エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

北海道 の ‟珍魚”

2021-04-24 08:15:55 | 日記
北海道の ‟” と言えば、サケ・マス・ホッケ・サンマ・・ニシン・等です。 魚種は限られていますが、漁獲量は 日本一だと思います。 しかし、‟地球温暖” なのか 魚の‟枯渇” なのか、近年 漁獲が減少しています。 日本近海に魚が いなくなったのでしょうか? 回遊魚は、いずれ戻って来ると信じたい! 

・・・ 北海道の ‟珍魚 ・・・

◎ 珍魚と言うより海獣「オオカミウオ」
  

オオカミウオ
道東・オホーツク海に生息しています。 成長すれば、体長 1,3メートル・体重 15キロになる ‟海の怪獣” です。 硬い貝殻も、強靭な顎と歯で噛み砕く不気味な魚ですが、見た目に反し 性格は大人しい様です。 漁獲量が少なく ‟グロテスク” な為、市場から敬遠されています。 今月、網走市の「オホーツク流氷館」で オオカミウオ の ‟人工ふ化” に成功しています。 いずれ、日本中の水族館で 観察できるかも知れません。

オヒョウ
カレイ や ヒラメ の仲間ですが、サイズが 桁違いです。 最大で 4メートル 300キロになるそうです。 白身で 大味の為、回転寿司では ‟ヒラメのエンガワ” として、提供している様です。 北極海・ベーリング海・オホーツク海・等、深海に生息していますが、北海道に遣って来る事もあります。 昔「大橋 巨泉」が司会する ‟11PM” で、‟オヒョウ釣り” の特集番組が組まれていました。 出港したのは、知床だったと記憶しています。

ハッカク」 
全道に生息する トビウオ の様な魚です。 名前どうり、胴体が八角の骨で覆われている ‟可愛い珍魚” です。 さばくのは大変ですが 白身で上品な味は、寿司ネタとして重宝されています。 昔は需要が少なく、漁師が家で食べる魚でしたが、今は ‟高級魚” です。

ワラズカ
道南に多い魚です。 体型は、ウツボ や ハモ に似ています。 細長く、1メートルにもなる ‟怪魚” です。 日本各地に生息し、本州では ナガズカ と呼ばれている様です。 白身で練り物(薩摩揚げ)に向いていますが、卵巣に フグ並み の毒があるので、素人が捌くのは危険です。 当地の漁師は、内臓を取り 干して食べています。 酒の肴として最高です。

ゴッコ
ホテイウオ とも言い 道南(函館周辺)に多い魚です。 大きくても 1キロ程度で、生態が不思議な魚です。 深海魚でありながら、水深が浅い噴火湾の奥まで 産卵に来ます。 卵を抱え、丸々に太ったメスだけが来るのですから、海遊ルートが不明です。(泳ぎが達者と思えない) 毎年、冬~春 磯場で捕獲されます。 ゼラチン質で大半が卵ですので、調理法が難しい。 地元では、きも和え や 醤油汁 で 食べます。 美味いのか? 癖のある味です!


   

*「イトウ
昔、全道で生息していた日本最大の ‟淡水魚” です。 現在は 絶滅危惧種で、観られるのは ‟水族館” くらいです。 体長は 1メートルと大きいので、食糧として乱獲された マス の類です。 湖 や 沼 で釣るのは大変ですが、小さな川なら橋の上から ヤス(魚用槍)で突くのは簡単です。 嘘の様な ‟昔話” です。 

・・・北海道の高級魚”・・・

キンキ
キンメダイ と似ていますが、味は ノドグロ に近いと思います。 北海道全域で獲れますが、深海魚で捕獲量は極めて少ない。 それゆえ、値段が高いのです。 刺身で良し・焼いて良し・煮て良し・鍋で良し、キンキ は特別です。 

オオスケ
マスノスケ とも呼ばれる、北海道で獲れる キングサーモン です。 輸入の切り身は 日本中で売られていますが、地産の オオスケ は鮮度が違います。 田植え時期に獲れる オオスケ は、 サケ より十倍美味しい。(個人的 感想) 大型になると、脂がのって最高です。 ただし、値段は驚くほど高い!

・・・北海道産の ‟魚介類”・・・

シシャモ
道南・むかわ町近海だけで捕獲される ‟高級魚” です。 恐竜「かわ竜」が出土する地域なので不思議です。 輸入 カラフトシシャモ(カペリン)の味と段違いです。 生魚は、刺身 & 寿司 が ‟絶品” です。 

スケソウダラ
タラコ の親です。 足の速い(傷み易い)魚ですから、地元だけで食べられています。 独特な味が 癖になります。 最近 収穫量が減少し、滅多にスーパーマーケットで見かけなくなりました。 カジカ と同じ様に、鍋にすると最高です。

ホッケ
北海道を代表する魚です。 中でも、函館周辺で獲れる ネボッケ・シマボッケ・アカボッケ 三つの称号を与えられた ホッケ は 最上級です。 市場では、お目にかかれない ‟高級魚” です。 大都会の 高級寿司屋 や 料亭 に 直行だと思います。

・・・北海道の ”魚以外”・・・

毛ガニ
カニの中では小振りですが、味は最高です。 道南の噴火湾でも、多少ですが獲れます。 昔、漁師さんから分けて貰い 茹でて食べた味は、今でも忘れられません。 身 も ミソ も最高です。 長万部町の駅弁 ‟カニ飯” が 有名です。

コンブ」 
コンブ の生息地は、世界的に蝦夷(北海道)だけです。 600年前から、北前船で本州に運ばれ 乾燥コンブは、関西 ‟出汁文化” の基本になっています。 コンブは 全道で獲れますが、味は地域によって多少 異なります。 やはり北限の ‟利尻コンブ” が、最高だと思います。 利尻コンブ を食糧にする バフンウニ は、日本一 いや 世界一 だと思います。    

ホッキ
苫小牧市近海に多い ‟貝” です。 道南でしたら、何処にでも生息していますが、現在は 数量が激減しています。 大きな アサリ の様ですが、味が濃い。 カレーライスに入れると 美味しい。 苫小牧市(漁業組合)の ‟ホッキ養殖” は、収量・収益 共に成功していると思います。

◎ 他にも「ホタテ」「カキ」「アサリ」「シジミ」「ツブ」など、北海道産の ‟貝” があります。 噴火湾の ‟ホタテ養殖” は低迷していますが、外洋の ‟貝養殖” は順調の様です。 北海道産の ‟” に ご期待ください。

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2 コメント

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ゴッコ汁、好きです (yumenonaka)
2021-04-24 14:27:59
sparrowsさんこんにちは
北海道の珍魚、楽しく拝見しました。
昔、北海道で働いていた時、「油っこ」を「ゆっこ」と読んで笑われました。
館内放送で「ゆっこ篭部隊さま」とすまして言ってしまいました。

「あぶらっこ」が正解で、アイナメの事だそうですね。
「油っこ」も美味しいです。
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筆者より (エゾ中村)
2021-04-24 17:43:24
コメントありがとうございます。

「油っこ」ですか? 我々は「アブラコ」と呼んでいます。
油がのっていれば、煮つけて食べると美味しい魚です。
‟コメント”を切っ掛けに「アブラコ」を、買って(もしくは釣って)食べたくなりました。

今後とも よろしくお願いいたします。
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