goo blog サービス終了のお知らせ 

存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

沈まぬ太陽

2009-11-17 20:48:53 | 映画
上映時間 3時間22分
インターミッションがあって嬉しく思いましたが、長さは全く感じませんでした。
むしろ、もう少し見ていたいという思いで席を立ちました。

エンディングは福原美穂の
「Cry No More」
映画とマッチしているかどうかは感じませんでしたが、「希望」がテーマなのかもしれないと感じました。

スクリーンで観てよかったなあと、反芻する思いがあります。

三井美樹(松雪泰子)の役柄ではないけど、知人が都合ができて、御巣鷹山に墜落した航空チケットをキャンセルして新幹線で大阪に帰って来たので、知人は自分の代わりに誰かが亡くなっていたのかもしれないと命拾いした話をしていたことを思い出しました。

原作は読んでいないのですが、スケールも凄く、内容も引き込まれるものでした。
川上慶子さんの指かな?チェッカーズのファンだった少女もこの映画を観たんだろうか?
事故がらみのシーンや話は当時のニュースも思い出すもので、涙無しには肉親を失った人の思いを受け流すことができないものでした。「無念」を一生背負ってきている人々がこの事故以外にもあるけれど、今後の教訓となって欲しいという思いも感じました。

NAL航空 内閣のメンバー 労組の闘争
報復人事 裏帳簿 金・酒・女性 
カラチ、テヘラン、ナイロビ、大阪、徳島、東尋坊、栃木、東京、NY・・・
様々な要素があり、様々な場所があり、時代も行ったり来たり

台詞が練られていて、一言一言が連綿と感情に訴えかけてくる

恩地元、その家族の思い

三浦友和の悪役ぶりがとても素晴らしく、本当に観ていて腹が立ってくるほどでした。
松雪泰子の役に嵌った魅力にも惹かれました。素晴らしい。
石坂浩二にもっと頑張ってくれと声援を送りそうになったり、
豪華キャスト 一瞬しか出演していない俳優もいて、それぞれが強く印象に残りました。

いつの間にか「自分自身の人生はどうなんだ?」「自分なら・・」
と考え出していました。

渡辺謙の出演している作品は割りに多く観ているなと思いつつ、凄いなー凄いなーと今も思い返しています。
公式HP

渡辺謙
(恩地元)
三浦友和
(行天四郎)
松雪泰子
(三井美樹)
鈴木京香
(恩地りつ子)
石坂浩二
(国見正之)
香川照之
(八木和夫)
木村多江
(鈴木夏子)
清水美沙
(小山田修子)
鶴田真由
(布施晴美)
柏原崇
(恩地克己)
戸田恵梨香
(恩地純子)
大杉漣
(和光雅継)
西村雅彦
(八馬忠次)
柴俊夫
(堂本信介)
風間トオル
(沢泉徹)
山田辰夫
(古溝安男)
菅田俊
(志方達郎)
神山繁
(桧山衛)
草笛光子
(恩地将江)
小野武彦
(道塚一郎)
矢島健一
(青山竹太郎)
品川徹
(龍崎一清)
田中健
(井之山啓輔)
松下奈緒
(樋口恭子)
宇津井健
(阪口清一郎)
小林稔侍
(竹丸鉄二郎)
加藤剛
(利根川泰司)

監督:若松節朗 製作総指揮:角川歴彦 原作:山崎豊子
音楽:住友紀人 脚本:西岡琢也


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THIS IS IT

2009-11-01 12:43:53 | 映画
2009年は色んな大きなことが起きる年だが、今日は今年2009年6月25日に亡くなった
Michael Jackson(マイケルジャクソン)のロンドン公演のリハを映画化した
THIS IS IT
を見てきました。


熱烈なファンではない僕でも
今も映画のシーンが「余韻」として残っている。

一音一音、一つの動き、ライブで使うための映像など
見ている間に引き込まれて
思わず一緒に大声で歌いそうになったりもした。

原曲に忠実にしながら
新しい、未知の体験を提供しよう

音に迫力があるし、踊りは言うまでも無く凄い。
高音まで表現される歌に
ギターの女の子が、とても格好良い。

見ごたえのあるものだったし、DVDで見るよりも映画館で観てよかったと思いました。

何よりも、こんな凄い人物がいなくなってしまったことが残念です。
そして、せめて完成した公演が一回でも映像として残っていれば良かったのに
リハだけでこれだけのものがあるなら、凄かっただろうな
という思いが込み上がって来ました。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過去から来た女

2009-05-30 19:57:38 | 映画
久しぶりにソフィー・マルソーを見た。
2007年 フランスでの彼女が始めて監督した作品らしい。

BSで放送しているので見ています。

世界に名高いホテル王が失踪。
捜査するジャック刑事の前に現れた謎の美女・ヴィクトリア。
それは、36年前に交通事故で死亡したはずの大女優だった。
夢にまで出てくる。

