聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

研修医の先生・・・・白衣は仕事着です

2009-12-25 20:10:57 | 指導医日記
自分の研修医時代を振り返ると非常に恥ずかしいことばかり

たとえば白衣の話

研修医時代に白衣のズボンが流行り始めました
外科系はもちろん内科系の研修医仲間もみんな
白衣のズボンを買っては履いてました
ケーシースタイルの白衣にズボン姿はとてもかっこよく映ったものです

その上に着る白衣
わたしたち聖マリアンナ医科大学病院の白衣はとても個性的な丈の長さ
他病院から来た先生は一同にその長さに戸惑います
短くなく長くなく特徴的
その白衣は医学生の憧れでした

その白衣に袖を通した時に『医者だ~』と思ったくらい
さらにその白衣の前ボタンを先輩医師と一緒に空開け広げてさっそうと廊下を歩く時
なんだか誇らしく思っていたもんです

でもある時外来を歩いていると初老の患者さんに声かけられました
『先生は見るところ上級医師で指導的な立場の先生ですね』
さらにこう指摘されました
『わたしたちサラリーマンは人前では背広の前ボタンを開け広げて歩くことはしません』
『患者さんの立場からはとてもスマートには見えませんがいかがでしょう?』
この時ほど恥ずかしい思いをしたことはありません

以後
ボクが白衣の前ボタンを開けて歩くことはなくなりました

今白衣の前ボタンを開けている研修医を見かけると必ず前ボタンをかけてるように指導します
研修医によっては口やかましいと感じているのでしょう
本人は気付かなくてもそれとわかるくらいとてもいや~な顔をします
まだまだ成長段階だな~と感じながら
『先生・・・僕たちはお医者さんですよ』

残念ですがどんなにポートフォリオを仕上げていてもパフォーマンスとはそれだけではないのです
白衣の前ボタンをかけてさっそうとスマートに患者さんの診療を行うことも
立派なパフォーマンスそしてパフォーマンス評価になります

番長は怖いといいながら白衣を広げてさっそうとボクの前を通り過ぎる研修医の先生方!
患者さんの前では意識して白衣の前ボタンを締めましょう

どれほど多くの指導医や患者さんそれにコメディカルの方々が呆れて見ているか知ってますか?
どれだけ多くの方々がこっそりボクに教えてくれているのか知ってますか?

研修医の先生
白衣は仕事着です
スマートに生きませんか?

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