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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

兵庫県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑩

2018年12月28日 19時06分36秒 | Weblog
①南あわじ市立榎列小学校 榎列大(おお)榎列
②朝来市立東河小学校 和田山町東和田    
③朝来市立枚田小学校  和田山町和田山
④淡路市立北淡小学校 浅野神田  
⑤淡路市立志筑小学校  志筑
⑥淡路市立育波小学校  育波
⑦宍粟市立神戸小学校 一宮町東市場(いちば)
⑧宍粟市立染河内小学校 一宮町能倉
⑨宍粟市立神野小学校 山崎町田井      
⑩宍粟市立城下小学校 山崎町御名(ごみょう)


読みなど

① えなみ 明治22年4月,榎列・幡多・掃守(かもり)の3村が合併し榎列村成立(昭和30年4月三原町→平成17年1月南あわじ市)。村名の由来には,古代,この地が入江であったことから江南(えなみ)と呼んだとする説や,榎が繁茂していたとする説,灌漑用水路の「エ」が並列していからとするなど諸説がある(『兵庫難読』)。
② とが 明治22年4月,朝来(あさご)郡和田・岡田など8村が合併し東河村成立。村名の由来は不明。校名も読みも2字。
③ ひらた 明治22年4月,牧田・和田山など7村が合併し牧田村成立。村名は,古代は「牧田」とも書き,牧場にも水田にも恵まれた土地の意に由来するという(『兵庫難読』)。牧田が誤って枚田となったのかもしれない。
枚を「ひら」と読む地名は他に大阪府枚方市があるに過ぎないようだ。枚は「ひら」となかなか読めないが,一枚(ひら)の雲,一枚(ひら)の花びら等に使用する。
④ ほくだん 淡は呉音。
⑤ しづき 明治22年4月,津名郡志筑村が単独町名施行(昭和30年4月津名町→平成17年4月淡路市)。町名は,菅原道真が筑紫への途中に立ち寄り「筑紫を志す」の意に因む説や,名物の塩辛(味地草)に因む説などがある。
⑥ いくは 明治22年4月,育波・生田(いくた)・黒谷(くろだに)の3村が合併し育波村成立(昭和30年3月北淡町→平成17年4月淡路市)。村名は古代,的(いくは)氏という,軍事で朝廷に仕えていた豪族が部民を従えて居住していたことに因むという。
⑦ かんべ 平成30年3月閉校。明治22年4月,宍粟郡安積(あづみ)・東市場など9村が合併し神戸村成立。村名は,この地に鎮座する播磨三大社の一社・伊和神社に由来する。
⑧ そめごうち 平成30年3月閉校。明治22年4月,能倉・下野田など4村が合併し染河内村成立。村名の由来は,鎌倉期~南北朝期にみえる荘園「染河内荘」に由来する染河内川の流域に位置することによる。
⑨ かんの 明治22年4月,田井・五十波(いかば)など9村が合併し神野村成立(~昭和30)。村名は,地内の大社(おおやしろ)神社に因むのではないか。
⑩ じょうした 明治22年4月,御名・千本屋など13村が合併し城下村成立(~昭和30)。村名は,山崎城の城下町に因むと思われる。
                                

兵庫県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑨

2018年12月28日 13時26分03秒 | Weblog
①養父市立宿南小学校  八鹿町宿南
②養父市立関宮小学校  吉井           
③丹波市立神楽小学校 青垣町文室(ふむろ)
④丹波市立鴨庄小学校  市島町上牧     
⑤丹波市立崇広小学校 柏原(かいばら)町柏原
⑥丹波市立久下小学校 山南(さんなん)町谷川       
⑦南あわじ市立西淡志知小学校 志知南  
⑧南あわじ市立阿万小学校 阿万下町    
⑨南あわじ市立沼島小学校 沼島
⑩南あわじ市立倭文小学校 倭文庄田(しょうだ)  
 
読みなど

① しゅくなみ 明治22年4月,養父郡宿南・青山など5村が合併し宿南村成立(~昭和30)。村名の由来は不明。
② せきのみや 明治22年4月,養父郡関宮・尾崎など7村が合併し関宮村成立(~昭和30)。村名の由来は旧山陰街道の関所のあった宿場で,関と宮の2集落の合成による。漢字と漢字の間に「の」が入る校名。
③ しぐら 平成29年3月末に学校統廃合により廃校。明治22年4月,氷上郡文室・檜倉など7村が合併し神楽村成立(~昭和30)。「かぐら」ではない。村名の由来は不明。
④ かものしょう 明治22年4月,氷上郡上牧(うえまき)・喜多など6村が合併し鴨庄村成立(~昭和30)。村名は地内を流れる鴨庄川に因む。漢字と漢字の間に「の」が入る校名。
⑤ そうこう 明治6年2月,藩学校崇広館として開校。10月崇広小学校と改称。
⑥ くげ 明治22年4月,氷上郡谷川・大河(おおか)など10村と岩屋村の一部が合併し久下村成立(~昭和30)。村名は,かつてこの地方の領家職であった久下氏に由来する。村名は消滅したが,JR加古川線に村名の付いた珍しい駅名・久下村駅を残す。校名も読みも2字。
⑦ せいだんしち 明治22年4月,三原郡志知・片田・高島・河内の4村が合併し志知村成立。村名は大日川下流域の地域名による。淡は呉音。
⑧ あま 藩政村。明治7年開校。明治22年4月,阿万・阿万浦・本庄の8村が合併し阿万村成立(昭和9年1月町制→30年4月南淡町→平成17年1月南あわじ市)。村名は,『日本書紀』『万葉集』に見える「淡路の御原の海人」が多く住んでいたことに因むという。何時の頃からか「海人」が「阿万」に変わった。校名も読みも2字。
⑨ ぬしま 淡路島の南4.6キロにある周囲約10キロの島。江戸期まで「沼島千間」と呼ばれるほど漁業で栄えた。「ぬ」の文字には,玉の意があり,島が勾玉(まがたま)の形をしているため,沼島と呼ばれるようになったともいわれている。沼を「ぬ」と読む地名は少ない(岡山県赤磐市沼田<ぬた>,広島県三原市沼田町)。
⑩ しとおり 明治22年4月,倭文・庄田・長田・高堂の4村が合併し倭文村成立(昭和32年6月三原町→平成17年1月南あわじ市)。村名は,古代,織物を織っていた部民が住んでいたことに因むという。なお,同字の鳥取市倭文は「しとり」と読む。