聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

マッチング空席待ちにかける研修医と指導医

2011-02-24 10:54:16 | Weblog
マッチングが終わって本学の研修プログラムも高いマッチ率だったわけですが
実は国家試験が終わるまで本当は安心できません

研修医の立場で言えば当然国家試験に合格しないと診療できないわけで
それはそれで大変です
そして指導医側からすると
もちろん研修を指導する立場ですが
病院における診療スタッフとして期待が大きい研修医が
実は国家試験で合格できないとなると大切なスタッフに欠員ができるわけで
これはこれで大変です

マスコミや厚労省は最終的な研修医数も研修プログラムの善し悪しの指標にします
でも
それってちょっと困った指標です
マッチさせた学生に大きく左右される要因なわけですから
うん

ところが一方で興味深い学生の動きがあるようで
マッチングで希望する病院にマッチしてない場合
国家試験発表後にマッチングの活動を再開すれば
実は空席に滑り込むことができるわけです

もちろんマッチング協議会も実情は把握しているので
マッチした病院の変更は基本的にできない仕組みになっています
それでもちょっと操作して研修医がマッチした病院をキャンセルして
違う病院に変更しちゃうと
現状では変更を受けた病院は処罰を受けます
たしか次年度のマッチングへの参加ができないはず

でもなぜかその研修医側には処罰はないのです

これは不思議なことです

だから最初からアンマッチのまま今も空席待ちの医学生がいるらしい
よっぽどその病院で研修したいんだな~って
感心しますが
ちょっと不安もあるんだろうな~って同情もします

ところで
今年は家庭の事情で複数の医学生がマッチを取り下げてきました
正直困惑です
とても期待していたのでなんとか考え直して~って懇願したかったのですが
笑顔で了承しました

国家試験発表前にすでに空席ができたわけで
正直つらいですね

これも研修プログラムの善し悪しとして受け止められちゃうのかな~

思い詰めた彼らの顔を見ると気にするなよ
また研修する気になったら希望してくれよ
なんて送り出しましたが
ボクの顔は笑顔だったのかな
彼らを追い詰めるような顔していなかったかな?って
今になって反省です

だから
何年経過してもマッチング担当者の心労は絶えないのです

うん

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