聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

9/1防災訓練

2009-09-07 17:23:18 | Weblog
おつかれさまです。研修医Kです。

9/1多摩病院では防災訓練がありました。
救急をローテート中の私は、指導の先生とともに訓練に参加しました。


大地震が起きたとの想定。


午前中、まずは外での訓練。
病院の中から必要なものをみんなで持ってきます。
医師、看護師、検査技師、事務の方など・・・・様々な職種の方が集まって、
できることからやって行きます。


まずは、テントを立てる事から。傷病者の手当とトリアージを行うテントです。
当直明けで、炎天下はキツかったですが
久しぶりに汗を流しました。


お昼から、今度が本番。トリアージの訓練です。

4名の模擬患者をベッドに寝かせて、トリアージ。
いつも、救急車来たときにやっているはずのことが、場所が変わると何やっていいかわからない。
頭の中で、推測しながらやらなきゃいけないのに、頭真っ白になり、アワアワしてしまいました。
指導医の先生や看護師さんに助けられながら、なんとかトリアージ完了。
クーラーもないテントの中で、また汗だらだらになってました。


その後、茨城からDMATの方々がやってきて、ヘリ搬送をする患者を選定。
DMATっていうのは「機動力のある、トレーニングを受けた、医療チーム」
今回来られたのは医師2名、看護師2名、調査員1名の計5名で構成されていました。
災害現場へ出向いて、自衛隊、警察隊、救急隊と一緒になって活動する方々です。

DMAT HP http://www.dmat.jp/

ただ、重症な患者を搬送すればいいわけじゃない。
手術が必要であるか、搬送に耐えられるか・・・などいろいろ考慮しなければならないんですね。
とってもとっても勉強になりました。


そして、フィナーレはヘリ搬送。
選定された患者さんを多摩病院屋上のヘリポートまで搬送します。
なるべく揺れないように、できるだけ素早く・・・・気を使います。

ヘリポートで、待つ事10分。ドクターヘリ登場!!!!


まさにコードブルー♩もっと迫力あってカッコイイけれど。
到着するとすぐに、ヘリ搬送のDMATの方(医師、看護師 各1名)が降りてこられました。
ヘリポートまでの搬送を担当したDMAT医師、看護師から、ヘリ搬送を行うDMAT医師、看護師へと申し送りが行われます。

的確に患者の状態を伝える必要があります。申し送りは2~3分。
そして、患者さんはヘリの中へと運ばれて行きます。

あんなにまじかでヘリを見たのは初めて。感動しました。
飛び立つときに、ヘリの操縦者が親指を立てて合図を送ります。なんてカッコイイんだぁ。

無事、患者さんが搬送され、命が助かりますように・・・・
搬送を行ったスタッフがみんなが心の中でそう思っていたはずです。

というわけで、とても貴重な経験をさせていただきました。
今回は訓練だから、頭真っ白になっても許されたけど
実際に災害が起きたときには、自分の出来る事をみつけてもっとちゃんと動かないとって思いました。
研修医みんな参加できればいいのに・・・・。

そろそろ大きな地震もおきるかもしれない。
おそろしい。


ところで、多摩病院の救急車の台数はすごいです。
土曜日の勤務、朝~am1:00までで15台。とんでもない経験数になります。
いろいろな症例を経験できて、有意義で楽しい毎日です!

残り一ヶ月切りましたが、がんばります♩

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