ロサンゼルスは、常夏ではないのよw

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アメリカのリテール業界の衰退

2017年04月10日 10時06分42秒 | 雑談 Misc.

はい、週末のバイトは続けております。

ただし、嫌で嫌で、金曜日の夜と土曜日の夜に体調を崩すほど。

今回もT社の炊飯器。

すでにタックスリターンのお金は全部使ってしまった人ばかりなのか、そもそも家電のところに人がやってきません。私はひまっひまでしたw

今回入った店は、もっとも頻繁に仕事に入るM社G店。この店は、以前は安いもの、お客さんにリクエストされたものを仕入れて売っていたので、土日は駐車場に車を停めるスペースを見つけるのが困難なほど賑わっている店でした。5年くらい前かな、日本のD社にビジネスを売り、前社長はテキサスへ。その直後にトヨタがテキサスへの本社移転を発表したので、その前にビジネスを売って処分したのは、英断だったと思います。

ところが・・・D社が運営するようになり、しかし残念なことにD社の色はそれほど出ないまま今に至っています。思い切ってD社の名前を使ったほうが売れただろうに、と思うのですが、それはできなかった模様。もともとのM社として認可をとっている商売が多く、それをすべて取っ払ってしまうとD社として一から構築し直し、認可取り直しになってしまうのだそうです。

結果、古くからいた人が良い人材も悪い人材も店から離れ、古くからのお客さんも、店から離れ、今では常に閑古鳥。恐ろしいことです。

アメリカのリテールは現在大変な苦境に立たされており、いろいろな店が大幅に店舗数を減らしたり、破産申請をしたりしています。箱もののビジネスが、難しいのだ、と思う。

このM社G店は、もともとM社の本店で、わざわざ建築家を雇って建てた店舗。でも、動線がうまくできておらず、店に入って、すぐに右に曲がってしまうと、化粧品のところを通り抜けて食料品にたどり着き、キッチン、家電はまったく視界にも入らない構造になっています。そして、今となっては、無駄に広すぎる。

以前は、年会費10ドルをチャージして、毎月セール情報を顧客に郵送していましたが、それも廃止。今は、最初に1ドル支払うと会員になることができ、しかも有効期限はなし。その代り、セール情報は送ってくれず、店に来てやっと次の2週間のお買い得商品が分かるシステムになっています。

仲介業者との関係もずいぶん変わったようで、前にはあったのに今はない、という商品がごろごろ。お客さんに文句を言われて困ることもしばしば。私は店の従業員ではないので、「私はお店のものではありません」とかわすだけのことですが、お店の人たち、かわいそうだよ。

数年後、トヨタが完全に移転し、他の日系のベンダーもトヨタについていく形で南カリフォルニアから撤退した後、最後にどの日系スーパーが生き残っているのか、興味深いところです。

もう一つ。デモについても私は疑問に思うことがたっくさんあります。

まず、個人的にデモ会社と契約している形になっているので、給料は日当のみ。マイレージも、片道24マイル以上?でないと一銭も出ない。保険も休暇ももちろんありません。で、休みの申請は2週間前まで、とか、お店によって仕事の時間が違う、とか、社長ルールみたいなものが後から判明してくるわけですが、そもそも「契約書」というものが存在せず、双方何の約束もしていません。

昨日、会社のナンバー2みたいな人と話した時に、「このビジネスは、いつか誰かが大けがをした時とかに空中分解すると思う。そもそも契約書にサインしていないし、ルールとか後から他の人が叱られている時にへ~そうなんだ、と思う感じで、口頭でも文章でも伝えられていない」と言ったところ・・・なんと。社員さんだと思っていたそのナンバー2の人でさえ、契約を結んでいないのだそうです。しかも、半日なのでパートタイム扱いになっていて、有給とか保険とか一切なし。おいおい、マジか。で、以前会計士と法律の専門家と話す機会があった際に、その話をしたら、もっと驚いたことに、契約していないから、なにかあっても訴訟を起こすことができない、と言われたそうです。それを防ぐためには、こちら側が契約書を作成して会社にサインしてもらうことも可能だけれど、デモ会社の社長はおそらくサインなんてしないだろう、と。めちゃくちゃだな、おい。ま、At Willでいつでも辞められるってことがわかって、良かったのかも?

バイトの社長は、思っていたより腹黒いのだろうか、とちょっとがっかりです。

 

 


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