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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか ③

2018年08月28日 20時56分41秒 | Weblog
①越前市白山小学校  福井県越前市都辺(とべ)町
②越前市武生西小学校 越前市中央2丁目
③坂井市立高椋小学校 坂井市丸岡町寅国    
④坂井市立鳴鹿小学校 坂井市丸岡町楽間     
⑤坂井市立長畝小学校  坂井市丸岡町松川     
⑥南越前町立湯尾小学校 南条郡南越前町湯尾    
⑦越前町立糸生小学校  丹生郡越前町上糸生     
⑧越前町立四ケ浦小学校 丹生郡越前町小樟(ここのぎ)
⑨越前町立織田小学校 丹生郡越前町大王丸(だいおうまる)      
⑩高浜町立青郷小学校 大飯郡高浜町小和田(こわだ)

読みなど

① しらやま 明治32年前身校を現校名に改称。明治22年4月,都辺・安養寺など25村が合併して白山村成立(~昭和34)。
② たけふにし 武生は平安期からみえる地名。地名は竹が繁茂していたことに由来するとも,往古,渡来人の王仁氏の一族である武生氏がこの地に来住したからともいう。明治22年4月,武生26町と北府・上市など4村が合併して武生町成立(~昭和23市制~平成17)。
③ たかぼこ 明治32年前身校を現校名に改称。高椋は南北朝期~戦国期にみえる郷名。明治22年4月,寅国・長崎など24村が合併して高椋村成立(~昭和30)。高椋の由来は不明。「椋」は「ぼく」とは読めないが,椋の幹が「ボコボコ」しているため,椋の字を当てたのかもしれない。
④ なるか 昭和16年,前身校を現校名に改称。戦国期からみえる地名。地名は鳴鹿伝承に因む。奈良春日社の社領(のちの河口荘)の用水を求めて九頭竜川をさかのぼったところ,山から幣(ぬさ)をくわえた鹿が現れて三声鳴き,その鹿の歩いた道筋を掘って用水路(十郷用水)を開いたと伝えられる(『角川・福井』)。
⑤ のうね 明治38年,前身校を現校名に改称。奈良朝期からみえる郷名。江戸期から明治22年の村名。その後大字名。長の「の」は名乗の「のぶ」の「の」か。
⑥ ゆのお 明治22年4月,湯尾・燧など4村が合併して湯尾村成立(~昭和30)。漢字と漢字の間に「の」が入る。
⑦ いとう 平成17年,前身校を現校名に改名。明治22年4月,上糸生・下糸生など13村が合併して糸生村成立(~昭和30)。村名は,往古この地域が糸生郷とよばれていたことによる。「生」の付いた校名。
 しかうら 明治22年4月,小樟浦・梅浦など5村が合併して四ケ浦村成立(~昭和21町制~30)。
⑨ おた 明治22年4月,織田・大王丸など9村が合併して織田村成立(~昭和26町制~平成17)。村名は織田氏発祥の地で,織田という名の名田があったことによる。「おだ」ではない。校名も読みも2文字。
⑩ せいきょう 由来等不明

岐阜県の難読小学校名 いくつ読めますか ①

2018年08月28日 19時22分12秒 | Weblog
①岐阜市立茜部小学校  岐阜市茜部新所
②岐阜市立柳津小学校  岐阜市柳津町丸野1丁目
③岐阜市立三里小学校  岐阜市六条北2丁目
④岐阜市立早田小学校  岐阜市学園町2丁目
⑤岐阜市立芥見小学校  岐阜市芥見2丁目  
⑥岐阜市立鏡島小学校  岐阜市鏡島西2丁目
⑦岐阜市立七郷小学校  岐阜市西改田川向(にしかいでんかわむかい)       
⑧岐阜市立明郷小学校  岐阜市本郷町3丁目
⑨岐阜市立方県小学校  岐阜市安食3丁目
⑩岐阜市立小学校   岐阜市中鶉4丁目 
    
