olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『トップ1%~』勉強は家庭で(2)勉強の仕方

2018-10-14 | 読書メモ

『世界のトップ1%~』覚え書き+感想、第5弾です。
(→

なんかしらんけど、思いがけず長くなっちゃった・・・。


 ★とにかく得意を伸ばす



勉強のやり方に関しても、
著者は一家言披露しています。

「何か一つでも理解ができないと、
次の段階に進めない」なんてことはない。
取りこぼしは捨て置いて進むべし。
今、分からないことがあっても、
興味のある分野を掘り下げていれば、
いつかつながり、理解できるようになる。




(公文にケンカ売ってるような内容ですね(笑))


これ、私は体験的に納得できます。

息子が持つ学力は、気の赴くままに本を読む中で
いつのまにか蓄積された知識と、
いつのまにか身についたらしい国語力で成り立っている。

教材吟味も、確認テストも、取りこぼしチェックも、
テスト対策も、何もしていません。

それなのに、初めて受けた模試で
得意分野は県内上位の成績を取ってきたので、
正直、とても意外でした。

え?気楽に好きな本を読んでいるだけの子が、
3、4年生から塾で勉強してる子たちより
良い成績とっちゃうの?
塾、なにやってんだ?と。


著者の言う「得意を伸ばす学習をしよう」「塾は無駄」
っていうのは、こういうことなのかな。


更に言うとね、もしかしたら、
「授業を受け身で聞く→テスト」の繰り返しで
勉強してきた子と、
ひたすら自由で能動的な学びを続けてきた子とでは、
持っている学力の質も違うかも。

いや、知らんけどね。



★苦手を追及するな

得意なことの勉強法については
納得できるのですが、問題は苦手分野。

「好きなことは勝手にやるからいいけど、
苦手なことは、放っておいたら逃げ続けるはず。
今、苦手を克服しなかったら、後で大変なことになる
と思っちゃいますよね。


私はそう思ったので子どもを塾に入れたし
(塾が何とかしてくれるんじゃないかという
淡い期待があってね・・・。甘いな、私)、
塾がダメだと分かってからは
私が教えるようになりました。


でも、著者は言います。


苦手を見つけ出すためにテストして、
苦手が見つかるたびに細かい復習をしていたら
いくら時間があっても足りない。
5教科以外にもやるべき課外活動があるんだから
そんなことに時間を使わないで。

不得手なところを復習するのは時間の無駄です。

好きなことを掘り下げていれば、いつかつながり、
 今は出来ないことも自然とできるようになる。

得意を追求して、別の道から山を登れば、
どのみち同じ山頂につくのです。



普通は、「いや、そう言われても・・・」と思っちゃいますよね。
これは、一部の優秀なお子さんだけに
当てはまることなんじゃない?
うちなんて、ずーーっと、できないままかも!
苦手をその都度潰して行かないと
負債が溜まって手遅れになりそうで怖い・・・
というのが、スタンダードな感覚じゃないかな。



でも、一歩引いて考えたら、納得できる。

苦手を追及せずに好きを伸ばす勉強をしていれば
 地頭が良くなり、視野も広がってくる
ので、
苦手なことも成長と共に
自然とできるようになる時がくる
ってことなんでしょうね。

大人がそこまで待てないだけで。



私も、遅まきながら
受験用の算数を息子に教える中で気付いたんです。


この受験算数、別に今やらなくても
中学で普通に勉強していれば
何てこともなく解けるようになるんじゃないかな?
解き方のパターンが決まっている
 パズルみたいなもの
だからね。

中学受験したことないし、数学は苦手、
脳ミソなんて錆びついて久しい私でも
パターンを一瞥すれば
すぐ分かる程度の問題だもの。
同じくベタベタな文系の息子も、
1年後には苦も無くすらすら解ける可能性が高い。

その程度のことなのに、ほんのちょっと早い時機に
解けるようにするために
小学生を机に張り付かせる意味、ある?

受験するのは、
そんな勉強に子どもを追い立ててでも
ぜひとも入れたいくらい魅力的な学校?


