【Saudi wants to buy more tanks from Germany - paper 】
サウジアラビアがドイツ戦車購入数を大幅倍以上、600~800台を希望している。
ドイツは、イスラエルとの関係上、アラブ諸国への重装備軍事品の輸出を控えているが、(実際にはサウジアラビアは既にイスラエルとの友好国でさえあると言えるのだが)最近のドイツの軍備縮小計画により、ドイツ軍事産業にとっては新しい市場創出が緊急の課題となっている。ドイツ議会、外務省、国防省はこのサウジへの戦車輸出取引に反対しているが、経済省はドイツ軍事産業救済のため、取引交渉を強く推している。
以下記事本文:ハイライトは管理者による
≪Saudi Arabia wants to buy 600 to 800 Leopard battle tanks from Germany, at least twice the number previously expected, a German newspaper reported on Sunday.≫
≪"The Saudi order could secure the future of German tank-makers Krauss-Maffei Wegman and Rheinmetall, which urgently need new markets because of the restructuring of the German army," said Bild am Sonntag.≫
≪Arms exports are a sensitive issue in Germany given its Nazi past as well as the role arms makers like Krupp played in feeding 19th and 20th century wars with exports to both sides of conflicts.≫
≪Spanish firm General Dynamic/Santa Barbara would produce the tanks under licence by the German firms, the newspaper said.≫
↑ この最後の〆でも判る様に、この取引もまた倒産寸前のEUユーロ圏諸国、スペインの救済措置を、イラン・ホルムズ危機煽動で高騰した原油価格と同じく制裁イラン原油不足を補うべく記録的増産したサウジアラビアの余剰収入でカバーさせる動きであるかとがよく示されている。
ロイター伝タイトルと、取引の形は飽くまでもサウジアラビアの希望… とされているが、バハレーンや自国内の民衆蜂起制圧に新たに追加戦車が800台も必要な訳はない。ましてや対岸イランとの戦争が仮に起こったとしても、戦車戦になる訳はないのだから、今この時期に、当初の270台から800台に増やす希望を出す「りくつ」など、倒産諸国へ資金注入するドイツと、高い失業率のスペインへの救済以外には見当たらない。