読みなど

① あかなべ  平安期からみえる荘園名。茜(あかね;多年草)の産地とも,茜部の居住地,あるいはその関係地であったともいう。茜の根からは赤色の染料(茜色)が作られる。明治22年7月,厚見郡茜部村が単独村制施行(~昭和25)。
② やないづ 木曽川支流境川の南に位置。川辺に柳が垂れ,船着き場があった地に由来するとも,簗(やな)場と関係があるのではないかともいわれる。明治22年7月,羽栗郡柳津村が単独村制施行(~昭和31町制~平成18)。
③ みさと 明治30年4月,稲葉郡六条・宇佐・清の3村が合併して三里村成立(~昭和10)。
④ そうでん 長良川の左右両岸に位置。明治22年7月,厚見郡早田村が単独村制施行(~明治30)。
⑤ あくたみ 平安期にみえる郷名。鎌倉期からみえる荘園名。明治22年7月,各務郡芥見村が単独村制施行(~昭和33)。アクタは「アクミズ(飽水)」の転訛で,水はけの悪い湿地であった所を指すという(『吉田・語源』)。
⑥ かがしま 長良川中流左岸。地名の由来は,地内の乙津寺の寺伝によれば,大同年中(806~10)に弘法大師が当地で鏡を立てて自ら像を彫り,同寺の堂中に安置したことによるという(『角川・岐阜』)。明治22年7月,厚見郡鏡島村が単独村制施行(~昭和30)。
⑦ ななさと 明治22年7月,方県郡西改田・東改田など7村が合併して七郷村成立(~昭和25)。
⑧ めいごう 由来等不明。
⑨ かたがた 長良川北流域の平野部に位置。片側だけが低湿地に面した良田であるとの意ともいう。明治30年4月稲葉郡安食・岩利などの5村が合併して方県村成立(~昭和25)。
⑩ うずら この付近は湿地帯で,ウズラが多く生息していたことによるという(『角川・岐阜』)。
明治22年7月,厚見郡鶉村が単独村制施行(~昭和25)。一字校名。画数19。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか ②

2018年08月26日 20時50分36秒 | Weblog
①小浜市立雲浜小学校  福井県小浜市城内2丁目      
②小浜市立内外海小学校  小浜市阿納尻(あのじり)
③小浜市立遠敷小学校 小浜市遠敷   
④大野市立乾側小学校 大野市牛ケ原
⑤勝山市立野向小学校  勝山市野向町龍谷
⑥勝山市立村岡小学校 勝山市郡町(こおりまち)2丁目    
⑦鯖江市立立待小学校 鯖江市杉本町      
⑧越前市花筐小学校   越前市粟田部町 
⑨越前市味真野小学校  越前市池泉町   
⑩越前市王子保小学校 越前市今宿町

読みなど

① うんぴん 明治39年前身校を現校名に改称。明治22年4月竹原村・上竹原村・二津村・上竹原村の一部が合併して雲浜村成立(~昭和10)。 市内に雲浜の町名あり。雲浜の由来は,この付近はかつては砂浜で,浜に干した網を遠くから眺めると,蜘蛛が網を張ったように見えたことから,蜘蛛の浜が雲の浜と転訛し,雲浜と呼ばれるようになったという。
② うちとみ 平成3年開校。明治22年4月,阿納尻・甲ヶ崎(こがさき)の2村と若狭・仏谷など12浦が合併して内外海村成立(~昭和26)。村名は小浜湾に面する内海と若狭湾に開ける外海の両方に面していることから,命名されたのであろう。
③ おにゅう 平成31年3月閉校予定。明治22年4月,遠敷・国分など9村が合併して遠敷村成立(~昭和26)。当地は古くから「おにふ」と呼ばれ,「小丹生」と表記していたが,8世紀初頭から遠敷の字が当てられるようになったという。「大丹生」の当て字ともいう。丹生(水銀の原料)の産出地であったのか。
④ いぬいかわ 明治22年4月,牛ケ原・上丁(かみようろ)など6村が合併して乾側村成立(~昭和29)。村名の由来は不明。
⑤ のむき 勝山盆地北部,大日山南麓に位置。明治22年4月龍谷・薬師神谷など8村が合併して野向村成立(~昭和29)。村名は平野部に向き会っていたからか。
⑥ むろこ 明治22年4月,郡・滝波など10村が合併して村岡村成立(~昭和29)。村名の由来は不明。
⑦ たちまち 昭和11年前身校を現校名に変更。明治22年4月,杉本・吉江など9村が合併して立待村成立(~昭和30)。
村名は,中世の郷名「田町郷」と,この地方を支配していた立待氏によるという。
⑧ かきょう 校名は,味真野に居住していたことがある継体天皇ことを記した世阿弥作『花筐(はながたみ)』に因むのではないか。
⑨ あじまの 明治22年4月,池泉・上真柄(かみまから)など17村が合併して味真野村成立(~昭和31)。市内に味真野町あり。
⑩ おうしお 明治22年4月,今宿・四郎丸など12が合併して王子保村成立(~昭和29)。村名はかつてこの地域が王子保郷と称されたことによるという。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか①

