オホーツク海に沿って自転車を進めて行くと、朝陽が明るく照らす海に、小さな漁船の姿が見えていました。

オホーツクの海は静かに広がり、細紐のような波が磯部を縁どっていました。
風のそよぎさえも聞えない朝の道に、小鳥達の声が響いていました。

沖の小島にウミウが8羽、朝餉の後の寛ぎにひたっています。

しかしやがて、道の先に丘が現れ、その後ろに丘陵地帯を控える場所に差し掛かって、登り坂が始まりました。

昨日、稚内方面から眺めた、白い風車が並ぶ宗谷丘陵の中に入って来たようです。

地中の水分が凍結融解を繰り返すことで形成された、周氷河地形と呼ばれる、独特の稜線と谷が海の際まで続いていました。

標高が100mあるかなしかの丘陵地帯を越えて、道は続きます。

道路の横に、電信柱ほどの高さで、下を向いた矢印のようなものが見えています。
これは、冬になって、一面の雪野原となったとき、道路端を車に教える為の標示物です。
この道も40年程昔、何度も仕事の車で通りましたが、流氷がオホーツクに広がる季節は、丘も海も、全てが白一色の世界でした。

緩い丘を登り、緩い丘を下って道は南下します。

宗谷岬を出発してから休みなく自転車を進め、知来別(ちらいべつ)で初めて小休止を取りました。
バス停前の縁石に座り、荷物に潰れてぺしゃんこになった大福餅を頬張りました。

それにしても、見事な青空です。
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