幼い頃袋物のラーメンが出初めた。屋台も経験がない。
濃厚な味が印象的。ご馳走だった。
また、近くのカレー工場が歌手をのせてギターを奏でて
風船を配りその後をついて回った。
受験生になるとチキンラーメンが深夜の定番。
長じて各地を巡るようになり同じインスタントでも地域で
味の違う事を知った。そんな折長野で蕎麦を知った。
ありふれた飯屋ながらザルがおいしかった。
以来お昼はもっぱら蕎麦が多くなった。
姪はカットを前日から楽しみにしていたがデーの申し送りに
指示が入らないと。確かに一言も喋らない。
これは無理かなと思ったがお店についてきた。
席につくと次第になじんできた。無事にカットを終えた。
入浴介助も終えた頃晩ご飯を呼びに行ったが起きてこない。
またダメかと洗濯物を畳みに行った。戻ると食べていた。
開口一番カットに行こうと。現実を思い知らされた。
いつもは安物の蕎麦だが今回十割を奮発。ソバは野菜。
タライうどんならぬタライソバ。久々ののど越し。
ツユは自前。感動した。嚙み合わせができない今麺が救い。
でも長野を思い出す。当分贅沢をしたい。