聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

抜歯後の発熱!?

2006-08-28 15:47:51 | Weblog
昨日は2回目の研修医採用試験だったのですね

全然、日程知らなかったよ

上の先生に
「今日、研修医のなんかがあるんだろ
いかなくていいの

と、急に言われ
「え~
と思って調べてみたら・・・

全然行く必要なかった
なぜなら、私はもう採用されているから



と・に・か・く
6年生(じゃない人も)の皆さん
お疲れ様です

後はもう、自分の受けた病院を行きたい順に並べて運を天に任せましょう!

きっと決まったところがあなたに1番あった研修先なんだよ
そこはどこかな

とワクワクしながら待つのがいいと思います。

下手にそのことでグダグだ悩むな!
2月に向かって邁進しよう
どんなにすばらしい研修先にきまったとしても、とりあえず国試に受かんなきゃ意味ないんだから

なーんて、偉そうなこと言っちゃってますが
私、去年めちゃくちゃグダグだ悩んでおりましたけどね


で、話はタイトルに戻りますが

国試にはキーワードがあります。
例えば
突然の激しい頭痛→くも膜下出血
移動していく背部の激痛→大動脈解離
とかね

さて、ここで国試の勉強中の皆さんに問題です

心疾患のある患者さんが抜歯後、なかなか下がらない発熱で来院しました。
この方の病名は?

国試的にはアレだよね!
まずアレが頭をかけめぐるよね
私もアレだと思って、エコーを取りに走ったよ。そして
循環器内科の先生お願いしマース!

・・・なかったよ心内腔に疣贅
心機能に変化なし・・・

循内の先生
「ちなみに髄膜炎は否定してあるんだよね?」

ええ、もちろん。髄膜刺激症状は全くありません!

循内の先生
「腰椎穿刺したの?」

え、してない

循内の先生
「しないと、話になんないだろ

て感じでシニアの先生に顔面30cmで迫ってる!
こわいこわいこわい、その距離はこわいから

そんなわけで始まりました、腰椎穿刺。

それを循内の先生は腕組みしながら見守った後、帰っていかれました。
そのポーズがこわいって

で、その結果は・・・
髄液中の細胞数317/mm3

循内の先生の勝ち誇った顔が容易に想像出来ちゃうのは、私だけではないと思う。

てなわけで、国試勉強中の方には何の参考にもならない、
むしろ、しちゃだめな話でした。

でも、救命を研修して思うことは
教科書通りの患者さんなんていないということでしょうか。

何を、今更当たり前のこと言ってんのって突っ込まれそうですが



          by.今日もまいっちんぐでした。









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