2018年08月25日 21時15分54秒 | Weblog
①福井市立越廼小学校  福井市茱崎町(ぐみざきちょう)
②福井市立足羽小学校  福井市足羽3丁目
③福井市立社北小学校  福井市若杉4丁目
④福井市立小学校 福井市月見3丁目     
⑤福井市立美山啓明小学校  福井市朝谷町   
⑥福井市立殿下小学校  福井市風尾町  
⑦福井市立安居小学校  福井市本堂町       
⑧敦賀市立咸新小学校  敦賀市井川
⑨敦賀市立黒河小学校  敦賀市御名(ごみょう)
⑩敦賀市立常宮小学校 敦賀市常宮
 
読みなど

① こしの 昭和3年前身校を現校名に改称。明治22年4月,茱崎・蒲生浦・大味浦の3村が合併して越廼村成立。村名は越知山(613m)の西に位置するため越の西を「越廼」と書き表わしたという(『日本地名大事典』)。廼は野の旧字。500m級の山々を越えたところの原野が開けた村の意ともいう(『日本地名基礎辞典』)。
② あすわ 明治20年開校。昭和30年3月酒生・一乗谷など5村が合併して足羽村成立(~35町制~46)。村名は奈良朝期にみえる郷名に因むか。語源的には①ア(崖)・ハ(端)で崖地の端の意,②ア(接頭語)・スワ(沢か),③古代朝鮮語で集落の意など諸説がある。
③ やしろきた 昭和11年,前身校を現校名に改称。明治22年4月,若杉・福など19村が合併して社村成立(~昭和29)。村名は鎌倉期~戦国期にみえる荘園名「社荘」に因むか。
④ みのり 昭和16年,前身校を現校名に改称。豊は明治7年~昭和41年の町名。「豊」を「みのり」とはなかなか読めない。1字校名。
⑤ みやまけいめい 平成13年開校。美山は旧美山町による。昭和30年2月,下宇坂・上味見など6村が合併して美山村成立(~39町制~平成18)。村名は6村が人工造林地の中心をなしているため,将来は益々美林で山を覆うことを期して名付けられたという(『角川・福井』)。啓明は教育理念か。四字校名。
⑥ でんが 明治22年4月,風尾・畠中など14村が合併して殿下村成立(~昭和38)。村名は戦国期からみえる郷名による。「でんか」ではない。
⑦ あご 鎌倉期~戦国期にみえる郷名「安居郷(あごのごう)」に因むと思われる。校名も読みも2文字。
⑧ かんしん 咸新の由来等不明。
⑨ くろこう 当地を流れる黒河川に因む。
⑩ じようぐう 明治6年開校。常宮神社に因む。社名は神功皇后の神託に「つねに宮居し波風静かなる哉楽しや」があることによるという。かつては「つね(の)みや」と呼ばれていたが,いつのころからか「じょうぐう」と音読みされるようになったという。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ④

2018年08月24日 21時08分36秒 | Weblog
①かほく市立外日角小学校  かほく市外日角
②白山市立松任小学校  白山市末広1丁目
③能美市立粟生小学校 能美市粟生町ロ      
④野々市市立館野小学校  野々市市押野3丁目
⑤津幡町立英田小学校  河北郡津幡町能瀬井    
⑥津幡町立太白台小学校 河北郡津幡町津幡ワ
⑦内灘町立向粟崎小学校  河北郡内灘町向粟崎
⑧志賀町立富来小学校  羽咋郡志賀(しか)町相神(あいかみ)ニ    
⑨宝達志水町立志雄小学校  羽咋郡宝達志水町子浦(しお) 
⑩中能登町立鹿西小学校 鹿島郡中能登町能登部(のとべ)下   
⑪能登町立宇出津小学校  鳳珠郡能登町宇出津   