考えてしまいます。
そんなことを考えながら、教えています。



長いスパンでこの子の人生を考えると、
小学生の貴重な時間を潰してまで
 やらせることじゃない
のは明らか。
もったいない。
しかも、塾となるとすごい時間とお金を取られるから
もったいないのダブルパンチ

どう考えても、その時間とお金、
楽器のレッスン代と練習に当てた方がいいわ。(そこ?)
塾時間をそのまま練習時間に当てたら、
それこそコンクールで1位取れちゃうかもね。

・・・練習すれば、ね。




★問題は解くな。丸暗記で時間短縮。



答えのない問いを追求するのが、
 今後求められる本物の知性


宿題や問題集など、すでに答えが出ている問題を
 頭を悩ませて解くのは時間の無駄

問題を解くためだけに、学習塾に行くのは全くの無益。
問題集も宿題も、解かずに答えを丸暗記してください。

丸暗記は、学力を一時的に身につけ、
テストをやり過ごすための方策。
丸暗記を強いる勉強には反対だけど、
テストされる内容が暗記を求めている以上、仕方が無い。

テストが終わったら即忘れて大丈夫。
次はもっと楽に覚えられるから。
暗記で学習を効率化し、余った時間で自分の得意を伸ばそう




「本物の知性」の部分は文句なく賛同できますが、
「答え丸暗記」と言われたら、えーー?!と思いますよね。

でも、これも、ちょっと考えたら納得できる。


受験用の勉強なんて、どうせ本質的な学びではない
(本質的な学びというのは、
 例えばシュタイナー学校で行われているような
 教育のことだと私は思います)

今やらせている受験算数は
解き方のパターンが決まったパズルであって、
「本物の知性」を求める問題ではない。
今、時間をかけて理解するより、
さっさと答えを見てパターンをまるっと覚え、
インスタントなテスト対策をした方が良い


もちろんこれは、苦手分野に関しての
付け焼き刃的乗り切り方。
得意分野は、こんなことしなくても出来るものね。
苦手科目の試験は、付け焼き刃で十分です。

(試験のないときに、違う道から
 その学問の世界の魅力を知ることができたらいいな
 とは思うけどね!)


★塾は時間とお金の無駄です

著者も、これ、繰り返し主張していますが、
私も同意見。
予習復習にも受験にも、
本当に塾はいらないと思うんです。

(超難関校に関しては知りませんが)

(家庭の事情とか、その子の特性とか、
塾の特性とか、いろいろあるとは思いますが、
基本的にはいらない、ということです。)

この本には、子どもを塾に行かせるのは
①「友達も行っているから」という同調圧力に負けたか、
②親が大学に行っていない「ファーストジェネレーション」で、
受験の仕組みを知らないから
 外注に頼っている
かのどちらかだ、と書いてあります。

私は、それに加え、
自分が受験のとき塾に頼っていたため、
塾に頼らず勉強することが想像できない
「セカンドジェネレーション」も
大勢いるんじゃないか思います。


私は中学受験を知らない
「ファーストジェネレーション」です。
一瞬、外注に頼っちゃいました。
でも、すぐに間違いに気付きました。

「そんなに良い塾じゃないけど、
無いと受験で不利があるかもしれないから、
あと3カ月だし、我慢して通わせるしかないか〜」
とは思わなかった。
それは自分が高校受験、大学受験を
塾無しでやり通した経験があるからだと思います。


息子が塾をやめたと話すと、大方は
「ええ?!受験、どうするの?今から別の塾に行くの?」
という反応でした。
やはり「受験=塾」なんですね。


でも、受験用の参考書を一通り眺めてみると、
見えてくるんですよね。

やるべきことも、解き方のパターンも決まっている。
それを教える参考書も良いものがある。
ならば、塾より家庭でのオーダーメイド学習の方が、
 断然効率的に勉強できる
に決まってる。

(他の科目は教えてないから知らないけど、
 同じだと思う)


子どもに1ヶ月教えてみて、
これ、6年生の初めくらいから家でやっていれば、いけたな
という感触を持っています。

9月からじゃ遅過ぎだけどね(笑)
気付くの遅くてゴメンよ。>息子

ま、いいや。次だ、次!
キミの人生にとって、より良いことを考えよう!(≧∀≦)

(・・・というモードになりつつも、
 とりあえず、あと1ヶ月は受験勉強をみてやろうと思います)



だいぶ話がズレちゃった。






次回で最終回、英語教育について。


つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。