黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

どうなの?って話し

2006-02-07 16:43:16 | インポート
あるサイトで低迷する音楽業界について書かれていたものを読む。そこでは不振を違法ダウンロードやデータ配信のせいにする前に、自らの姿勢(質、価格などを含め)を顧みるべきではないかと書かれていて、納得する部分もある事はあるのだけれど、なんだかな~と。そのような事に触れ、あ~だこ~だと書いてはいても、結局のところ数百万枚、数十万枚、数万枚という売り上げに繋がる音楽についての話しで、僕のところで扱うような数百枚、数千枚(もちろん中には数万、数十万売れているタイトルもあるのでしょうが)という部分の話しに繋がるようには思えず、全くの他人事のように読んでしまうのです。そんなん売り上げ落ちようが知ったこっちゃないと。
僕のところで扱っているようなのも、実際かなり不法ダウンロードやらコピーされているのでしょうが、そう言うヤツって結局音楽に金なんか払わないと思うしね。ダウンロードがなければ他の方法を使うだけだろうし、そいつにとっては音楽ってその程度の話しって事なのでしょうから。以前、ある若い子が店に来て、その子の持っているCDを見せられる事があったのですが、全てCDRでした。笑。この子には音楽はそ~いう事なんだな~と思ったし、まぁせっせと焼いて、いらなくなれば捨てればっていう寒い感想しかなかった。それは金があるないの問題とは全く別だと思うし。
だから音楽というものが、そういうものになってしまったら、とっとと僕はこの店を閉める。でも、そうじゃなく自分の仕事がまだあると思う限りは、苦悶しつつも続ける。笑


奇妙なアンデルセン

2006-02-07 13:17:59 | インポート
昨夜から朝にかけて降った雪で道路がグシャグシャ。
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昨日は家でゴロゴロしてようと思っていたが、本屋にどうしても行きたくなり、紀伊国屋へ。
ゲルハルト・リヒター『写真論/絵画論』
アンデルセン『絵のない絵本』
マルセル・デュシャン『デュシャンは語る』
を買う。
リヒターはイイな。特に近年の「アブストラクト・ペインティング」シリーズが好き。昨年、日本で回顧展があったなんて知らなかった。最近美術の本を手に取る事がないなんて書いておきながら買っておりますが、最近のある種記号化して行く美術には馴染めないとか・・・ここで書くには限界があるので、なんとなくって事で流して下さい。
アンデルセンの『絵のない絵本』は、どんな内容だろうと2冊あったうちの1冊を手に取りパラっとめくったら、製本ミスで始めの30ページほどが天地逆さまになっていた。なので読もうとすると、先ずは天地逆にしページの中程を開き始まりを探し、そこからトビラへ向けて読み進め、本のスタート地点へ来たら、また本を逆さにし続きのページを中程から探し読み進めなければならないという、普通なら返品確実な製本ミスなのですが(ちなみに元来そのような体裁の本かと思い、もう1冊を見たら普通だった)、そのひっくり返して中から読み始め、そしてひっくり返しまた中へという行為に興味を持ち、その本を買う。意図的にそんな体裁にしていたら、絶対に買わない。笑。レジでカバーをかけている時に店員さんも気付き「えっ?」と繰り返しページをめくっていたが、「あっ、その本が欲しいんで、それでいいです」と言い、「こういう本なんですか」と店員さん「いや、ミスみたいですけど、それで良いです」と買う。店員も「モノ好きなヤツ」と思っていたのか、笑いながらカバーを掛けていた。なんか、その本の体裁が他人事に思えなかったのでした。笑。
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