『胡蝶の夢』第4巻、最終巻です
一橋慶喜が大政奉還してからの、江戸庶民の様子から始まる
徳川幕府も一つの藩となって、新政府軍との内戦となる
勝てば官軍負ければ賊軍といわれた時代
幕府の軍医になっていた松本良順は、幕府軍に従軍することになって福島へ行く
佐渡に居た伊之助は、佐渡奉行が江戸に戻ることになって、その一行に紛れ込むようにして横浜へ向かう
やっと横浜に着き、佐藤泰然(松本良順の実父で順天堂の創始者)を訪ねる
そして、言葉に秀でた能力を生かすことになる
良順も福島から船で横浜に戻り、医療に携わる
もう一人の主人公が関寛斎
千葉の出で順天堂で学んだ医者
長崎へ留学してでポンぺに学び、薬についての解説本を伊之助と共に出版する
後に73歳で北海道の寒冷地陸別に入植し、開拓者として生きるが83歳のときに自死する
最後の章~あとがきのかわりに~の副題を付けた『伊之助の町で』で作者は、伊之助が育った佐渡の真野・新町へ行っている
その情景が懐かしい感じがする
ワタシも行ってみたいな@@
日本の医学・医療がドイツを手本にしたいきさつなど、『胡蝶の夢』の盛りだくさんな内容に驚くばかりだ@@
時々読み返したい本です