中東-アラブ世界の読み方 Views On The Arab World

MENA‐アラブ世界の立体的理解のための覚書ブログ
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カタールとブルガリアの関係 欧州LNG戦略

2012-05-18 16:16:50 | Qatar

 

Qatar's $200m pledge on Bulgaria investment

 

Bulgarian economy minister resigns after Qatar farce

 

Qataris in Bulgaria trade forum no show - report

 

2010年11月20日↓

Bulgaria opens way to start LNG talks with Qatar

 

2010年11月10日↓

Qatar says EU gas prices must rise to attract future supplies

 

2010年3月23日↓

Qatar eyes new European terminal for LNG growth

 


カタールSWFの資源メジャー投資と新世界地図戦略

2012-05-11 15:17:11 | Qatar

カタールSWFがシェルに投資

Qatar's SWF takes stake in Royal Dutch Shell

ロイヤル ダッチ シェルに株式投資を決定と言う。恐らく3~5%と予測されているが発表はされていない。

カタールは、ほんの数週間前に欧州第3の石油メジャー、トタールの持ち株を3%に引き上げたばかりで、イタリアおENIへの投資も交渉中だ。 トタールは西アフリカの資源開発を拡大するため、としている。

こうしたカタールの欧米資源メジャーへの投資による増資と、「アラブの春」へのカタールへの深い関わりは決して無関係ではない。

国有化され外国メジャーは追い出されたイラクは壊し、スーパー巨大油田権益の殆どは既に西洋メジャーが取り戻している。

リビヤも同様に壊され、スーダンも分断、ナイジェリアも分断途中だ。

エジプト革命とイスラム原理主義化、同じくチュニジア、そしてシリアも破壊、分断途上だ。

エジプトはスーダンへの路であり、リビヤは西アフリカ、更にディープアフリカ全土への門戸なのだ。

中国のグローバルな資源ハンティングに対抗するには、欧米メジャーの増資による開発事業拡大が重要に成る。 これは何も中国に対抗し西洋の資源を「守る」と言う意味では必ずしも無い。 それよりも寧ろ、中国へ資源を売るべく開発するまでだ。欧米メジャーへの中国の資源依存度を高くする、即ち立ち上がる中国の「喉元の管理」範囲の拡大と言う訳だ。

資源による世界統治管理戦略をカタールの資金で行っていく、と言う事だ。

 


国際スポーツイベント招致と言うカタール現象

2012-05-11 14:25:09 | Qatar

カタール 新たに陸上競技大会招致に賭ける

Qatar eyes new bid for athletics championship

2017年世界陸上競技選手権大会の開催権選出戦にはロンドンに負けたカタールが、再び2019年大会開催招致戦に賭けるべく調査中、と言う。

2022FIFA W杯開催は決定しているが、その前の2020年五輪にも正式に開催地エントリーしている。その他開催候補地のバクー、マドリッド、東京、イスタンブールと競う。

東京は汚染問題で論外。マドリッドは破産寸前経済をカタールが買収できるだろうし、同じくバクー、イスタンブールも買収できそうだが… 選考委員会へのロビー活動が興味深い。

世界陸上競技選手権大会招致のプレゼン、パッケージ提案は先ず、主催本体のIAAFへの2億3600万ドルの寄付、イベント開催予算8000万ドル、さらにアスレティックス シティー建設とメインスタジアムの改修費用に1億2000万ドルを費やす、と言う提案。

イベント開催費や建設費は、外資への事業市場価値オファーだから衰退する欧州経済、企業には「美味しい」だ。 「普通の国」が国際レベルの大規模イベント開催する場合、地元企業、経済の活性化が主な目的だが、カタールの場合、全ては外資企業が潤う。 地元カタール人達による、カタール人だけが経営運営する企業など、殆ど無いからだ。

そう言う意味では、カタールが大規模イベント開催する事は欧米企業を始め、諸外国企業、経済にとっては有難いことなのだ。 

沈みかかる欧米経済救済のために、最も人工的に造り出された、無税、超ハイマージン建設業、サービス コンサル市場が、カタールフェノメナン と言える。

 


カタールのテレコム会社がチュニジア通信市場を掌握

2012-05-09 21:33:54 | Qatar

 

Qtel’s Tunisiana acquires 3G and fixed-line licenses in US$132m deal

「アラブの春」を起こされた背景がどんどん明らかになってきてるが、資源開発利権に伴う巨大建設プロジェクト市場や武器市場と共に、西洋政界が抑えたいのは中東アフリカのテレコム市場だ。カタールのテレコム会社と言っても資本がカタールから出ているだけに過ぎない。技術ノウハウ経営、特にも通信「情報」は全て西洋の手中にある。

カダフィ政権が持っていたシビアのテレコム会社は事実上アフリカ最大、殆どのアフリカ諸国の通信網を掌握していた。