京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

ちびちびと…

2006年02月03日 12時14分41秒 | Weblog
「鍋をつつきながら ちびちび やらないか?」

やだ。
おれは やだね。
何でこう言う表現しか出来ねぇ~んだ?
どうせ飲むなら 飲むのが分かっているんだったら 体調整えて ガンガン飲んだ方が良いに決まってる。
「うめぇ~鍋でも食いながら がっと飲むか?!」の方が よっぽど良い。
シンキくせ~し 貧乏ったらしいよな。

金が無い時は 確かに貧乏だから 豪華な鍋物なんか出来ない。
ただ人間は 考える事が出来るから「工夫」する。
少ない予算で一生懸命考えて で料理を作る。
「豪華な方が良い」って言う奴は やれば良いだけだ。
名産と言われる 魚 肉 野菜 調味料…etc
それらを買ってやってみ?
絶対美味いわけが無い。
TVでもやってたよな。
野菜は何処何処の野菜で 肉は神戸牛だの シラタキは何処何処が有名だの…
で造って食ったら…全員変な顔。
こんなもんだ。

以前住んでた田舎で…
大分前の話だけど おれは街の写真館に居た。
技術を教えてなんかくれなくて 逆におれが失敗するのを待っている。
失敗したら それを待っていたように怒鳴る。
しかし失敗するように 二人がかりで上手くやられるもんだから 分かっていても失敗しちゃう。
悔しかったな…
直ぐには辞めなかったんだ。
スタジオを 造るうえでの金額を知りたかったし 中判や大判の技術の(暗室テクニック)分からない所を知るまで 辞めなかった。
「教える」と言っても 出し惜しみする。

おれは 聞かれれば教える事にしている。
おれの弟子である ふらら と言う子が居るけど おれの性格を知っていて ガンガン聞いてくる。
まず教えたのは「とりあえず撮れ」だ。
チャンスは二度も無いから ピンアマだろうが撮れ と言う事を教えた。
その他の技術についても 聞かれれば教えている。
以前 自分が嫌な思いをした事を 弟子に同じような経験を させたくもなかったからな。
カメラマンの世界は 依然として残っている所が あまりにも多くて それこそ馬鹿げてる。
目の前に 好物の料理が並んでいて…
しかし その料理を食うためには 一つずつ問題を解かなければいけない。
そんな馬鹿げた事ってあるか?
食う頃には 料理が冷めちまうじゃあないか!?
せっかく問題を解いたって 冷めてしまって まずくなるじゃあないか!
そう言う教え方を「かっこいい教え方」と 以前と変わらず思っている 馬鹿プロカメラマンが 大勢居るんだよ。
おれは逆だ。
まるっきり逆なんだ。
美味しい料理があるなら まず「食べろ」に決まってるじゃないか。
問題の回答なんか 後からで良いんだよ。
問題は一つだけど 回答は沢山あるじゃないか。
正解 不正解関係なく 回答はいくらでも有るんだよな。
正解は確かに大事だけど じゃあ何故不正解になったか?
それを教えてやるのが 師匠の役目だと思ってる。

それに各個人 センスと言う物がある。
これだけは 絶対に教える事は出来ないんだよな。
撮って撮って撮りまくって その写真の中から答えを出す以外 方法は無いんだ。
プロカメラマンは アマチュアカメラマンに どんどんテクニックを教えてやる。
良いじゃないかそれで。
おれが教えても 絶対に おれ にはなれないんだから。
だから それがセンスの違いなんだよ。
ただし おれは センスを引き出してやる事は出来るんだ。
ある意味 そう言う事をしない これからも するつもりが無いカメラマンは 消え去っていくのみだ。
何かに似ていないか?
アナログとデジタルだよ。
馬鹿げた事ばっかりやっていると アナログは消えて行くんだ。
ちびちびと 馬鹿げた事をやっている。
ちびちびは いくない。


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