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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

大阪府の難読小学校名 いくつ読めますか ⑧

2018年12月10日 17時27分58秒 | Weblog
①枚方市立氷室小学校  尊延寺3丁目 
②枚方市立樟葉小学校  南楠葉2丁目
③枚方市立招提小学校  招提東町2丁目
④茨木市立耳原小学校  耳原2丁目    
⑤茨木市立清溪小学校  泉原(いずはら)
⑥茨木市立安威小学校  安威2丁目
⑦八尾(やお)市立刑部小学校 刑部3丁目
⑧八尾市立曙川小学校  八尾木東2丁目
⑨八尾市立龍華小学校 東太子(ひがしたいし)1丁目
⑩八尾市立安中小学校  陽光園2丁目
 
読みなど

① ひむろ 平安期に皇室の氷室(氷の貯蔵庫)があったといわれる。氷室台。
② くずは かつては「くすのは」とも読まれた。地名は「くそはかま」の転訛という。『古事記』によれば,建波邇安王(タケハニヤスノミコ)の軍が敗走して「久須婆の度」についた時に「屎(くそ)出てで褌(はかま)に懸りき。故,其地を号けて屎褌と謂う」とある。
③ しょうだい 明治22年4月,交野郡招提村が単独村制施行(~昭和10)。村名は天文12年(1543)荒地に浄土真宗の道場が建てられたことに由来するという。*招提は四方から僧の集まり住む所の意。提(ダイ)は呉音。唐招提寺の招提。
④ みのはら 皆原,美奈原とも書き,「ミノハラ」と呼んだので,その転訛か。往古,耳麻呂という人がこの地を開拓したことによるともいう。
⑤ きよたに 明治22年4月,泉原・高山・千提寺(せんだいじ)・佐保の4村が合併し清溪村成立(~昭和30)。村名の由来は不明。茨木市編入に伴い清溪の地名は消滅した。*溪は渓の旧字体。
⑥ あい 安威川流域に位置し,かつては藍の産地で,中臣氏系の藍氏の本貫地(名字の由来となった土地)であったことに因むという。
⑦ おさかべ 刑部の職についていた人の居住地であったという。刑部とは古代の職制で,刑事や裁判などを司る。岡山県に同名の新見市立刑部小学校がある。
⑧ あけがわ 明治22年4月,八尾木・東弓削,都塚・刑部・中田の5村と柏村新田が合併し曙川村成立(~昭和30)。村名はこの地を流れる川(下流では「楠根川」と呼ばれる)に因む。
⑨ りゅうげ 明治22年4月,渋川・亀井・植松・安中・太子堂・竹淵の6村が合併し龍華村成立(~昭和2町制~昭和23)。村名は奈良時代に創建された龍華寺(りゅうげじ)に由来するともいう。村名は龍華町として残る。*華(ゲ)は呉音。
⑩ やすなか 当地は大和川の河道の付け替え後,旧河床を玉手村の安福寺が中心となって開発して出来た新田であることから,安福寺に因んで安中と称した。安中を「やすなか」と読む地名は他にないようである。安中町は現存し,旧安中村の一部が陽光園2丁目となっている。*群馬県安中市(あんなかし)。

大阪府の難読小学校名 いくつ読めますか ⑦

2018年12月10日 12時28分14秒 | Weblog
①高槻市立大冠小学校  天川町
②高槻市立三箇牧小学校 三島江1丁目
③高槻市立芥川小学校 真上(まかみ)町1丁目
④高槻市立如是小学校 如是町
⑤高槻市立土室小学校 上土室6丁目
⑥高槻市立真上小学校 西真上2丁目
⑦高槻市立芝生小学校 芝生町3丁目
⑧高槻市立上牧小学校  上牧町4丁目
⑨高槻市立五百住小学校  登美の里町   
⑩枚方市立枚方小学校  枚方上之町
 
読みなど

① おおかんむり 明治22年4月,東天川(あまがわ)・西天川・大塚・西冠などの12村が合併し大冠村成立(~昭和6)。村名は合成地名か?。近くの大冠町には冠小学校がある。
② さんがまき 明治22年4月,三島江・唐崎・柱本(はしらもと)・西面(さいめん)の4村が合併し三箇牧村成立(昭和30)。村名の由来は古代にあった牧が上・中・下に三分されていたことによるともいう。三箇牧は町名として残る。
③ あくたがわ 明治22年4月,島上郡芥川村と郡家村が合併し芥川村成立(~昭和4町制~6)。村名の由来は,古代の服部氏族などの住居群から出た塵芥によるとも,阿久刀(あくと)神社の社名の転訛によるともいわれる。なお,芥は圷(あくつ)と同義で,低湿地などに用いられる地名でもある。
④ にょぜ 明治22年4月,島上郡東五百住(ひがしよすみ)・芝生(しぼ)村など5村が合併し如是村成立。村名は当地を流れる女流(にょぜ)川に因み,同音の仏教用語「如是我聞(にょぜがもん)」の如是を当てたという。
⑤ はむろ 中世の土室庄に由来する。埴輪(はにわ)を作っていた人々の集落があったとことに由来するともいう。土室を「はむろ」と読む地名は他にないようである。
⑥ まかみ 昭和55年開校。
⑦ しぼ 古くは「しばふ」といったが,「しぼ」に転訛した。「しぼ」と読む地名は他にないようであるが,「しぼう」と読む地名は幾つかある(奈良県宇陀市大宇陀<おおうだ>芝生,徳島県小松島市芝生町,徳島県三好市三野町芝生)。
⑧ かんまき 昔摂津国管轄の牧が三牧あり,当地はこのうち一番上方にあったので「上牧(かみまき)」と呼んでいたのが転訛したのではないかといわれる。上を「カン」と読む地名に上林(かんばやし)などがある。
⑨ よすみ 地名の由来は不詳。五百は「イオ」をとも読むので,その転訛か。五を「ヨ」と読む地名に栃木県足利市五十部(よべ)があるが,極めて珍しい。
⑩ ひらかた 淀川水辺の平たい潟に由来するのではないかとも,牧を枚に誤ったともいわれる。枚を「ひら」と読む地名は他に兵庫県朝来市和田山町枚田(ひらた),枚田岡があるに過ぎないようだ。枚は「ひら」となかなか読めないが,一枚(ひら)の雲,一枚(ひら)の花びら等に使用する。