黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

微妙な午後零時二十三分。

2008-09-10 16:34:30 | インポート
ここのところ、やっと頭上に色が戻って来たが、その色合いと距離感がすでに夏のものではない。

食べるところにしろ、飲むところにしろ、時折行くような店には、自分はここにしか座らないというような席がだいたいあり、その席が空いていなかったりすると、入る事をやめてしまう、というのは僕だけだろうか?
もちろん必ず入る事をやめてしまうとは限らないが、かなりの確率で入り口でUターンする。
ドトー●のようなところでさえ、そんな感じだ。

今日の昼、そんな席があるドトー●に行った。
その席は、歩道を向いた2人掛けのテーブル席。昼時などの混む時間帯だと、その隣の席にも見知らぬ客が座ってくる。
一人珈琲を啜っていると、空いている隣の席に女性が座って来た。いちいち気にする事なく珈琲を啜っているが、その席だけ横並びのチョット隔離されたようなテーブルなので、そこへ見知らぬ2人が並んで座っていると微妙な空気が流れるのも確か。だが、そんな空気に臆する事なく、お互い飲むものを飲み、食うものを食っているが、まるで笑えない漫才でも観ているかのような、もしくは披露宴であまり交流のない親戚の伯父が下ネタをブチかましてしまった時のような、または送別会で主役が食えないごちそうを振る舞ってしまった(これは内輪ネタ)時のような、まぁ、全く違うような気もするけれど、そんな微妙な空気を抱え込んだ数十分をお互い過ごさなければならない。さらに、どちらが席を先に立つかを互いに腹で探っているような緊張感もあり、その微妙度は倍増する。そんな中、もし席を先に立ってしまったなら、どこか敗北感を胸の片隅に抱えたまま店を後にしなければならなく、居座るも微妙、出るも微妙の、どっちに転んでも微妙な午後零時二十三分だった。