報道が足を引っ張る?

 報道ステーションの古館伊知郎さんは、「プロ野球が変わるためには、ストしかありませんね」と語りました。

 うん、たしかにそうなんですよ。読売一極集中体制を変えていくためには、ここでストライキによって選手会の力をアピールすることは大切です。
 でも…。ストを巡る今の状況は、

「12球団体制を【変えない】ためにストを主張する『選手会』」
 と
「11球団、あるいは10球団体制に【変える】策を講じる『経営者』」

の構図なんですよね。それを冒頭のコメントのように、さらっとまとめてしまっちゃぁ、伝わるものも伝わらないのでは…? と思うわけです。もうちょっとクドく説明すると、

 選手会の主張は「12球団体制を一時的に(もう1年)維持することで、時間を作り、今後のより良いプロ野球を考えていきましょう」ということです。
 一方の経営者サイドは「もう1年、体制を維持する体力なんか残ってません。みんなで(できれば自リーグだけ)巨人戦の恩恵に預かって生きていきましょう。その先のことは、また今度…」ということです。つまり、

 選手会は、「変えずに→変える」
 経営者は、「変えて→変えない」

が、基本スタンス。でもニュース23を見ていると、一般視聴者に
「1リーグ制に賛成ですか、反対ですか?」のアンケート。

 んがぁっ、違うんだってばぁ!

と、テレビに向かって叫びたくもなります。今、論ずるべきは合併の差し止めが可能か否かの一点だけです。「1リーグor2リーグ」「交流試合の可否」「ドラフト制度」「エクスパンション」、どれもこれも、それは先の話です。

 こうしてテーマがあやふやになればなるほど、世論のコンセンサスは形成されづらく、合併を既成事実化したい経営者側に有利な状況が育まれている気がします。
 そういう意味で、次から次ぎへ、いろいろな話をリークしてきた読売を始めとする経営者サイドは、やはり強者だなと感じます。一方の選手会側はピュアに過ぎたのでしょうか。

 もう赤白のバファローズのユニフォームを見ることはできないのでしょうか? ナベツネのインタビューでは球団を持ちたい会社はいくつかあるとのこと。彼は、「もう遅いから」の一言で、斡旋はしないと説明していましたが、なぜ遅いのか?
 今からでも、身売りの可能性を検討していただきたいものです。
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