First oil flows through UAE's Hormuz bypass - sources
UAEの東海岸に位置するフジャイラ首長国は、アラビア湾の出入り口、ホルムズ海峡の外、インド洋へつながるアラビア海に面している。
この戦略的地理を活用して、ホルムズ海峡封鎖危機を脱出すべく、産油地アブダビからフジャイラまで370キロの原油輸送パイプラインを建設していた。
そのパイプラインが完成し、6月21日朝から初めてアブダビ産原油がパイプラインを通ってフジャイラに輸送されたことが確認された。フジャイラターミナルからの最初のタンカー積載は7月1日を目標としている様だ。
丁度この日からEUの対イラン原油経済制裁が実効する。
UAEの原油総輸出量、日量240万バレルのうち、150万バレルをこのパイプラインを通じてホルムズ海峡の外側へ輸送できる。 最大で日量200万バレルまで輸送できるされている。
この戦略的エネルギーインフラ投資は、UAEの生命線収入源、原油輸出の地域政情依存度を大幅に軽減する。
アラビア湾岸の西端に位置するクウェートやバハレーン、カタールに比べ、アラビア海沿岸部にまでいたるUAE領土の地理的有利点をフルに活用した賢い戦略投資だった。