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364.『スティーブン・キングの8つの悪夢~4~』みた!(^^)!

2007年11月23日 22時22分57秒 | 海外ドラマ

皆様、こんばんは~~(^-^)/
今夜は毎週金曜日UP!!
『スティーブン・キングの8つの悪夢』第4話です。

今夜の物語は・・・ちょっとSF入っちゃってます。
未来のお話?・・・・・いえいえ、現代の物語。
でも、でてくるストーリーはSF。
ラストはスティーブン・キングお得意の
アンハッピーで~妙に印象に残る一本でした。


2007年 アメリカ/オーストラリア 
原題:NIGHTMARES AND DREAMSCAPES
   FROM THE STORIES OF STEPHEN KING
監督:ミカエル・サロモン
脚本:ローレンス・D・コーエン
原作:スティーブン・キング
音楽:ジェフ・ビール
出演
ハワード:ロン・リヴィングストン
(海外ドラマ『ザ・プラクティス・ボストン弁護士ファイル』シリーズ
 海外ドラマ版『バンド・オブ・ブラザース』
 海外ドラマ『SEX AND CITY』シリーズ
 海外ドラマ『Dr.HOUSE season2』シリーズ
 『アダプテーション』『44ミニッツ』
 『カレの嘘と彼女のヒミツ』 他)
ボビー:ヘンリー・トーマス
(『E.T.』『ウィンター・ローズ』『サイコ4』
 『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』
 『すべての美しい馬』『ギャング・オブ・NY』『11:14』他)

第4話「ハワードに何が起こったか」
(The End Of The Whole Mess)#004
-あらすじ-
ドキュメンタリー監督が、弟を殺した経緯をカメラに語り始める。
兄弟は人間の闘争心を抑制する物質を開発し世界に広め、
本当に戦争のない平和な世界を実現したのだが…。
闘争のない世界に何かが起こった。


WOWOW 『スティーブン・キング 8つの悪夢』 公式サイト


コレより先ネタバレありますので
スクロールにはお気をつけください。
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物語はあるドキュメンタリー映画の撮影をする
映画監督ハワードの語りから始まります。
主人公ハワードには、天才的頭脳を持つ弟ボビーがいました。
彼は、生後数ヶ月で単語を理解し話すようになり
2歳で本を読み、3歳でエッセイを書き上げました。
小学生低学年、酷い頭痛を訴えたボビー・・・両親が専門医に
ボビーを診せたところ「彼は極度のストレス状態」という
診断が返ってきました。ボビーの脳はものすごい速度で動き
それに彼の体が付いて行けず、イライラが溜まっていったのでした。
両親は、そんなボビーの為にワープロを与えます。
それからのボビーの成長は更に目覚しく
10歳で高校を卒業、ありとあらゆる理数系の難問を解き
それに飽きた14歳では考古学で歴史上の謎を解明していきました。
そんな弟をハワードはいつもバックアップし、ボビーも
兄ハワードを頼り、ゆるぎない信頼関係を築き上げていきました。
地上の全ての“問題”に取り組んだ天才児ボビー・・・
彼は難問を解き尽くし、最後に辿り着いたのが人間学。
ボビーは10代の終盤、世界中のありとあらゆる“争い”について
研究を始めます。それは、酔っ払いのケンカから国家間の戦争まで・・・。
ボビーはなんとか自分の頭で「人間達が平和に暮らせるようにならないか?」
と悩み、あることを発見!それは、人間から“怒り”をリセットする
効果がある新しい化学物質(特殊なたんぱく質)でした。
ボビーは、ハワードに資金を提供させ“平和の水”を大量に製造。
地層学者と手を組み“平和の水”を、ボルネオの沖にある
活火山グランデオ島へ大量投下!!
火山の巻き上げる煙は雲となり、世界中を巡り雨を降らせ
“平和の水”を満遍なく地球上へ行き渡らせました。
地上から諍いは消えました・・・しかし、“平和の水”には恐ろしい
副作用があったのです。
人間の脳内に作用し闘争本能を奪う代わりに、進行性のアルツハイマーを
引き起こす人々。そして地上のダレもが、ハワードとボビーさえも
自分がダレなのかさえ分からない状態に!
自分の語る姿を、カメラで捉えているハワードの様子も段々と
変化を遂げていき、そして・・・彼らは自ら死を選びました。


「原爆の“素”を作った(発見した)科学者は有罪か?」
・・・何かの映画で、そんな台詞がありました。
ボビーはまさに、アインシュタインやオッペンハイマーやカーン博士
らが長い時間と労力をかけてやり遂げた事柄を一人で、しかも
たった4年でやっちゃったわけです。
ボビーがこの研究に着手する切欠となったのは911テロでした。
彼はあの映像を家族と見て、それから本格的に「平和の水」の
研究に没頭し始めました。(なので 時代設定は、
 ほぼ現代ということになります。>でも、SFちっく)
ボビーが研究にのめり込む前、ハワードが彼に
「副作用は無いのか?」と問いかける場面があります。
ボビーは「それはやってみないとわからない」と答えました。
結局、IQが高くて、地上の謎を全て解き明かした天才よりも
普通に“日常”を送っていた兄ハワードの方が「正解」を
語っていた事になります。
また、もう一つ特筆しておくこと、それは・・・
ボビーの発見した“水”は「世界中を平和にした」として
国内外で大絶賛されます。次に場面が変わり~
この後、“破滅する世界”では静かに時が流れていきます。
(「争い」や「ハプニング」が激減し「平和」が訪れた為)
全く違う、真反対の世界を寸断するボビーのパレードシーンは
まるで、恐ろしいほどの静寂の前に打ち上げられた花火の様・・・。
このような、皮肉たっぷりに絶望的なラストを見せた本作品は
スティーブン・キングのほかの作品(小説含む)にも、出てきますね。
私がこの作品を観た感想・・・・それは、
身の毛もよだつほど恐ろしいとか、トリックが素晴らしいとか
それらもサスペンスやミステリーには大切な部分ではありますが
スティーブン・キングが今回起用した、皮肉めいたモノ
(ブラックユーモアみたいだけどちょっと違う・・・?)も
大切なポイントだなぁ~というものでした。

今夜は『スティーブン・キングの8つの悪夢』より
真っ暗な未来を見せられたけど、よく出来た物語だったので
高得点をプレゼント♪したい・・・第4話をUPしました。

【今夜の総得点】
意外とイケた!!
全然ハッピー♪じゃないけど、個人的には好きな作品。
特点は79点!!>オシイっっ!!
ランキングは
1「バトルグラウンド」
2「ハワードに何が起こったか」
3「アムニーのラストケース」
4「クラウチ・エンド」
となります。

来週の『スティーブン・キングの8つの悪夢』も
ヨロシクお願いいたします♪



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