姪を引き取る前、母を見送り自分の務めを果たした。
その数か月何もしない、食べる事もしたくなかった。
言ってみれば抜け殻の状態。
妻の時は盛大に見送った。でも母の時は息子を成人さ
せなかった後悔から式はやめた。母にはとばっちりだ。
当然己の時はゴミとして処分する。
姪を引き取ってからは暮らしが一変した。食事は時間
毎にある。部屋は母親が使っていた離れを準備した。
考える隙もない暮らしが始まった。でもそのおかげで
生き返った。
姪が普通ではない事に徐々に気が付いた。医師に障害の
認定をお願いした。精神障害一級。年金の手続きもした。
今は統合失調症一級の名称。人様の目を気遣っての事。
暮らしを共にしてその実体に今も驚く。
私がいなくなっても道筋はつけた。でもお願いする実行
者がまだ見つからない。早急に当たらなければならない。
私自信も不思議に体が動くようになった。遺言書を残す
がその実行をお願いしなければなるまい。
自らの至らなさから頼れる先がない。考えるしかない。
考えれば道が開けるの望みか後は野となれの気持ち。