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ベスゲレートの石楠花の森

2012-07-11 06:19:04 | イギリス一周 花の旅

  6月17日、北西ウエールズのアイリッシュ海に突き出すスリン半島の付け根、クリクキエフ【クリッキアス】(Criccieth)の城跡を望む海岸で朝を迎えました。

  

 

  

 夜の雨も朝には止んで、周囲に小鳥達の囀りが聞こえます。

 

 このパーキングスペースは夜間は無料なので、他に数台のキャンピングカーを認めました。

  

 5時21分、ナビに最初の目的地ベスゲレート(Beddgelert)を入力して、クリクキエフを出発しました。

  

  

 ベスゲレートは、全ウエールズ花の町コンテストで連続して一位を占める程の人気だそうです。

 

 昨日までと違って、森の中に道が続いていました。

  

  

 走ること20分、T字路の正面にホテルらしき建物が現れ、その石造りの建物に向かって、川の上に石橋が掛かっていました。

 

 石橋を渡り、左折してから川を覗くと、夜来の雨を集めた川が、白蛇の如き姿を見せていました。

   

  

 ベスゲレートは人口500人程の村ですが、こんな村に年間1万5千人もの観光客が訪れるそうです。

  

 

   

  

 季節になれば、村は花に染まるそうです。

 

 季節が少し早そうですが、川の畔に石楠花の森を見付けました。

  

  

 この森がピンク色に染まれば、目が覚めるような景色が現れる筈です。

 

 正面の山の斜面にも、微かに染まり始めた石楠花を認めました。

  

    

 ベスゲレートという村名にはいわれがあるようです。

  

  

 ウエールズの王が幼児と愛犬を連れてこの村にやって来て、教会の小屋に子供を残し、愛犬のゲレートに子守を任せ、狩りに出ました。

  

 帰ってみるとゲレートが口と両足を血に染めてうずくまっていました。

  

 王は犬が子供を噛み殺したと思い、その場で剣を抜いて犬を殺してしまったのです。

  

 ところが隣の部屋で子供の声がするので入ってみると、喉元を噛みちぎられた狼が横たわっていました。

 

 愛犬は身を挺して子供を守り抜いたのです。

  

 王は犬の死体を木立の下に埋葬し、そこに大きな石碑を建てました。

  

 こうして「ゲレートの墓」という意味のベスゲレートがこの村の名となったのです。

  

  

 村を外れる時、山の麓にポツンと一軒の家を見かけました。

 

 その辺りでは石楠花が、もうすぐ見頃を迎える程に麗しい花を咲かせていました。

  

 

 

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