9月16日
宗谷岬先端の、漁港の芝生に張ったテントの中で朝を迎えました。
テントを張った宗谷港には、平成16年度に完成したユニークな親水護岸「てっぺんドーム」があります。
しかし、その存在はあまり知られてはいないようです。
上写真の左手に、二層構造の「てっぺんドーム」が写っています。
但し、逆光なので少々判り難いかもしれません。
「てっぺんドーム」は日本最北端の港のドームなので、てっぺんの名を付けたのだと思います。
二階が展望台で、一階部分は漁業活動を想定した岸壁となっていました。
展望台に登りますと、海から登る朝陽に照らされ、全身に血が巡り始るような感動を覚えました。
振り返れば、展望台へと通じるスロープ越しに、宗谷岬の民家や灯台などが朝陽に照らされていました。
殆どの船が漁に出払った朝の漁港は、すっからかんとした光景を見せています。
展望台からの階段を下りて行くと、港の北側が壁となったドーム状の護岸が続いていました。
朝の漁を終えた漁船はここで、水揚げ量日本一を誇るミズダコを陸揚げするのでしょうか。
一匹の瘦せこけたキタキツネが、昨晩からテントの周囲を徘徊します。
しかし決して、餌は与えませんでした。
漁船が帰えればきっと、新鮮な雑魚に恵まれると思います。
朝日に包まれた宗谷港に別れを告げ、国道238号線へとべダルを踏み出しました。
昨日出会った若者達に教えてもらった日本最北端のコンビニ以降、全てのものに「日本最北端」の形容詞が付されています。
日本最北端のガソリンスタンドが朝陽に輝きます。
日本最北端の宗谷郵便局前を通過します。
そしてこれが「日本最北端の学校」の栄光に輝く、稚内市立大岬小学校です。
そして少しずつ、日本最北端に別れを告げて、南へと走り進みました。
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