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イギリスのアマチュアリズムは日本の「素人」とはちがう

2005年01月31日 | 詞花日暦
イギリスにはアマチュアリズムの
伝統というものがあるんです
――丸谷才一(作家)

 対談で丸谷才一がきかれた。あなたには「異論」といわれるものに喜んで肩入れする傾向がありそうですね。肩入れするどころではない、彼自身も積極的に「異論」を唱えている。忠臣蔵について書いた本などを読んでいる読者にはおなじみであろう。「異論」にこだわる理由のひとつに、「イギリスの伝統」である「アマチュアリズム」があることを丸谷は語っている。
 日本の「素人」とは意味がちがう。たとえばと彼が例に上げるのはシャーロック・ホームズ。一流の知識人が趣味として探偵をし、それで収入を得ているわけではない。ダーウィンも財産があるために、進化論や博物学をアマチュアとして研究したという。
 アマチュアは、プロの約束事にも、時代のイデオロギーにも、アカデミズムにも捉われず、自由に「異論」を展開できるというわけだ。この意見には筆者も大賛成。ただし、単純な思いつきを下手な文章で人前にさらすことを容認しているわけではない。アマチュアリズムが受け入れられる背後には、専門家以上の発想や思考や文章力を鍛えた努力があるのを忘れないでおきたい。

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9 コメント

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何故か! (yozora)
2005-01-31 09:58:57
シャーロック・ホームズ

貴方の三毛猫の話の時思い出しました・・・

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別件ですが、教えて下さいませんか (微笑)
2005-02-02 01:04:25
菅原様 お晩です。新聞か何かで読んだと思うのですがね、企業の懸賞企画が八百長であった場合の日本の事件が合ったようで思い出せません。御存じでしたら教えて頂けませんでしょうかね。
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ほとんど知りません (菅原)
2005-02-03 10:18:14
きちんと懸賞を出している会社が圧倒的の多く、適当にやっているところも中にはあるというあいまいな情報しか知りません。ちょっとした事件として私も聞くか読むかしただけです。なぜこんなことにご興味を?
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実はですね (微笑)
2005-02-06 22:19:20
私の1月16日の岩谷堂羊羹に菅原さんとpoohpapaさんこと『悪徳不動産の独り言』がコメントくださいましたがね、その時の『悪徳・・・』さんが、ユビキタス世界での大家さんにあたるニフティー姿勢を問いただしているんですよね。というのも、こういう話が出て来まして、poohpapaさんはコンテストにノミネートされて居たこともあって、今発言すべき時と感じられていますので『悪徳不動産の独り言』で発言を始められました。

それで、懸賞と云って集めながらすでに結果が決まって居た事件がメディア未発達時代の日本にあったような記憶があったので憶えていらしたら教えて頂きたかったのです。

正にユビキタス世界模索時代ですよね。関係企業の体質が大切になると思いますのでね。御存じであればと思いまして、お聞きした次第でして。
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微笑様 (菅原)
2005-02-06 23:12:37
お尋ねの真意がよくわかりました。関連するブログなど精読しないと、まちがった意見になってしまいますので、少しばかり時間がいただければありがたいです。
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恐れ入ります (微笑)
2005-02-07 00:52:20
御縁と云う事で、よろしくお願い致します。
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御無沙汰してます。 (vivichin)
2005-10-01 21:44:08
お久し振りです。お変わりありませんか?

未だに毎日覗いていますが、僕はこの話が一番好きです。



先日ある方にもご指導頂いたんですが、世界へ出る為には専門分野以外にも多少の理論を持っているべきである、それほどに世界のレベルは高いという意味なのかもしれませんが、どうやら僕の野望は自分の器をとうに越えて高いので努力せねばと日々思います。



僕も菅原様のように常に自然体でいられる高みに早く辿り着きたいと思います。最近は特に感情の起伏が激しく感じられるので・・・(笑)
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相変わらずです (菅原)
2005-10-03 18:09:59
ちょっと風邪をひき、休んでいます。どうも今にして思うと、硬苦しい文章が多いのに、本人があきれています。もっとやさしい文章を心がけねばいけませんね。いい作品ができていますか?
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正直には。 (vivichin)
2005-10-03 19:16:13
いい作品を模索し続けていますが、まだまだ自分の掘下げが甘いようで菅原様のブログのような作品は到底辿り着けません。いつまでも練習ばかりしてたらいけない気はするんですが、自分が試される本番に対する意識を変えなければいけないのかなぁとも思う日々です。



いい話としてはこの間知り合いにファッションショーを見せてほしいと言ったら、ご存じないかもしれませんが舞台衣装などを手掛ける朝月真次郎さんのコレクションの演出として手伝いをさせて頂ける事になりました。しかし、前々から就職をお願いしているブランドのショーと日程が重なってしまい、嬉しいような困ったような状況です。



まだまだ寒暖差が厳しいような状況ですので、どうぞお体お大事にして下さい。長々とスミマセン。
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