レモングラス~まっちょんのお気楽日記~

乳がん患者歴9年目。結構ベテランの域に。現在骨、頭部、肝臓転移治療中。日々の思いを気ままに、ゆったりまったり綴ります。

それは、向井亜紀さんの会見から始まった

2008-10-31 | 治療のこと
今日は2日目。さて3日坊主の私がどこまで続くか???
私も楽しみです。

さて、乳がんだとプロフィールに書きましたが、
やはり私の体験を書かねばなるまい。
35歳という若さでも乳がんになることをできるだけたくさんの
人に知ってもらうことで、早期発見早期治療につながったら、
これほど嬉しいことはありません。

2000年12月のことでした。
テレビの情報番組で向井亜紀さんが記者会見をされていました。
妊娠をされた直後に子宮けいがんが見つかり、出産を諦めて手術されたとのこと。
会見中の向井さんは努めて冷静に話されているように見えましたが、
それまでの葛藤や悲しみは、計り知れないものだったでしょう。
「テレビをご覧の皆さん、検診を受けてくださいね」
と、向井さんは視聴者に向かっておっしゃいました。

がん検診・・・。
その時私は35歳。まさかこんな年でがんなんかなるわけないと思っていたし、
もしなったとしても、何十年も先の高齢になった時の話だと
たかをくくっていました。

私の住んでいる市では当時30歳になると市役所から
「子宮がん検診」を「乳がん検診」の通知が届きました。
でも、抵抗感や恥ずかしいという気持ちがあり、
30歳~35歳までがん検診に行ったことがなかったのです。

向井さんの会見の日の夜。小学生の息子を寝かしつけてから
一人でお風呂に入った時のこと。
ふっと右側乳房に手が当たった時、グリグリした固まりが触れました。
「ええっ!!何これ?」

あわてて左側を触ったら左にはありません。右だけにありました。
痛くもかゆくもありません。でもその固まりは、確かにありました。
「まさか、がん?でもまさかね・・・。」

言いようのない不安感で、お風呂に入っていながら冷や汗が出ました。
そして、向井さんの「検診に行って。」という言葉を思い返していました。

(つづく)