聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

ちょっと気になる新聞記事

2008-01-31 20:57:05 | 指導医日記
いや~最近食品業界は大変ですね
冷凍食品なのに何か有機リン系殺虫剤が混入ってどうなんでしょう
またそれがよりによってお隣の国で作られたものとか
どうなんだ~オリンピックって心配してます
確かに国の行事と一緒にできないですけどね

そう言えば新聞のコラムにこんな記事

小学生の新聞の抜き出しでした

冷凍食品で薬物中毒
明日からのお弁当のおかずどうしようって
スーパーの商品棚から消えてるんだって
わたしの大好きだった冷凍ギョウザや魚や野菜まで
買い物しながらママが言いました
「あなたたち!絶対にすぐに食べちゃダメよ!いいわね!
まずパパに食べてもらいます
大丈夫だったら食べていいわよ」

小学生がこんな作文を書いてるなんて・・・・・・

世の中のパパたちよ~
病院で頑張って患者さん助けても
家で食中毒って・・・・・・・・・どうよ~

そうそう同じ新聞の読者からの手紙にはこんな記事

ある病院の職員からの投書

中規模の地方の病院
毎日毎日医師たちは働いてるんです
少ない医師数なのに一生懸命に病棟や外来で毎日毎日
当直もこなし翌日も普通に終日働いている
それでも患者さんは毎日同じようにやってくる
それも違う患者さんたち
それでも患者さんに愚痴を言うことなく働きずくめ
病院は満床でもできるだけ断らないようにって
でも毎日新聞でたらい回しって書かれてます
現実を見てください
医師は毎日必死で働いてます
断りたくなくても涙ながらに断わらざるを得ない状況もあるって知ってください
わたしたち事務職員もつらいのです

この記事はなんか代弁してくれてるって気がします

研修医がある日突然にバージョンアップするわけないのに
経験値がある一定以上にならないとレベル上がらないのに
なんだよ~研修医か~オレは実験台かよ~!って心無い言葉

一晩に救急車を何台も受けて
翌日普通に手術をこなしていくんです
そういう仕事ですボクたちのお仕事は

   

聖マリアンナ医科大学の今年の受験者数はまたも凄い数だったらしい

どんなにモチベーションが高くても医学部で学ぶうちに
その高い志が下がっていくのはボクたち先輩医師のせいなのか?

え~マジで~



食品業界も安全・安心が第一
そのための安全管理がもっとも優先され社会からも注目されている
医療もおんなじ
医学部が作り出すのは医師
医学生を
決して断ることのない社会に高度の医療を提供していく良医に育てて
世に送り出すことはこの業界の責任

社会に注目されていること

製品管理はますます厳しくならないといけない
原材料がどんなに地元の素晴らしい食材でも
加工過程で問題があれば自主回収されちゃうもんね

臨床研修も含めて常に自己管理を怠らず
高品質の医療人を世に送り出したいもんです

これもひとつの職人気質です



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