9月9日は重陽の節句なので、「着せ綿」というお菓子を用意したいと、昨日、高島屋に行ってみましたが、すでに売り切れでした。(残念)
重陽とは、陽の数字(奇数)のなかで最大の数9が重なるというとても縁起が良いとされているようです。五節句(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)の中でも、ちょっと忘れられていますよね。
九が重なる「九重」は宮中を表す言葉だそうで、ずいぶんおめでたい節句だということが分かりました。
また、「着せ綿」は菊の花の上に真綿をのせて、菊の香りと露を染み込ませ、その綿で身体を拭く事で厄除け、無病息災、長寿を祈願したという故事に因んで作られたお菓子です。
菊の花も未だ咲かず、お菓子も入手出来なかったので、干菓子を京都鍵屋の「野菊」にして、重陽の節句の雰囲気を味わってもらいます。
短冊は、文浄道人の「清光」で月と秋草の絵です。
軸は、足立泰道老師の「一葉落知天下秋」(一葉落ちて天下の秋を知る)です。
主菓子は練り切りで「秋のおとずれ」です。
眉風炉に富士釜を据え、初炭手前から始まりました。
眉風炉は、道安風炉に比べて高さが低いので、灰が道安風炉の三分の二ほどしか入りません。
火窓も小さく、火の勢いがいまいちでした。
灰か?炭か?置き方か?
何が悪かった?
研究の余地ありです。
今日の課目は小習いなので、「大津袋」「茶碗荘」「続き薄茶」と薄器は「弦付き」を使用して「桑子卓」の棚点前です。
眉風炉の炭手前、平建水や弦付きの扱い等ちょっとした変化があり、楽しいお稽古になりました。
ちなみに「桑子卓」は仙叟好みです。
弦付きは「四滴」の一つです。