植物に知覚力があるという発見は……
後に「バックスター効果」として知られる
――P・トムキンズ(科学ライター)
一九六○年代半ば、ニューヨークのとあるビルの一室に鉢植えのドラセナとうそ発見器があった。その場にいたバックスターは、うそ発見器検査官の第一人者だった。気紛れに機械の電極をドラセナの葉につないだ。検流計の針がときに大きく振幅することに気づく。
植物の反応が起きるのは、たとえば葉に火をつけるような危害が加わるとき。しかも、バックスターが心のなかで炎をイメージし、マッチを取りに行こうとしただけで反応が起きる。むろん葉を焼くと、さらに大きな反応が出る。試みに葉を焼くふりだけすると、奇妙にも反応がない。
植物との距離を離す、鉛の容器に入れて遮断するなど、数多くの実験を重ねた。結果として、「植物生命にはまだ定義が与えられていないある根源的知覚が存在している」という仮説を導いていった。科学的にはまだ証明されていない。だが、クラシック音楽に聞き入る植物など、科学が置き去りにした植物の神秘は、自分の部屋や庭で植物を育て、かわいがっている人々が日ごろから密かに語り継いでいる。
後に「バックスター効果」として知られる
――P・トムキンズ(科学ライター)
一九六○年代半ば、ニューヨークのとあるビルの一室に鉢植えのドラセナとうそ発見器があった。その場にいたバックスターは、うそ発見器検査官の第一人者だった。気紛れに機械の電極をドラセナの葉につないだ。検流計の針がときに大きく振幅することに気づく。
植物の反応が起きるのは、たとえば葉に火をつけるような危害が加わるとき。しかも、バックスターが心のなかで炎をイメージし、マッチを取りに行こうとしただけで反応が起きる。むろん葉を焼くと、さらに大きな反応が出る。試みに葉を焼くふりだけすると、奇妙にも反応がない。
植物との距離を離す、鉛の容器に入れて遮断するなど、数多くの実験を重ねた。結果として、「植物生命にはまだ定義が与えられていないある根源的知覚が存在している」という仮説を導いていった。科学的にはまだ証明されていない。だが、クラシック音楽に聞き入る植物など、科学が置き去りにした植物の神秘は、自分の部屋や庭で植物を育て、かわいがっている人々が日ごろから密かに語り継いでいる。
良く挿し木等をしますが不思議と育つのですが、人によっては何をやっても育たないとか言う方あります。動物でも然り、全てに通じることでしょうね。
人が表現出来る一番の心、思いや言葉・・・物に吹き込める・・素晴らしいですね!
ある植物学者の言葉を借りれば「ヒトと植物の明確な差異は今のところ(=1970年)その移動の速度だけである」ってことです。大きな木を見つけたらとりあえず抱きついてください。そして耳をその幹に押し当ててみて。ドクッドクッという「生」の音を聞くことくらいはできますから。その音を聞けば彼らが僕らと変わらない「生命体」であることを「彼らが教えて」呉れると思います。すみません、かなりずれてしまいましたね。