各章節に出てくる女性がそれぞれ主人公として語り、タイトル名になっている
第一章の智代
子育てが終わり、子供たちは独立して家を出ている
釧路に住んでいる両親が認知症らしい
第二章の陽紅(ようこ)は智代の義弟と結婚した(28歳の年の差がある)
第三章の乃理は智代の妹
両親は次女の乃理と同居するため、乃理家族の近くに二世帯住宅を購入する
第四章の紀和はサックス奏者
智代の両親が旅行で乗ったカーフェリーで舞台に出ていた
第五章の登美子は智代の伯母
50才で離婚し、子供に頼らず悠々自適なおひとりさま
智代と乃理姉妹の母親が認知症になったため、父親との2人暮らしもだんだん難しくなる
こうした家族は今の日本では珍しくない
親の介護で苦しむ子供たち
我々親世代もいずれ智代の両親のようになっていく
病気にしろ頭の衰えにしろ、不安がいっぱいである!!
この家族全員が抱えていることは、まさに日本が抱えている事
重い課題の本でした