私が社用車を停めている駐車場から事務所に向って歩く途中にある、赤羽ではちょっと有名な模型店(ホビーショップ)。
その目の前を歩いていると、3人の子供の内1人が号泣している。
(ん‥‥イジメかな‥‥)
私はとても気になったので『イジメちゃ駄目だぞ』と子供達に声を掛けた。
すると2人の子供が『違うよ』と‥‥
しかし1人の子供は口から糸を引いて、相変わらず号泣している。
私は、彼らに訳を聞いた。
すると号泣している理由は1回100円のガチャガチャで3回とも同じ物が出てきたそうだ。
な‥‥なんて悲惨な子供だ
子供にとって300円は大金だろうに。
しかも狙ったキャラクターとは全くかけ離れた、目玉焼きの消しゴムが3個‥‥
悲惨だ‥‥
たっ‥‥確かに‥‥確かに号泣するに値する‥‥
(少年よ、確かに今は辛いだろう、だがそうやって皆大人になっていくのだ、泣くが良い、涙が君の心を洗い流してくれよう、、、少しひん曲がった目玉焼きの消しゴム、、、間違っても1個100円の価値の無いその消しゴムも、君が大人になったら良い思い出だ、、、少年よ乗り越えるのだ、、、神様は乗り越えられない試練は与えない。)
なぜだか他人事に思えず、ついつい少年に心の声でエールを送るピンチマンであった。