ジャックの妻が死んでジャック自身も自殺未遂して入院していたこともあり、展開がややこしい。
有名な女優であるため雑誌や映画等のメディアにもソフィー・マルソーが演じるヴィクトリアが出てくるため、ぼーと見ていると混乱した。

ホテル王が娘に対する近親相姦的な性癖を持った人物であったこと、
精神病院に入院していた経歴を持つ娘ルシーを追う。

そして、ジャックは失踪事件に隠されていた過去の歪んだ愛が生んだ忌まわしい秘密にたどり着く。

サスペンス・アクションとカテゴライズされています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子供の情景(BUDDHA COLLAPSED OUT OF SHAME)

2009-05-04 20:41:03 | 映画
ハナ・マフマルバフ監督 2007年の作品
テレビで彼女がこの作品について話しているのを見かけたので気になって見てきました。

バーミヤンの仏像はタリバンに破壊されてしまったが、その爆破された痛々しいシーンは最初と最後に出てきて、やはり人が思いを込めて建設されたものが破壊されるものを見るのは気分の悪いものであった。


6歳のバクタイが隣のアッバースが学校で習っている本を読んで、
胡桃が頭に落ちてきて眼が覚めた。胡桃で良かった。もし落ちてきたのが かぼちゃなら死んでいた。
という話を知って、自分も勉強をしたいと思い、ノートと鉛筆が必要だと教えられて、一人町へ。
文房具を買う親子の様子を見ていたバクタイは、店の青年に値段をきいて、自宅の鶏の卵を4つ取りに帰り、売り歩く。何度も断られ、途中で二つ割れてしまっても諦めずにパン屋で卵と交換したパンを売ってノート代を稼いできたバクタイ・・・・

男子学校でここから出て行けと言われ
戦争ゴッコ、処刑ゴッコをしている少年達に捕まり、ノートの何枚もの紙をちぎられて紙飛行機にされてしまったり・・・
ようやく辿り着いた女子学校に潜りこんで
母の口紅を鉛筆代わりにして授業を受けようとするが、席がなく・・・
何事にも諦めずたくましく目的に向かって突き進んでいくバクタイ

しかし、学校から出ると、再び戦争ゴッコしている少年達に出会って囲まれてしまう。
探しに来たアッバースは少年達が銃を打つ真似をしたので、打たれて死んだ真似をした。
少年達は戦争ゴッコが嫌いなバクタイを取り囲んで銃を打つ真似をしている。
大人達は助けようともせずに仕事をしている。
アッバースは叫ぶ
「自由になりたければ死ぬんだ」
嫌がるバクタイであったが、遂に死んだふりをして倒れこむ

僕はそのシーンを観て、自由を奪われる庶民の心理
大人達がこうしたことしか伝えていないのかという思いなど

アフガニスタン社会で傷ついている人々のやりきれなさを感じました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CHE PART ONE & TWO

2009-02-01 23:29:46 | 映画
チェ・ゲバラの映画を二本立て続けに見てきました。
一気に見たので、スッキリ。しかし4時間半も見ていたのかー

公式サイトはこちら

PART ONE
監督・撮影:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ローラ・ビックフォード、ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮:アルバロ・アウグスティン、アルバロ・ロンゴリア、ベレン・アティエンサ、フレデリック・W・ブロスト、グレゴリー・ジェイコブズ
脚本:ピーター・バックマン
美術:アンチェン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス
製作国:2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画
上映時間:2時間12分

Part Two
監督・撮影:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ローラ・ビックフォード、ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮:アルバロ・アウグスティン、アルバロ・ロンゴリア、ベレン・アティエンサ、フレデリック・W・ブロスト、グレゴリー・ジェイコブズ
脚本:ピーター・バックマン
美術:アンチェン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス
製作国:2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画
上映時間:2時間13分

出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ジュリア・オーモンド

どうして、今、チェ・ゲバラなんだろう?
丁度、昨日の毎日新聞の夕刊で読んだ記事に
「キューバの田舎町に、1960年にテロで刺殺された浅沼稲次郎・社会党委員長(当時)の名前を冠した紡績工場がある。キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ(28~67年)が、浅沼氏を追悼して48年前の61年に命名した」
というのがあり、タイムリーだと思いしっかりと見てきた。
「ゲバラ日記」なども読み直しても良いかな。

ゲリラ戦を続ける人々の生活は、今日もアフガニスタンなどで続いていることだろう。
対米のゲリラ戦であることは共通していると言えるかな。
イデオロギーの対立を超えて
社会がどうあるべきなのか。
価値観が大きく異なる問題は、どこから来るのか。
今一度、考えてみようと思う映画であった。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする