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徒花な日々

無趣味な様な、でも多趣味な様な、
でもアツい王道展開は大好きですよ
そんなヤローの日常です

ちはやふる 5巻発売

2009-06-18 06:07:55 | 日記
「ライバルにすらなれない強さがある。」

これは「ちはやふる」の5巻のオビに書いてあるセリフです。

ちはやふるは結構ネットでも話題になっていたし、
マンガ大賞2009なる賞も受賞したようで結構メジャーな少女マンガではないかと思います。

内容は競技カルタをベースにした女の子と男の子二人の3人の幼馴染の青春物語ってとこでしょーか?

小学生の千早(主人公)と太一のクラスに転校して来たちょっと変わった男の子は競技カルタがとても強かった。
そんな新との出会いによって千早と太一も競技カルタへとのめり込む。
それは三人の中のかけがえのない思い出となり、新はまた福井へと転校していってしまう。

時は流れ千早と太一はまた同じ高校になる。そして千早は太一と共に立ち上げる、競技カルタ部を…。

そんな感じのお話なんですが、今度出た5巻はもはやスポ魂です。
高校競技カルタ全国大会、そこで千早はカルタクイーン、日本最強の高校生に出会うというところで
最初のセリフに繋がるワケです。

ただ、今回俺が取り上げたいのはここではなく太一の方なんですねー。

そのキャラが一番輝くのってどこだと思いますか?
俺は"覚悟完了"したときだと思うんですよね。
そのキャラの進むべき道が決定する瞬間ですから。

個人的に5巻は太一にとって重要なターニングポイントだったと思います。

小さい頃からスポーツ万能、成績優秀、家は医者で金持ち。
そんな太一の前に現れた新、カルタを通じて千早とも仲良くなっていく新に対抗してカルタを始めて、そしてわかってしまったこと。
「自分はカルタでは新に勝てない」
気づいてしまったからカルタから離れた。
でも、高校でまた一緒になった千早はやっぱりカルタだけをまっすぐ見ている。
カルタを通して新を見ている。

クイーンに挑んだ千早に、試合の後の千早の姿に、夢に近づく千早の姿によって、太一はひとり静かに覚悟を完了させる。
本気で新に挑もうと決意する。まだ今の自分は挑む資格すらないと思い知らされる。
負けて泣いていのはそれに"懸けた"人間だけ。今の自分は到底その域ではない。
だから太一はこれから全てを"懸けて"挑もうという覚悟を固める。

どーよ!コレもー完璧スポ魂でしょ?
太一視点だと、千早を巡って、幼馴染であり親友でありライバルであり最強の敵である新に挑むってもうこれ少年漫画でしょ?
カテゴリーが少女マンガだし、絵のキレイさや女性が主人公ではありますが、
これは紛れもなく熱血青春モノです。
「ちはやふる」の中には誰もが持っていた若い頃の熱量みたいなものが詰まっています。

余談になりますが、
人間、誰しも大人になるまでには色々ありますよね?まっすぐ生きていくのってとても大変じゃないですか?ショージキなハナシ。
だから、ちはやふるの太一にちょっと贔屓してしまうのは、
ドラゴンボールのベジータとか、ワンピースならウソップかなぁ?
あとはちょっと違うかもしれないけどダイの大冒険のポップもかな?
一番しっくり来るのはやっぱベジータなんだけど、
挫折なり劣等感なりを抱えながらそれでも立ち上がって進んでいく奴には共感というよりも羨望を覚えてしまうからなんですよねー。
ぶっちゃけただの天才よりもよっぽど魅力的じゃあないですか?