読みなど

① そとひすみ 中世の日角村が内外に分村して成立したという。『源平盛衰記』に日角村(同市宇野家)に疫痢が流行したため18戸がこれを避けて海辺のこの地に移ったのが外日角の始まりだという。
② まっとう 明治5年開校。承平5年(935)この地を国司の松木氏に任(まか)せたことに因むという。合併で松任の地名は消滅したが,小学校・高校のほか,駅,郵便局などにその名を残す。
③ あお 往古,粟がよく生育する地であったことに因むともいう。明治22年4月,粟生・三道山など6村が合併して粟生村成立(~昭和31)。校名も読みも2文字。
④ たちの 昭和59年開校。「たての」と読み違えやすい。
⑤ あがた 古代県主(あがたぬし)が治める地で,地名の二字化、あるいは佳字化で「英田」になったのではないかともいう。なお,同字の岡山県美作市の英田小は「あいだ」,東大阪市立英田北小は「あかだきた」と読む。
⑥ おおしろだい
⑦ むかいあわがさき
⑧ とぎ 明治22年4月,地頭町・領家町など7村が合併して富来村成立(~大正8町制~平成17)。富来は,古代は荒木郷に属し,「荒」を嘉字の「富」にあらためたことによるという。また,斎(とき)の義で,精進潔斎して神を祀る土地だともいう。
⑨ しお 昔この地は,大伴家持が「しお路から……」(『万葉集』)と詠んだように一面海原であったことから「しお」と呼ばれるようになったらしいという。明治22年4月,子浦・吉野屋の2村が合併して志雄村成立(~昭和11町制~平成17)。校名も読みも2文字。
⑩ ろくせい 昭和31年9月,能登部町と金丸村が合併して鹿西町成立(~平成17)。町名は鹿島郡の西部に位置し,古くから鹿西地方と呼んでいたことによる。鹿を「ろく」と読む地名に熊本市中央区渡鹿(とろく)がある。
⑪ うしつ 明治22年4月,宇出津村・宇出津新町・宇出津山分村が合併して宇出津町成立(~昭和30)。校名も読みも3文字。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ③

2018年08月23日 17時50分01秒 | Weblog
①輪島市立南志見小学校  輪島市里町    
②珠洲市立上戸小学校  珠洲(すず)市上戸町寺社
③珠洲市立小学校  珠洲市野々江町ニ部     
④珠洲市立宝立小学校  珠洲市宝立町鵜飼丑
⑤加賀市立動橋小学校  加賀市動橋町
⑥加賀市立金明小学校  加賀市塩浜町
⑦加賀市立勅使小学校  加賀市勅使町
⑧羽咋市立羽咋小学校 羽咋市中央町サ      
⑨羽咋市立邑知小学校  羽咋市飯山町ロ
⑩羽咋市立余喜小学校  羽咋市大町コ 

 読みなど

① なじみ 南志見は鎌倉期からみえる地名。『和名抄』の鳳至郡男心(なじみ)郷に由来するという。明治22年4月,里・白米など12村が合併して南志見村成立(~昭和29)。地名は消滅した。校名も読みも3文字。
② うえど 明治25年,同9年創立の寺社小を現校名に改称。同22年4月,寺社・北方・南方の3村が合併して上戸村成立(~昭和29)。村名は,合併した3村を江戸期に上方三ヶ郷と呼んでいたことによるという。珠洲市の由来はスズ=シノ竹,ササ竹がよく生育する土地の意という(『日本地名基礎辞典』)。
③ ただ 明治25年,野々江小を現校名に改称。同22年4月,野々江・熊谷・岩坂の3村が合併して直村成立(~昭和29)。村名は鎌倉期からみえる郷名「直之郷」に因むという。一字校名。
④ ほうりゅう 昭和36年開校。明治41年8月,鵜島・見付・黒峰の3村が合併して宝立村成立(~昭和15町制~昭和29)。村名は珠洲市と輪島市の境にある宝立山(469m)に因む。
⑤ いぶりはし 明治25年,前身校を現校名に改名。「いぶり」とは揺する,ゆり動かす,ゆすぶるの意の方言。ゆり動く橋があったことに因むという。明治22年4月,動橋・中島など5村がが合併して動橋村成立(~昭和22町制~昭和33)。
⑥ かなめい 昭和33年9月開校。
⑦ ちょくし 明治6年開校。校名は江戸期からみえる村名から。村名の由来は,花山法皇(968~1008)もしくは一条天皇(980~1011)の勅使逗留所があったことによるという。
⑧ はくい 明治6年開校。垂仁天皇の皇子がこの地に生息していた怪鳥を射止め時,愛犬が怪鳥の羽を食い破ったという伝説に由来するという。
⑨ おうち 平安期からみえる郷名によるという。邑知郷は邑知潟からきており,往古磐衝別命(いわつくわけのみこと)がこの潟にいる大蛇(おろち)を退治したという伝承があり,大蛇の転訛ともいう。昭和8年北邑知・中邑知・若部の3村合併して邑知村成立(~同15町制~同31)。地名は消滅したが,小・中学校や郵便局などにその名を残す。
⑩ よき 明治22年4月,大町・四柳など5村が合併して余喜村成立(~昭和31)。村名は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る余喜比古神社に因む。地名は消滅したが,小学校のほか郵便局にその名を残す。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ②

