で、経略府が置かれている。哲宗の時代に延州から延安府へと改められた。『水滸伝』でも旧称の「延州」が出てくる(第6回)。

 『水滸伝』では种老相公が経略使として駐屯している。高俅に憎まれて東京を追われた王進は、种老相公のもとで仕官するべく延安府を目指して旅を続けた(2回)。史家村を捨てた史進は、師の王進を探すべく延安府を目指して旅をしたが王進には会えなかった(3回)。

 魯達(魯智深)は、延安府の种老相公麾下の提轄で、渭州に赴任していた(3回他)。

 扈成は扈家荘を失った後、延安府に逃げ延びて、のち宋朝中興のころに仕官して軍官となった(50回)。

 湯隆の父親はかつて延安府で知寨を務めていた(54回他)。