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この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『世界のトップ1%~』子どもの得意を探す

2018-10-08 | 読書メモ

『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』の覚え書き(つづき)です。



★「1万時間の法則」


「子どもの習い事のやめ時」について
書いたことがあります。
「最低10年続ける」というの、
今も考え方は変わっていません。

10年が近くなってきたもんで、
10年ちょい、「高校卒業するまで」に
修正したくはなりますが。


この本では、「1万時間の法則」を例に挙げ、
才能があってもなくても
 地道に努力し続けなければ得意は生まれない

と書いてあります。


「1万時間の法則」は
学業でもスポーツでも芸術でも、
何か特別なスキルを極めるには
最低1万時間の学習が必要だという説です。

1日3時間×10年。

1日3時間・・・?
そんなに練習しないっつうの(-_-)

でも・・・1日1時間としても、
それを10年続けたら、
ある程度はできるようになるはず。




★向き不向き問題


ついでに言うと、いくら1万時間云々と言っても、
スポーツとか、芸術系だと声楽とか、
身体をダイレクトに使うものは
どうしても生まれ持った体格や資質に
 左右される部分が大きい。


どんなに努力しようが、どうしようもない
ってことはある!
だからこそ、見極めも見切りもしやすい。


向いていないと思ったら
さっさと諦めて次を探した方が良い。
向いていることに「1万時間」を使うべきだ
とこの本にも書かれています。


でもね、楽器はね・・・
見極めや見切りが難しい。

良かれ悪しかれ、ある程度の水準(かなりの水準)までは
努力しかない
ひたすら「どれだけの時間、練習したか」が
素直に演奏に表われるものらしいです。
才能の有る無しは、本当に高い高いレベルで
初めて問題になるものなんでしょうねぇ。

いや、努力できること自体が才能か!



★体格の問題

息子がやっている習い事の中で、
最も生まれ持った体格が問題になるのは、バレエです。

そもそもバレエなんて日本人には向いていない
と思っていたので、習わせるまで、だいぶ躊躇しました。

バレエをしたばかりに、
本人の努力ではどうしようもないことで
不要な劣等感を持つのは可哀想だなあ
と思ったりして。


が、その時、私の不安を察したかのように
教室の先生が話してくださったことが
とても印象に残っています。

「プロの道は、とても厳しいからオススメしない。
 食べていくのが難しいし、怪我をしたら終わりです。
 (先生の)息子はプロになりたいと言っているけれど、
 正直、親としては心配。

 でも、バレエを続けるのはオススメよ。
 この子は良い足を持っているから、高校生まで続けて、
 全国のコンクールで賞を取るまで頑張って。
 アメリカの大学の入学審査では、

 これ、とても評価されます!

  それだけ頑張る能力がある証拠だから。


先生の息子さんは、息子が憧れた、かっこいいお兄ちゃん
先生も、息子さんの将来の可能性を
あれこれ真剣に考えていたはず。
だからこそ、アメリカの大学の話も出たんでしょうね。


その当時(息子は幼稚園生)、
コンクールやらアメリカの大学やら、
息子に関係があることとは思えなくて
雲をつかむような話に笑うしかなかったけれど、
「頑張る能力」が評価されるという話は魅力的で、
ずっと心に残っていました。

(その先生の息子さんは、コンクールで大きな賞を取り、
 スカラシップでヨーロッパ留学し、
 現在、そのままヨーロッパでプロのダンサーになっています。)


6年前に聞いたその言葉を改めて思い出してみると、
この本に書かれていることと同じで、驚いちゃう。

視線が「世界」にある人の言うことは
似てくるのかもしれないなー。


ついでに、その先生は、
いくらバレエが好きでも
「バレエだけ!」になるのは危険
と常々仰っています。

好きで頑張っていても
努力が必ずしも報われる世界ではないし、
向いているとしても、怪我をしたら終わりだから。

先生の息子さんは
勉強もできるし、ピアノも上手なんですよねーー。
万が一、怪我をして踊れなくなったとしても、
次に進む力は十分ありそうです。

バレエである程度芽が出ている子は、
案外勉強もできるのよ、という話はちらほら聞きます。
(全員って訳じゃ無いけど)
やはり「頑張る力」(グリット)の問題なんでしょうか。


いやはや。



つづく


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