2018年08月21日 22時10分49秒 | Weblog
①小松市立芦城小学校  小松市西町(ちょう)
②小松市立安宅小学校 小松市安宅町安宅林
③小松市立稚松小学校 小松市殿町2丁目
④小松市立苗代小学校 小松市北浅井町     
⑤小松市立那谷小学校 小松市那谷町       
⑥小松市立能美小学校 小松市能美町       
⑦小松市立波佐谷小学校  小松市波佐谷町子(ね)
⑧小松市立向本折小学校 小松市向本折町寅
⑨輪島市立鵠巣小学校  輪島市大野町菰沢(こもさわ)     
⑩輪島市立鳳至小学校  輪島市鳳至町堂金田    
 
読みなど

① ろじょう 明治6年開校。校名は,加賀三代藩主の前田利常(1593~1658)が隠居城として使用した小松城の通称「芦城」に因むと思われる。
② あたか 梯(かけはし)川の河口に位置。地名の由来は,異国人が来襲した海岸という意味の「寇か浦(あごかわのうら)」から起こったとする説や海岸の砂洲に「アダカ(植物)」というススキの一種が生えていた土地からとする説などがある。『延喜式』に安宅駅馬とみえ,古くから海陸交通上の要衝であった。
③ ちしょう 明治15年開校。稚松の名の起こりは,伝説説によると,平安期,花山法皇(968~1008)が北陸に来こられた時,このあたりに稚松(小さい松)を植えられたことに因むという。これが,いつしか「園の小松原」
と呼ばれ「小松」の地名が生まれたともいわれている。
④ のしろ 明治40年本折・浅井・蓮江の3村が合併して苗代村成立(~昭和15)。村名は江戸期にみえる郷名に因むのか。なお,名古屋市守山区の苗代小は「なえしろ」,大阪市阿倍野区の苗代小は「なわしろ」と読む。
⑤ なた 明治5年開校。江戸期にみえる広域地名「那谷谷(なただに)」に因むか。明治22年4月那谷・菩提・滝ケ原の3村が合併して那谷村成立(昭和30)。谷を「た」と読む地名はほとんどないようである。
⑥ のみ 明治7年開校。地名は鎌倉期からみえる荘園「能美荘」に因むという。語源的にはノ・ミで,ノは一般に広い平坦な草地,ミは地域を漠然という(『丹羽・難読』)。校名も読みも2文字。
⑦ はさだに 梯(かけはし)川上流大杉谷川流域に位置。戦国期からみえる地名。由来は古くから蓮谷といっていたのが転訛したしたといわれているが,狭間の谷ともみられる地形に因むともいう。
⑧ むかいもとおり 明治6年開校。校名は江戸期からみえる村名から。村名は本折地区に対し,南西部よりに当たるためという。
⑨ こうのす 明治22年4月西大野・久手川など6村が合併して鵠ノ巣村成立。村名は南方にそびえる奥能登最高の山・高洲(こうのす)山(鵠巣山,567m)によるという。
⑩ ふげし 明治9年開校。地名の由来は,鳳凰(ほうおう)の天降りがあったことに因むという。語源的には,フゲシのフゲ輪島市を北流する鳳至川が浮気(ふけ,湿地)であったから,シは岸または場所で,鳳至は佳字という(『丹羽・難読』)。

