前・厚生労働省医師臨床研修推進室室長の宇都宮啓氏と,東京大学医学教育国際協力研究センター教授として研修制度の変化を身をもって感じている北村聖氏が対談
その内容は・・・・
「臨床医としての品質保証」がこの制度の大きな趣旨
論すれば「注射が打てなくても医師は医師」
今までの医師はアメリカンフットボール(アメフト)のプレイヤーで,今度はラグビーのプレイヤーになったと例えています。アメフトは,役割分担が細かく決まっています。人数が多ければ攻守は別ですし,さらに攻撃陣の中でも細分化し,ボールに触ってはいけないポジションもあります。しかし素人は,アメフトのプレイヤーは全員ボールを持って走ったり,蹴ったり,投げたりできると思っています。
ラグビーの場合は,一応ポジションは決まっていますが,試合が始まれば,状況によって攻守はいつでも替わり,誰がトライをしてもいいわけです。全員が走る,蹴る,タックルをするといった必要最低限のことができたうえで,細かいポジションが決まっている。これが求められる医師じゃないかと思います。
わかりやすくていいです
思わずその通りだって思っちゃいます
さまざまな要因が絡み合う地域の医師不足問題
「へき地に医師が行かなかったのではなく,行けなかったのだ」
ストレート研修で,設備の整った病院で研修してきた医師が,地方の設備も少なく,どんな患者が来るかわからないところへ行くのは非常に怖いこと
そう思うそうだそうだと感じてしまう
「富士山がきれいなのは,高いからきれいなんじゃない。裾野が広いからきれいなんだ。電信柱がどんなに高くても,美しくはない」
専門医であっても,プライマリケア能力を持っていないといけないと思います。専門性が高ければいいというものではないことを,ぜひわかっていただきたいです。
すごいねこの言葉
「専門医へ」と言っている患者さんによく話を聞いてみると,実際に求めているのは,多くの場合,「よく話を聞いて,きちんと説明してくれる医師」「信頼できる医師」なんです
外来でもよく聴きますこの言葉
『せんせ~はよく説明して下さるありがとうございます』
『せんせ~は専門ではないようですがこれからもずっと担当になってもらえますか』
なんてね~そうかそうかうんうん
キャリアデザインを示すことが重要
いまの研修医はキャリアデザインを考えています。「自分はここで研修して大丈夫なんだろうか」という気持ちになるところには行きません
おいらもそう思うぜよ~
なんて過激になってしまうからこの辺で・・・・
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