石川県の難読小学校名  いくつ読めますか ①

2018年08月21日 11時03分05秒 | Weblog
①金沢市立三馬小学校  金沢市久安6丁目 
②金沢市立鞍月小学校   金沢市南新保町
③金沢市立金石町小学校  金沢市金石北4丁目
④金沢市立小立野小学校  金沢市小立野4丁目
⑤金沢市立四十万小学校  金沢市四十万3丁目
⑥金沢市立新竪町小学校 金沢市新竪町3丁目
⑦金沢市立富樫小学校 金沢市山科(やましな)3丁目
⑧金沢市立小学校 金沢市額乙丸町          
⑨金沢市立湯涌小学校 金沢市湯涌荒屋町
⑩七尾市立高階小学校  七尾市町屋町

読みなど

① みんま 大正元年開校。伏見川流域の平野に位置。『延喜式』に加賀国石川郡三馬邑に御馬神社とある。良馬の産地により名づけられたともいう。市内に三馬(町名)現存。明治22年4月,久安・泉など7村が合併して三馬村成立(~昭和11)。
② くらつき 明治22年4月,南新保・直江など6村が合併して鞍月村成立。村名は江戸期に鞍月荘に属し,鞍月用水が貫流することによるという。市内に鞍月(町名)現存。
③ かないわまち 明治6年開校。
④ こだつの 江戸期からみえる地名。
⑤ しじま 昭和58年開校。この地に朝鮮の百済から大日如来が将来されたという伝承があり,百済より当地までの距離が四十万里あるということに由来するという(『角川・石川』)。
⑥ しんたてまち 江戸初期からみえる地名。竪町の後に成立し,竪町に続く通りであったことに由来するという。竪町は現存。
⑦ とがし 江戸期からみえる地名。明治22年4月,山科・円光寺など10村が合併して富樫村成立(~昭和10)。村名は江戸期にみえる荘名・富樫荘に因む。市内に富樫(町名)現存。
⑧ ぬか 明治22年4月,額乙丸・額新保・額谷・大額など7村が合併して額村成立。村名は当地域を古くから「額七か村」と呼び,「額」を冠する地名が多かったことによる。一字校名。
⑨ ゆわく 医王山地,浅野川上流域に位置。湯涌の由来は養老年間(717~24)僧泰澄(682~767)によって発見された温泉に因むという。現在,校名は小中連携・地域連携の「湯涌小学校・芝原中学校」となっている。
⑩ たかしな 平成30年3月閉校。明治22年4月,町屋・東三階(ひがしみかい)・西三階など7村が合併して高階村成立(~昭和29)。市内に東三階町(まち)・西三階町がある。同名校が埼玉県川越市にある。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ④

2018年08月19日 12時44分29秒 | Weblog
①南砺市立上平小学校  南砺市(なんと)皆葎(かいむくら)
②南砺市立城端小学校  南砺市城端
③南砺市立利賀小学校  南砺市利賀村       
④南砺市立福光中部小学校 南砺市法林寺   
⑤射水市立中太閤山小学校 射水市(いみず)中太閤山11丁目   
⑥射水市立作道小学校 射水市作道
⑦射水市立放生津小学校  射水市中新湊    
⑧上市町立南加積小学校 中新川郡上市(かみいち)町広野
⑨立山町立日中上野小学校 中新川郡立山町日中上野  
⑩立山町立利田小学校 中新川郡立山町利田
 
読みなど

① かみたいら 明治22年4月皆葎・細島など19村が合併して上平村成立(~平成16)。村名は平村の上,つまり庄川の上流に開けた集落地の意という。
② じょうはな 戦国期に荒木大膳が居城した城の前端(まえはた)に城下町が形成されたことに因むという。
③ とが 明治22年4月,下利賀・水無など26村が合併して利賀村成立。トガには①「十日講」の訛った意。②語源的に尖(とが)り・川沿いの野の意。③アイヌ語ではト・カ(沼のほとり)の説があるという(『日本地名ルーツ辞典』)。校名も読みも2文字。
④ ふくみつちゅうぶ 福光は,平安末期頃は,福満と書かれ,伏流水が豊かに吹き満つる地を意味し,その後,満の字に縁起の良い光の字を当てたともいわれる。
⑤ なかたいこうやま 太閤山は標高10~20mの緩やかな丘陵地。山名の由来は天正13年(1585)豊臣秀吉が越中の佐々成正(?~1588)を攻撃するとき,金瓢(きんびょう)の馬表をこの丘陵の上に立て,陣営を立てたことによるという。4字校名。
⑥ つくりみち 江戸期からみえる地名。延喜式神名帳の道神社に起因するといわれる。
⑦ ほうじょうづ 「放生の津」の意で,条里制の北条の当て字といわれるが,他説もある。市内に放生津町(まち)がある。
⑧ みなみかづみ 明治22年4月広野・砂林開など13村が合併して南加積村成立。村名は加積郷の南方に位置してことに因む。
⑨ にっちゅううわの 立山に源を発する成願寺川右岸の高位段丘の末端部に位置。江戸期からみえる地名。平安期に成立した日中村があり,その南方すなわち上方の原野に位置することに由来するという。
⑩ りた 成願寺川右岸扇状地に位置。明治22年4月成願寺川沿岸の水防を同じくする利田・浅生など17村が合併して利田村成立。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ③

2018年08月18日 14時59分23秒 | Weblog
①氷見市立十二町小学校  氷見市万尾(もお)    
②滑川市立北加積小学校  滑川市中塚
③滑川市立寺家小学校   滑川市寺家町      
④黒部市立生地小学校  黒部市生地経新(きょうしん)   
⑤黒部市立荻生小学校  黒部市荻生    
⑥黒部市立三日市小学校 黒部市新牧野
⑦砺波市立鷹栖小学校  砺波市鷹栖
⑧砺波市立砺波東部小学校 砺波市千保  
⑨小矢部市立石動小学校  小矢部市後谷(うしろだに)
⑩小矢部市立蟹谷小学校 小矢部市平桜(ひらざくら)字岡山    
 

読みなど

① じゅうにちょう 江戸期からみえる村名。十二町潟(潟湖)に由来か。明治22年4月十二町村・万尾村など10村と中島新村の一部が合併して十二町村成立(~昭和29)。
② きたかづみ 明治22年4月中塚新村・杉本村など21村が合併して北加積村成立(~昭和28)。村名は加積郷の北に当たる地域に因むか。
③ じけ 当地区に多くの寺院が多く集中していてことに由来するのでないかという。
④ いくじ 久寿2年(1155)の津波によって新治(にいばり)村人が四散したが,その後,住民が生まれた地に帰ることを祈願して生地と名付けたという。同時に新治神社も海中に没したが,後に再興された。明治22年4月生地村・経生地新村など8村と吉田村の一部が合併して生地町成立(~昭和29)。「生」の付いた校名。
⑤ おぎゅう 黒部川西部の扇状地に位置。荻(オギ)が生えていたことに由来する旧下新川郡荻生村名(明治22~昭和15)から。富山地方鉄道本線荻生駅がある。「生」の付いた校名。
⑥ みっかいち 江戸期からみえる地名(市内に同町名あり)。毎月3日ごとに市が立ったことに因むという。明治22年4月三日市村・牧野新村など8村が合併して三日市町成立(~昭和15)。
⑦ たかのす 寿永の頃(1182~85),倶利伽羅の戦いに敗れた平家の落武者・小倉六右衛門が白羽の鷹を追ってこの地に
たどり着いた。鷹は大きな森に入って巣籠っていたので,六右衛門はこの地に土着し,村名を鷹栖としたという(『角川・富山』)。明治22年4月鷹栖村・不動島村が合併して鷹栖村成立。
⑧ となみとうぶ 砺波は鳥網のことで,古代の部民・鳥取部の人たちが山に鳥網を張って鳥を取った土地に因むという(『地名基礎』)
⑨ いするぎ 能登国石動山の虚空蔵尊(こくうぞうそん)をこの地に移したことによるという。石動の語源は「石がゆらぐ」がなまって「いするぎ」になったともいう。
⑩ かんだ 平安末期からみえる荘園・蟹谷荘(かんだのしょう)に因むという。富山・石川県境の砺波山から南に続く山間の地域に比定される。